中小企業のES=人間性尊重経営のパイオニア/有限会社人事・労務 ES組織開発・人事制度改革ブログ

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真のグローバル企業は、ローカル企業で社員第一主義

2014-07-24 18:39:17 | ES
ここ連日、グローバル企業の不祥事が、マスコミを賑わしていますね。

アメリカで人気のある会社というと、どちらかというと、グローバルな企業を私たちは思い浮かべてしまいます。
しかし、学生に人気のある企業は、「テーチフォーアメリカ」をはじめNPO法人やローカルな会社が上位を占めているという。

グーグルやアップルなどのグローバルな会社よりも人気があるとのこと。



なのに、日本は、グローバルな会社にならないといけない。会社の公用語は、英語にしよう。などと私たち日本人が大切にしてきた企業文化を
捨て去ろうとしています。
地域とのつながりや効率を犠牲にしてでも社員とのつながりを大切にするといった日本人が大切にしてきた、「おかげ様経営」
経済的な発展よりも、同じ地域を社会をよくしていく同志としてはたらくことそのものに幸せを感じる日本人の美しい仕事観。
いま、アメリカをはじめ世界の国々は、日本の持続可能な経営や、社員を大切にするES経営を取り入れようとしているのです。


わたしは、なんでもかんでもすべての、グローバルがいけないということではない。私が、好きでないグローバル経営のスタイルは、
日本でのサービスや商品が売れなくなった。技術革新、イノベーションをする意欲はない。それなら、海外に市場をもとめ売り込んでみよう!
という安易な発想です。

一方で、私は、数多くのグローバル企業にお世話になっています。でもそれらの会社は、今のべたような大量生産、大量消費の低価格、効率重視の
グローバル企業とは、全然経営の哲学が違います。

それらの企業に共通するのは、地域を大切にし、社員を大切にし、商品・サービスにこだわりを持ち続け、お客さんというより、ファンに囲まれて、
たゆまなく技術革新をしつづける会社です。
少量生産で、ユニークな商品であり、相応しい価格のサービス・商品をつくりつづけている会社です。




これらの会社を最近では、グローカルと呼んでいるようですが、グローカルな会社の特徴は、グローバルを目指して経営していたのではなく、
たまたま、地域のため、自社を支持していただくお客さんを裏切らないために努力をし続けていた結果、海外市場の目にとまり、グローバルな
会社となったのです。

さて、話を冒頭に戻そうと思いますが、先の商品はあるきっかけからほとんど口にすることは無くなってしまったのだが、
効率を目指し、いやいやはたらく社員。グローバルの奴隷となって鳥肉をミンチにして、放り投げる社員。そんな、心をなくした社員がつくった商品は、どんなに販売の段階でハッピーな商品を装っても、マイナスのエネルギーは、乗り移ってしまうのではないかと思っています。





また、別の機会で書き綴りたいと思っていますが、私がお世話になっている、地元の伝統産業を支え続けようと思った結果、アジアをはじめヨーロッパでも支持されるている会社。山梨の桃づくり一筋で日本の厳しい消費者の目に晒されて鍛え上げた技術で、丹精込めた桃をアジアで一箱20万円以上も
する値段で海外展開する桃農家さん。地元の伝統的な皮革産業を守り続けて世界から注目をあびる商品をつくりつづける浅草の革製品の会社。
 どの会社も、地域貢献企業であり、社員第一主義の会社であるというのが、大前提なのです。

 グローバル企業は、ローカル企業が大前提!