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ゴールデンウイークに書く 読み切り記事
①【今振り返る「WiSP」】BBSを積んだ衛星「FalconSAT-3」(現在この衛星のみ)にアクセスしてメッセージをやりとりする総合システムが「WiSP」でWiSPそのものはソフトウェアでなく数々のソフトを総合して動かすシステムが「WiSP」であると説明されています。発音は分かりませんが、当Blogはいつもながら発音を押さえないとイメージが進まないので単に「ウィスプ」と呼んでいます◆このWiSPはAMASAT-NAがそれこそWindows95の時代に開発したもので、基本的にWindowsXPで動く仕様になっています。もちろんWin-10でも動作が確認され、現在世界の多くの局がこの環境で動かして使ています。当Blogも当初WinXPとハードTNCで動作を確認しました。現在はWin-10(64bit)とソフトTNCで運用しています◆使おうとした最終段階で、壁に突き当たりました。どうしても衛星にアクセス出来ないのです。原因はPCのサウンドカード音声レベルの問題でした。適正レベルの発見に時間が掛かりました。その設定を適正値に保ち、現在特に問題なく運用しています◆AMSAT-BBでご覧になった方もいると思いますが、アメリカのK4KDR Scottoさん(当Blogもメッセージ交換したことあり)が「FS-3_Setings.mp4」「FS-3_demo.mp4」という動画ファイルを紹介しています。ScottoさんはWiSPの開発に関わった一人であるようですが、この2つの動画を見るとWiSPのことは全て分かっているという感じを受けます。いわゆる「達観」◆画像は当Blogが使ったマニュアルです。文字で読むより、画像で見る方が分かり易いですが、確実に確認するには文字も必要と思っています「Using WiSP」はA4で25ぺージのマニュアルですが、当然英文なのでスラスラ読んで理解する訳にはいかないのが難点です。
②【AO-92のL/Vモードについて】AO-92「Fox-1D」は、週に1回L/Vモードに切り替わります。日本時間で言えば日曜日の午前11時前後に、この時間に北米大陸を通過するパスがあれば、その時AMSAT-NAの地上局が切り替えているものと思います。ですからそれ以降のパスで24時間、つまり日本時間月曜日の朝11時頃までのパスでL/Vモードで運用出来ることになります◆「Getting Ready for Fox-1D」(A4:7Page)というマニュアルにこの衛星の概要と追い方は書いてありますが、特に野外運用で行う場合、Lバンドは5kHzステップ(マニュアルには10kHzステップでも可能と表記)で低い周波数から高い方へ動かしてドップラー対応する方法が紹介されています〔画像〕この場合「受信固定」となり常に「145.880MHz」で聞こえるという方法です◆当BlogのLバンドアップは固定ビームの最大仰角狙いです。すなわち衛星が最大仰角になるのを待ち構えてLバンドを送信します。その時は送受信とも周波数関係は規定値になりますのでアップ「1267.350MHz」ダウン「145.880MHz」となります。もっとも、ダウンVバンド(145.880MHz)は、U/Vモードで追尾するままで、アンテナも追尾させていますし、ダウンもドップラーを掛けて最初から最後まで追っている訳です。ですからQRVしている局は最初から最後まで聞こえ、ただアップは最大仰角付近でしか出来ないということです。実感的1分程度しか窓がありません。その間にQSOしますが、最低でも3局はQSO出来ます。
【Fox-1C】Orbital Launches ◆ロケットの打ち上げとそのペイロード(荷物)の予定が分かる「Orbital Launches of 2018」ぺージによれば「Fox-1C Cliff」は7月5日に打ち上げとなっています。このサイトは月ごと、あるいは四半期ごとなどに打ち上げ予定が表記されていますが、先日打ち上げ予定が前倒しになったとされる「DSLWP-1A & -A2」は「6月のある日」のままです。彼の国のことですから、良く分かりません。
【Meteor-M N2】今夜3回のパスの受信画像。東も西も仰角が低いと受信時間が限られますが、メテオそのものは広範囲に撮像していることが分かります。西は随分大陸の奥まで写っています①18:35 東パス11.6°∠ ②20:13 天頂パス81.4°∠ ③21:56 西パス07.1°∠