ヨーロッパの限りない大地

ヨーロッパの色々な都市を訪問した思い出をつづっていきたいです。

ジョワニーの街並みとブドウ畑

2022-09-17 06:28:38 | フランス物語

ジョワニーのヨンヌ川のほとりから写真を撮ります。
川沿いに街並みが広がり、その上にはブドウ畑が横たわっています。
いかにも陽当たりの良さそうな場所ですね。
ジョワニー市のHPから、ワインについて書かれている箇所を引用すると



Le vignoble jovinien
Toute l'histoire de la ville est marquée par ses vignerons et la réputation du vin jovinien.
Ces traces se retrouvent dans l'architecture, les vitraux des églises et les décors des maisons à pans de bois.
La qualité du vin de Joigny est incontestable, sa présence à la table des rois de France en témoigne.

ジョワニーのブドウ畑
町の全歴史は、そのワイン生産者とジョワニーのワインの評判によって特徴付けられます。
これらの痕跡は、建築物、教会のステンドグラスの窓、木骨造りの家の装飾に見られます。
ジョワニーワインの品質は議論の余地がなく、フランスの王たちのテーブルでのその存在が証明しています。

 

La ville s’est bâtie entre la forêt, les vignes et la rivière Yonne dès le Xe siècle et ces trois éléments naturels vont ensemble faire sa force : le bois pour les maisons et les tonneaux, le vignoble pour le commerce et l’eau pour le transport fluvial du bois et du vin. La première trace écrite mentionnant la vigne à Joigny est attestée en 1082 et les vignobles vont s'étendre tout au long de l'époque médiévale, permettant le développement de la ville. A son apogée en 1776, le vignoble comptait 574 hectares. Après sa destruction par le phylloxera à la fin du XIXe siècle, le vignoble fut en cépages Pinot gris et Pinot noir et l'appellation Bourgogne vint couronner le travail des vignerons.

都市は、10世紀から森、ブドウ畑、ヨンヌ川の間に建設されました。これら3つの自然の要素が一緒になってその強さを生み出します。メゾンと樽のための木材、通商のためのブドウ園、木材とワインの川輸送のための水運です。ジョワニーのブドウに関する最初の文書記録は 1082年に証明されており、ブドウ畑は中世を通じて広がり、街の発展を可能にしました。1776年の最盛期には、ブドウ畑は574ヘクタールに及びました。19世紀の終わりにフィロキセラによって破壊された後、ブドウ畑にはピノ・グリとピノ・ノワールのブドウ品種が植えられ、ブルゴーニュの商標名はワイン生産者の仕事に栄冠を与えました.

 

Les coteaux exposés au sud, surplombant la vallée et la ville, sont adossés au plateau du Pays d'Othe. La vigne repose sur une terre très particulière d'argile à silex, reposant sur un sous-sol calcaire du Turonien.

谷と町を見下ろす南向きの丘の中腹は、ペイドトゥ高原を背にしています。ブドウの木は、トゥロニアンの石灰質の下層土の上にある、火打石を含む粘土の非常に特殊な土壌の上にあります。

Aujourd'hui, une quarantaine d'hectares de vignes sont en production. Ils sont plantés en Pinot gris, Pinot noir et Chardonnay sur l'aire d'appellation Bourgogne Côte Saint-Jacques, en Pinot noir pour le Bourgogne rouge et en Chardonnay pour le Bourgogne blanc.

現在、約40ヘクタールのブドウ畑で生産されています。ブルゴーニュのコート・サン・ジャックのアペラシオン地域では、ピノ・グリ、ピノ・ノワール、シャルドネが植えられており、赤のブルゴーニュにはピノ・ノワール、白のブルゴーニュにはシャルドネが植えられています。



ジョワニーがワイン生産に向いた土地ということがよくわかります。
特にヨンヌ川の存在は鉄道が通る以前には、貴重な輸送ルートでした。当時はもっぱら樽詰めで、重い樽をどっさり川船に積み込んでいたのでしょう。
ヨンヌ川はセーヌ河とも繋がっており、大都市のパリにも水運でワインを運ぶことが出来ました。
現代はまた違う運送方法なのでしょうが、ここでは伝統に育まれた歴史の積み重ねを感じることができそうです。
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ジョワニーのサン・ニコラ橋とサン・ティボー教会

2022-09-11 06:16:48 | フランス物語

 

ジョワニーのヨンヌ川に架かる頑丈そうな橋を渡ります。

この橋はサン・ニコラ橋と名付けられています。

その向こうの建物群の中に鐘楼の目立つ教会がありました。

これはサン・ティボー教会です。

この教会について、再び観光案内所のHPから引用してみると

L’ÉGLISE SAINT-THIBAULT, de style gothique et renaissance, a été édifiée entre 1490 et 1529.

Elle est dominée par une tour carrée couronnée d’un campanile. Une belle statue équestre de Saint-Thibault, œuvre du sculpteur Jean de Joigny, orne le portail latéral.

L’intérieur renferme un riche patrimoine (peintures, sculptures). L’orgue Daublaine-Callinet, installé en 1842 a été restauré en 1986.

