ローマ帝国と地中海文明を歩く
本村凌二 編著
講談社 発行
2013年4月22日 第1刷発行
学術的な解説を施した観光案内書です。
第一章 チルコ=マッシモ 戦車競走の興奮とファシズムの記憶
第二章 マルクス=アウレリウス帝騎馬像 古代都市ローマにただ一体残された大騎馬像
第三章 オスティアとポルトゥス 首都ローマを支えた双子の港湾都市
第四章 ポンペイ ヴィーナスの街
第五章 シチリア ギリシャ伝来、劇場文化の花咲く島
第六章 ミラノ ケルト、ローマ、そしてキリスト教
第七章 トリーア 皇帝たちの都、北のローマ
第八章 リヨンと北辺の町々 都市の華やぎ、支える商人
地中海沿岸から運ばれてきた物資は、河口にほど近いローヌ川沿いの街アルルにおいて海洋船から川舟に積み替えられるか、あるいは海洋船に積載されたままリヨンに到着した。
リヨンで販売・消費される以外の商品は再びここで舟を替え、さらにリヨンで生産された食器等の新たな商品を加えてソーヌ川を北へを遡行する。
ソーヌ川中流域で舟を降りた物資は、牛などが牽引する荷車に積載され陸路北上し、ラングル高地を越えるとライン川支流であるモーゼル川流域に到達する。
そこで再び川舟に積まれ、モーゼル川を下り、ライン川流域を目指す。
そこには当時ローマ軍団などが駐屯していた。
第九章 南仏ミヨーのラ=グローフザンク遺跡 ローマ世界第一の陶工集落
第一〇章 アンダルシア遺跡紀行 地中海の息吹と都市文明の恩恵
第一一章 エディンバラ スコットランドにおけるローマ帝国
第一二章 アテネ 路線バスで古代を巡る
第一三章 オリンピア 「オリンピック発祥の地」を超えて
第一四章 サモトラケ マケドニアとローマの野望
第一五章 ゴルテュンとクノッソス ポリスから属州の都、コロニアへ
古代クレタ島を代表する二大都市、クノッソスとゴルテュン
第一六章 ディデュマ 神の声を聞く地、聞かせる地
ディデュマは、現在のトルコ共和国中西部、かつて「イオニア地方」と呼ばれた地域に位置する。
第一七章 アンティオキア 忘れられた都市を探して
四~五世紀に作られたポイティンガー図と呼ばれるローマ帝国の地図
そこに描かれた三つの大都市はローマ、コンスタンティノープル、そしてアンティオキア
現在はトルコのハタイ県アンタキヤとなっている。
第一八章 キプロス ヒューラーテースと呼ばれた神
第一九章 バビロン 天空を仰ぎ見る学知の都市
第二〇章 ルクソール神殿 引き継がれる聖性
第二一章 ドゥッガ カピトリウムのある町で
カルタゴから南西に100キロ以上進んだ内陸部に位置するドゥッガ。オデュッセウスのモザイクが本来あった場所
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