大正10年(1921)に創設され、道内の美術公募団体で最も古い歴史を持つ赤光社美術協会..。
途中、函館大火や太平洋戦争、コロナ禍などでの中断もあったが、今年百回目の美術展の開催に
漕ぎつけ“百周年記念美術展”が道立函館美術館で開催されている。今年は、会員の他一般や会友
からの絵画や彫刻、陶芸など美術の魅力を伝える作品159点が所狭しと並べられている...
函館で美術といえば「赤光社」といわれているが、名前の由来は定かでなかった...。その鍵
が、今回の“百周年記念美術展”の「赤光社百年の歩み」にあった。創立に関わった天間正五郎ら
4人が集まり、斎藤茂吉の歌集「赤光」が出た頃で、一同その歌に魅せられ、誰が云い出したと
もなく「赤光」になったと、池谷虎一の遺稿集に残っているという。やっと謎が解けた。「赤光
社」は百年の歴史の中で日本を代表する画家も輩出し、また、美術界を牽引する役割を果たして
こられた函館が誇る美術団体でもある。しかし、赤光社も会員の高齢化で悩んでいるようだ..
( 道立函館美術館、次回の特別展は「蠣崎波響と松前の至宝」 )
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