オーセールのヨンヌ川を渡り、サン・ジェルマン修道院のふもとに着きます。
この場所はPlace du Coche d'eau(馬が引く)川船広場、と呼ばれています。
そもそもヨンヌ川沿いのこのあたりはla Marine地区、海運地区とでも言うのでしょうか、とのことで、水運業が盛んだったそうです。
右側の趣きのある建物は「川船の家」と呼ばれており、アンシャン・レジーム(フランス革命以前の旧体制)時の川の「倉庫」兼住宅となっていたようです。
一階は石造りの倉庫となっており、上の木組みの階は住居として使われていました。
この広場に面する他の家には聖ニコラ(船乗りの守護聖人)の木製の像が置かれているそうです。
ちなみに聖ニコラは子供の守護聖人でもあるそうで、サンタクロースの起源にもなりました。
ともかく、この広場は、古の盛んだった水運業を垣間見せてくれる場所であると言えそうです。
(現地でもらった観光パンフレットを参考にしました)