平成徒然草

衛星通信つれづれなるままに…。 JE1CVL Kuge Fumio
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衛星通信記録8月4日(木)

2016-08-04 07:00:58 | アマチュア無線

本日午前7時快晴26.9℃ 夏らしい良い天気

【AO-85】20:40 ■交信(FM)JR6DI(沖縄市)■受信(FM)JR6RMK Decoded:25

【STRAND-1】06:29 約10秒間隔でTelemetryを送信。だんだん連続送信時間が長くなりました。06:40頃から長いブランクとなり信号一時停止の感じでした。RX packets:584アンテナ:15Element single Yagi 直下型プリアンプ25dB Rig:FT-847 内臓「RF AMP」ON Data端子から9600baud信号取り出し。CALSAT32「SATINFO」設定↓  

@STRAND-1
437.568 CW
437.568 FM
437.568 FM
39090

↑この衛星は「スマートフォン衛星」のコンセプトではなかったかと思います。つまり衛星の中にスマートフォンの機能が組み込まれている。確かに今のスマートフォン、iPhoneは高性能。10㎝の立方体の中にスマートフォンが幾つ入るでしょう。宇宙を飛んでいるスマートフォンと通信。信号さえ確実に届けば相当面白いはずです。

2012年2月4日、5日の記事再掲↓ チョッと長いですが、一部加筆し、再掲しておきます。この当時はずいぶんいい記事を多く書いていた。

Strand1【STRaND-1①】AMSAT-UK ユナイテッドキングダム 大英帝国の底力(そこぢから)と言いますか、やはり考え方や、物事の捉え方、発想がチョッと違います。いつ実現するのか分かりませんが、CubeSatのプロジェクトです。画像の英文を読むだけでも面白いリアクションホイールブラシレスDCモーター:これは機械式ジャイロでしょうWiFiトランシーバー:モバイルフォンとのコミュニケーションパルスプラズマスラスター:プラズマ推進システム(マイクロスラスタ)モバイルフォンスクリーンで見るためのカメラ太陽センサー地球水平感知器ハイパフォーマンスコンピューターボード【ISSでのプラズマスラスタの実験】ISSでプラズマスラスタの実験が行われたのは2011年11月27日でした(MyBlogに記述)これは成功したのかどうか分かりません。どうも実験半ばで終わってしまったようです【WiFi】WiFi(ワイファイ)については2012年1月9日・10日のMyBlogで触れました。CubeSatにFreespotを積んで地上の携帯からアクセスする「衛星に携帯電話が積んであって、地上のFreeSpotにアクセスする」【マイクロスラスタ】自動車などのエンジンのスパークプラグから火花が出ますが、その時ローレンツ力が働いて宇宙空間でそれは推進力になるようです。それがプラズマ推進システムとしての「マイクロスラスタ」STRaND-1が目指しているものは①完全軸制御:すなわち衛星が常に地球を向いている②地球の鮮明な画像の撮影③モバイルフォンからのアクセス④将来、衛星同士のランデブーとドッキングを目指すマイクロスラスターの実用実験(地上からの軌道コントロール)

【STRaND-1②】結論から申し上げますと『これからCube Sat(Micro Satellite)がますます面白くなる』ということです。サイトを読んでみると、この衛星のプロジェクトではスマートフォンを宇宙に持って行く(CubeSatに組み込むということ)いよいよスマートフォンを使っていないことには訳がわからなくなりそうです。今スマートフォンにはどんな機能があるでしょうか。カメラ、GPS、加速度計、コンパス、データストレージ、バックセンサー、バッテリーOSはアンドロイドで、オープンソースで衛星用を開発して使うWi-Fi用の周波数が2.4GHzだとして、その周波数を使い、宇宙空間にあるスマートフォンと通話する。カメラで撮った画像も送ってくる。

【問答集】「意訳、抜粋」(電話機=携帯電話機=スマートフォン)
Q1 どんなスマートフォンを使うのですか。
A 特定の電話機を支持しません。今のスマートフォンの多くは同等の性能を持っています。
Q2 電話機が宇宙線にやられてしまうことはないですか。
A 地上で携帯電話機のモデルに放射テストをしています。
Q3 バッテリーが凍ることはありませんか。
A オンボードコンピューターはバッテリーの温度を監視します。冷えすぎれば温めます。
Q4 いまだかつて電話機は宇宙に行っていないと思うが大丈夫か。
A ・気象観測気球に載せて高空でのテストをしています。
 ・日本のCute1.7ではPDAから取り出した回路基盤を使って実用化されています。etc.
Q5 どれくらいの費用を見ていますか。
A スマートフォンに350ポンド以内、全体予算で高級乗用車1台分以上を見ています。
Q6 このようなことは宇宙ごみの増加になりませんか。
A スペースデブリは由々しき問題であることは十分承知しています。目的を達成したら大気圏再突入のためのスラスタを備えることになっています。
Q7 スマートフォン内蔵のGPSを使うのですか
A いいえ、Terrestial GPSは60,000フィート上空では機能停止してしまうので、SSTLが開発した宇宙で実証済みのSGR-05U GPSを使います。
Q8 Googleはこのことを知っていますか。
A もちろんです。彼らはクールなアイデアだと言っています。

【さらなる感想③】このプロジェクトの面白いところは、Micro Satelliteでありながら軌道コントロールを試みることだと思います。それは将来「衛星同士のランデブーとドッキングを目指し、目的を達成したら大気圏へ再突入させ宇宙ごみとならないようにする」効用がありますそしてスマートフォンを組み込むこと。1リットルの容積の中にスマートフォンが幾つ入るでしょう。重さを考えなければ1㍑は十分な容積ですデジピーターが宇宙を飛んだように、Wi-Fiの無線親機が宇宙を飛んでいれば、アマチュアレベルで「衛星携帯電話が出来る」そんなことも夢ではなさそうです。

 
コメント (2)
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