ゴシック様式とルネッサンス様式のサン・ティボー教会は、1490年から 1529年にかけて建設されました。

それは鐘楼を冠した正方形の塔によって支配されています。彫刻家ジャン・ド・ジョワニーの作品であるサン・ティボーの見事な騎馬像が、側門を飾っています。

内部には豊かな遺産(絵画、彫刻)が含まれています。1842年に設置されたドブレイン カリネ(19世紀のオルガン製造会社) のオルガンは、1986年に修復されました。

 

ブルゴーニュの秋空のもと、のんびりとした時間が流れていました。

 

 

 

 

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ジョワニーのサン・ジャン教会とゴンディ城

2022-09-10 07:01:29 | フランス物語

ヨンヌ川沿岸からジョワニーの街を撮ります。
この街は、規模こそ違いますが、オーセールと同じようにヨンヌ川沿いの小高い丘にできた街です。
川の水運を利用でき、なおかつ小高い場所ですので、街の防衛や安全にも都合がよかったのでしょう。
一番上に聖堂が見えます。
これはサン・ジャン教会で、その向かって右側の建物はゴンディ城です。
ちょうど街を見下ろすような位置にあることから、建物の重要性が伺えます。
これらの建築物について、ジョワニーの観光案内所のHPから引用します。
まずはサン・ジャン教会から

 

L’ÉGLISE SAINT-JEAN , près du château des Gondi, domine toute la ville. Elle a été reconstruite plusieurs fois au cours des siècles. L’édifice actuel date pour l’essentiel du XVIe siècle, après l’incendie de 1530 . Elle a été achevée en 1596 par l’architecte jovinien Jean Chéreau.

La voûte de la nef est remarquable ainsi que le sépulcre de marbre blanc et le tombeau de la comtesse Adélaïs de Joigny décédée en 1187.
  
ゴンディ城の近くにあるサン・ジャン教会は、町全体を見下ろしています。何世紀にもわたって何度も再建されてきました。現在の建物は、1530年の火事の後、主に16世紀のものです。ジョワニーの建築家ジャン・シェローによって1596年に完成しました。

白い大理石の墓と1187年に亡くなったアデライ・ドゥ・ジョワニー伯爵夫人の墓と同様に、身廊の丸天井も注目に値します。

 

次にゴンディ城については

 

LE CHATEAU DES GONDI, bâti entre 1569 et 1613, a succédé à plusieurs châteaux. construits sur le même emplacement. Jean Chéreau, architecte jovinien, fut un des maîtres d’œuvre, réalisant un bel édifice Renaissance.

Le corps de logis et le pavillon d'angle offrent un décor riche, suivant l'évolution de l'architecture entre le XVIe et XVIIe siècle.

Proche de l’église Saint-Jean, il domine toute la ville. Il a été restauré à la fin du XXe siècle. il ne se visite pas.

1569年から 1613年にかけて建設されたゴンディ城は、同じ敷地内に建設されたいくつかの城を継承しました。ジョワニーの建築家であるジャン・シェローは、美しいルネッサンス様式の建物を建設した名匠の1人でした。

本館と隅のパビリオンは、16世紀から17世紀にかけての建築の進化に沿った豪華な装飾が施されています。

サン・ジャン教会の近くにあり、町全体を見下ろしています。20世紀末に復元されました。見学は出来ません。

 

どちらも元は16世紀の建物です。1530年の火事の復興的な役割もあったのかもしれません。
また両方とも地元の建築家ジャン・シェローが関わっています。
ジョワニーの歴史にとっては外せない重要人物なのでしょうね。
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夜のにゃんこの可愛い瞳

2022-09-04 06:56:42 | 小説

うちのにゃんこです。
夜は瞳が真ん丸くなるのかな。
より可愛くなっていますね。
昔の忍者はネコの目で時間を知ったそうです。
今は何時なのでしょう。
 
 
何時でも可愛いけりゃいいのにゃ
ニャーニャー、ニンニン
 
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ブルゴーニュの街、ジョワニーのブドウ収穫祭

2022-09-03 07:29:19 | フランス物語

朝にAccolayの村を出て、Joignyジョワニーという人口一万人ほどの街に行きます。
なぜこの特に知られていない、小さな街に行ったのかというと、FETE DES VENDANGESブドウ収穫祭が行われていたからです。
この2001年で第11回目でしたが、現在行われているかはよくわかりません。
画像がその様子です。
民俗衣装というか、郷土衣装らしき服装に身を包んだ人たちが目立ちます。楽器の演奏やダンスなども行われていました。
一番の売り物は、ワインの販売関係なのでしょうが、それ以外の食べ物、飲み物、関連商品の展示販売なども行われていたようです。
上の画像を見ると、BOULANGERIE-PATISSERIEパンやお菓子があり、下の画像では鶏肉・ジビエ・卵の看板があります。
またAUX POISSONS D'AVRIL、4月の魚、とはどういう意味かと思ったのですが、調べてみるとエイプリルフールという意味でした。
奥の看板にはBOULONNAISと書かれていますが、北仏パ=ド=カレ県あたりの地方です。
その他シャンパンやりんごジュース、チーズ、ブルターニュのクレープやガレット、シードルなどの販売も行われていたようです。
ここでワインを買い込んでいる同行の方もいました。

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