ヨーロッパの限りない大地

ヨーロッパの色々な都市を訪問した思い出をつづっていきたいです。

コンピエーニュに対峙するジャンヌダルク

2006-04-02 23:09:49 | フランス物語


ジャンヌ・ダルクは1430年5月23日、コンピエーニュに入城する。
そして、オワーズ川沿いのブルゴーニュ軍に奇襲をかけるために、灰色の軍馬にまたがり、軍旗を高く掲げ街の外に出陣する。
しかし、攻撃は失敗し、退却する。軍はオワーズ川に架けてあった船橋に殺到する。
ジャンヌたちは、味方の退却を助けるために最後まで戦っていたが、コンピエーニュの守備隊長は街を守るため、はね橋を上げ、城門を閉めてしまった。
城外に取り残されたジャンヌに対し、敵の弓兵が、彼女の金襴の陣羽織をつかみ、思いっきりひっぱったため、彼女は落馬し、地面にどっと倒れ、囚われの身となってしまった。
このときの守備隊長の行動にも諸説あり、彼はジャンヌを裏切ったのだ、という意見もあれば、街を守るため仕方なかったのだ、という説もある。
どちらにしろ、見捨てられたような形になってしまったのことは確かであり、そうみると、市庁舎に一人立ち、対峙している彼女の像が、落馬したあとの彼女の状況や、街に対する思いを象徴しているようにも見える。
ちなみに、藤本先生の本によると、コンピエーニュには砦跡があり、ロワーズ川には橋跡もあるらしいが、自分が訪問した時は全く見逃していた。

(ジャンヌ・ダルクの生涯、藤本ひとみ著 中央公論新社 及びジャンヌ・ダルク レジーヌ・ペルヌー著 福本直之訳 東京書籍 を参考にしました。
写真はコンピエーニュ市庁舎前のジャンヌダルクの像、左側の旗はコンピエーニュの旗と推測される。)

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フランス語講座最後の曲(Patrick Bruel)

2006-04-01 23:39:36 | MUSIC
先日、愛聴しているラジオフランス語講座が最終回を迎えた。
最後の曲は、自分が以前ストラスブールで初級フランス語の短期語学研修を受けた時、最後の授業で勉強したものだった。Patrick BRUELという、フランスの有名な歌手の、Place des grands hommesという曲である。講師の若い女性の先生が、聞き取りの練習ということで使った曲だった。
詩は学友たちと10年後Place des grands hommesで会いましょう、というものである。Place des grands hommesというのは、パリの学生街にある、パンテオン前の広場の別称だと習ったような気がする。
手元のパリの地図では、この場所の名前は載っていない。
ただ、歌詞の中の通りの名前が、ちょうどパンテオン前の通りだった事と、そばにgrands hommesというホテルがあったことから、たぶん間違えていないと思う。(それでも違っていればすみません)
講師の杉山先生にとってもこの曲にいい思い出があり、ご自身の講座の最後で使われたのかと思うと嬉しくなってしまう。

ちなみにこのパトリック・ブリュエルという歌手は、日本ではあまり知られていないが、フランスでは超有名な歌手である。
毎年恒例の、エッフェル塔前のコンサートにも出演していたように思う。
自分がパリにいたときは、最初の年が世界のオザワのクラッシクコンサートで、次の年がジョニー・アリデイという、これまたフランスの大物歌手によるコンサートを行っていた。
自分の手元にある、パトリック・ブリュエルのCDは、CDG空港で買った二枚組のライブ盤である。
今回放送で流れた事で、改めてスタジオ盤を聞きたくなったが、関西地方で手に入るところはあるのだろうか。

(この詩をはじめとする、パトリック・ブリュエルの歌詞はhttp://users.skynet.be/sky35350/pbparo89.html#FPlace のHPに載っています。英語など、フランス語以外の言語による訳もありました)
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