ヨーロッパの限りない大地

ヨーロッパの色々な都市を訪問した思い出をつづっていきたいです。

ブールジュの大聖堂北塔から見た飛び梁、そして円形交差点

2020-09-12 07:49:13 | フランス物語


ブールジュの大聖堂北塔から身廊を見下ろします。
屋根から伸びる飛び梁も上から見ることができます。
梁の上の小尖塔は19世紀に付け加えられたものです。
屋根の延長線上に、ちょうど大通りが伸びています。
ストラスブール大通りと呼ばれています。
通りの名前の由来はよくわかりませんが、大聖堂から東へ伸びていることが関係しているのかもしれません。
その突き当たり、画像ではよくわかりませんが、Googleマップで確認すると円形交差点になっていました。
イギリス語ではラウンドアバウト、アメリカ語ではロータリー、そしてフランス語ではロンポワンと呼ばれます。
安全面やUターンのしやすさで、日本でも広まってもよさそうですが、試行はされているものの、慣れの問題や土地の関係からか、まだ一般には広まっていません。
ブールジュのこのロンポワンの場所はPlace Malusとなっていました。
マリュース広場というわけですが、Malusの意味を辞書で調べてみると、ラテン語由来で、(事故歴による)自動車保険料の割り増し、と書いてありました。
ロンポワンを安全に通って、保険料の割り増しを無くしましょう、という切なる願いが込められているのかもしれません。
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ブールジュの大聖堂北塔から見た大司教庭園

2020-09-06 09:06:20 | フランス物語


ブールジュのサン・テティエンヌ大聖堂北塔から、別方向を見下ろします。
放射状や長方形で形成された庭園を臨むことができます。
ここはJardin de l'Archevêchéと呼ばれています。大司教区庭園、とでも訳すのでしょうか。
ブールジュの観光案内のHPによると、フランス式庭園で、17世紀に有名な造園家ルノートルの弟子により設計されたそうです。
思わず「かの魯山人の愛弟子」というフレーズを思い出してしまいました(笑)。
地味なのは訪問した時期のせいかもしれません。HPの画像を見ると、色鮮やかな多くの花が植えられていました。
野外音楽堂(キオスク)も見えます。これは設置されて百年ほど経つそうです。
庭園の名のとおり、ブールジュはフランスに18ある大司教区の一つです(アポロ仏和辞典より)。
前回、ブールジュは県庁だが地域圏の首府ではない、とか書いていました。大司教区というのも、俗世とは違う宗教的なものとは言え、都市格を表す一つの重要な地位といえるのでしょうね。
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ビーフストロガノフの料理名の由来は?

2020-09-04 20:47:03 | ヨーロッパあれこれ
先日、NHKのテレビロシア語講座「ロシアゴスキー」を何気なく見ていたら(ロシア語を勉強しているわけではないのですが・笑)ビーフストロガノフを食べるシーンが出てきました。
その中で、この料理名の由来を述べていました。
それによると、昔、ストロガノフさんが食事会を開いた時、ビーフステーキを出したのですが、お客さんの中に戦争で片手を失った将軍がいました。
気づいたストロガノフさん、じきじきに牛肉を細かく切ってあげました。
それ以来、牛肉を細かく切った料理をビーフストロガノフと呼ぶようになった、とのことです。
ただテロップには、よくある「諸説あります」と出ていましたが。
この話を聞いて、かなり前に、ウズベク共和国(現在のウズベキスタン)のラジオ・タシケントからいただいた手紙を思い出しました。
というのも、その放送局の英語番組を聴いて、受信報告書を送ったのですが、その中でビーフストロガノフの名前の由来について質問したのです。
なぜそんな質問したかというと、井上靖さんだったかのウズベク共和国での紀行文でビーフストロガノフが出てきて、井上さんご自身も疑問に思っていたからです。
その手紙に対して、ラジオタシケントのスタッフの方から丁寧なお返事を頂きました。
多くの海外の放送局に受信レポートを送りましたが、個人的にしっかりした内容のお返事を頂くことは珍しいので、すっかり感激してしまいました。
その手紙を読みなおすと、
ストロガノフというロシア人商人がいて、彼の趣味は料理で、更には独自の料理を発明していた。
その一つとしてストロガノフ流の牛肉料理を生み出し、ビーフストロガノフと呼ばれるようになった…
と書かれていました。
手紙の中には、レシピも書いていただいていました。
wikiを読んで見ると、確かに諸説ありますね。
どの説が正しいかはよくわかりませんが、心情的にはやはり丁寧な手紙をいただいた分、ラジオタシケントの説を推したくなります。




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