( 10/24 撮影 )
北海道最南端の地、白神岬...。渡り鳥の通過ルートとして知られ、この時期は津軽海峡
を挟んで「海峡渡り」と呼ばれる“ヒヨドリ”が海面近くを数百羽単位の群れをなして渡る姿を
見ることが出来る。風も弱く絶好の渡り日和だなと白神岬で日の出を見物した後、白神岬展
望台に向かったが、沢山いるはずの野鳥愛鳥家は見当たらず、待機している車は1台のみ。
と、車で通る地元の方が「暖かいせいか今年は“ヒヨドリ”の動きが遅い」と教えてくれる..
車でコーヒーを飲みながらノンビリしていると、午前6時半過ぎ、朝日に輝く白神岬付近の
崖から「ピッピッピピピ」という鳴き声と共に、“ヒヨドリ”の群れが動き出した..。崖の
上の草むらに沿うよう飛ぶ数百羽、いや数千羽にもなる“ヒヨドリ”の大群が上空に舞い上が
り、その後一気に海面近くまで急降下、白波を蹴散らすかのように海面すれすれに2時間ほ
どをかけて約19km先の青森県津軽半島・竜飛崎めがけ“ヒヨドリ”の海峡渡りが始まる..
次から次に現れる“ヒヨドリ”の大群...。崖を見たり、上空を見たり、“ヒヨドリ”が降下す
る海を見ながらカメラのシャッターを押し続ける。ハヤブサなどの猛禽類に襲われる危険を避
けるため海面すれすれで飛ぶそうだが、見ていると波に飲み込まれる危険もありそうだ。まさ
に命がけの“ヒヨドリ”の海峡渡りだが、今年も彼らに勇気と感動をもらったような気がする。
天候や風、波など渡る条件があり、毎日必ず見られるものではない。しかし、海峡渡りが始ま
ると焦ってしまいシャッターチャンスを逃してしまう。来年、もう一度挑戦しようかな...
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