海岸町船溜まりでは、冷たい風の中をふ頭のあちこちで竿を投げている釣り人姿がある...。
陽が出ているとはいえ海の傍、車の車外温度計は -1℃ を差しているが、体感温度はもっと
低いはず。近づいてバケツの中を覗かせて貰うと “クリガニ” が溢れんばかり...。イカゲソを
エサにして、竿を5, 6本使いながら手のひらほどの “クリガニ”を次から次と釣り上げている...
「どうするの?...」と恐る恐る訪ねると、「どうするって、小さいのは味噌汁にして、大きいの
は毛ガニと一緒で茹でて喰うと、旨いんだでえ」と...。また。この寒さは竿を投げていると
きは忘れているが、家に帰ると寒さを思い出す震えがくるという。多分、今日の釣り人はカニの
味噌汁と茹でガニを目の前に晩酌をやりながら、奥さんに自慢話をしているんだろうなあ...