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ネイティブアメリカンのスウェットロッジ体験、 生まれ変わりの儀式で感じた「あるがまま」の暮らしと働き方。

2018-10-18 17:36:08 | ダイバーシティ
皆さま、こんにちは!社会保険労務士&WorldShiftコミュニケータの原田です。

今回は、今年の5月に参加した【あるがままの自分を知る新体験ーネイティブアメリカンのスウェットロッジ体験】を通して感じた、「あるがまま」の暮らしと働き方について紹介したいと思います。



*スウェットロッジは、ネイティブアメリカン・ラコタ族に伝わる儀式の一つ。マヤ、アステカやエスキモーなどなど世界中の先住民儀式に見られるものでもある。文字通り、「汗の小屋」という意味で、10名から20名程度が入れるムロをつくり、その中に焼けた石を入れた蒸し風呂の中に入る。ラコタ語では「イニーピー」といい「子宮回帰」を意味する。母なる大地の子宮であるロッジは、身体、精神、魂を浄化する聖なる空間として、ラコタ族にとっては季節ごとや毎週ごとなどなど定期的に執り行う日常的なものでなくてはならない儀式の一つである。(引用:今流行りのマインドフルネスに物申す。29年間ネイティブアメリカンと共に生きてきたぼくが伝えたい、本当の「あるがままに生きる」とは?)

目次
◼︎「周縁化」全体性を取り戻しあるがままを生きる
◼︎「生まれ変わる」ってどういうこと?
◼︎「生きる」生まれた瞬間、選択が始まる



◼︎「周縁化」全体性を取り戻しあるがままを生きる

スウェットロッジの中に入るまでの間には、いくつかのワークを行ったのですが、それらはどれも、考えるから感じるためのワークでした。

ワークをしながら感じたのはいかに自分が普段、「考える」ということに慣れて「感じる」ということを忘れてしまっているかということ。

ワークを受けながら、感覚にゆだねて心の声に耳を傾けてみようとするのですが、しばらくすると、「あれ?何も浮かんでこない!やばっ!」っとなり、結局、”考える”に引き戻されるということを繰り返していました。(力を入れること以上に抜くことのほうが難しい!)

ワークの中ではいろんな話を聞かせていただいたのですが、特に印象に残っているキーワードが「周縁化(しゅうえんか)」という言葉です。

周縁化という言葉を別の言い方で表すと「あるものをないことにすること」、普段の生活の中で、本当は気になっていたり、なんとしなければいけないと感じていたとしても、見ないようにしていることや向き合えていないと感じていることは多かれ少なかれ誰もがもっているものではないでしょうか。

ここからが本題ですが、「あるがまま」を取り戻していくためには、この陰に追いやり、あるのに見えないことにしていることに目を向け向き合っていくことが必要なのだということを知りました。(そして、自分が何を陰に追いやってしまっているのかを知るのは意外と難しい!)

最近流行りのティール組織の本の中では「全体性を取り戻す」というキーワードが出てくるのですが、あるがままに生きるということは、周縁化していることを知り全体性を取り戻していくことでもあり、だとすれば、ティール組織の特徴であるコントロールを排除した働き方の先にある働き方とは、あるがままの働き方と同じなのではないかと考えています。

スウェットロッジは強制的な瞑想の場であり、強制的に「考えるから感じる」を体験できる場でもあると感じました。自分が陰に追いやっていることが何なのかに気づくことは難しいですが、それに気づくことができるのです。

働き方改革において、そもそも何のために働き方を変えようとしているのか?今の働き方の何に違和感を感じているのか?(目に見えやすく取り組みやすいからやるのではなく、自分たちが自分たちらしく働くために本当に向き合って変えていかなければいけないことは何なのか?)ということを本当の意味で分かった上で取り組みをしている企業は意外と少ないのではないでしょうか。

働き方改革を実践し理想の働き方を手に入れるために大切なのは、自分たちが職場において周縁化していることを知ること、陰に追いやって向き合えていない何かを知るということかもしれません。

皆さんの職場にも、本当は気になっているけれどそのままになっていること、周縁化してしまっていることはありませんか?

 
◼︎「生まれ変わる」ってどういうこと?
今向き合うべきことを知ることができたとして、生まれ変わるためにはどうしたらよいのでしょうか?

ここからは、生まれ変わりの儀式であるスウェットロッジをいざ体験してみて感じたことを交えながら紹介します。(かなりダイジェスト版になりますがご了承くださいませ)

真っ赤に焼きあがった石に水をかけるとスウェットロッジ内の温度は一気に100度近くまで上がります。最初は軽いパニック状態ですが、その中で、祈りを捧げ歌を歌い、一人一人の祈りを共有しいくということを行います。(歌を歌うことには、力を抜き呼吸を整えるという効果も!苦しい時ほど意識して歌うことで苦痛が和らぎます)

一瞬ならば耐えられるのかもしれませんが、数時間の間はスウェットロッジの中で過ごすこととなります。(まさしく強制的瞑想でした)

祈りの順番までには少し時間があり、自分がどんな祈りをするのか考えていました。右脳で感じようとしつつ左脳で話をまとめようと考えての行ったり来たり、結局、まとめることはできないままに自分の祈りの順番が!

「では次の方、祈りをお願いします」と言ってくれれば良いのですが、スウェットロッジ内の儀式は日本語で進められているわけではないので、何を言っているのか分からず、きっと、そろそろ自分の順番だなと思いつつ、タイミングも分からず。。


「あー、もう言っちゃえ!!」


プッツン・・・
意識が飛びました。

容量が切れ、”考える”がもはやできなくなり委ねるしかできない状態だったのだと思います。

そして、自分の口から出てきた言葉はというと、これまでに頭の中で考えていたこととは全く異なるものでした。自分が話しているのだけれど、誰かが話しているのを聞いているような不思議な感覚でした。

自分の祈りが終わり、一緒に参加したメンバーの祈りが終わった後も儀式は続き、その間、「生まれ変わるとはどういうことなのか?」ということを考えていました。
その中で「生まれ変わる」ことに対する自分なりの気づきがありました。

「あ、わかった・・」


「これ、そのままだ。」


生まれかわりの儀式といっても、何か特別な力やスキルが与えられて生まれ変わるのではない。日々の生活の中で、周縁化して、見えないようにしていたこと、陰に追いやってきたことを知り、今ここを生きるために、自分が何を求めているのか?あるがままの自分で生きるためにいま向き合うべきことに気づかせてくれた状態で、はい!スタート!

周縁化して、「今ここ」にいない私たちに対して気づきを与え、本音の欲求と向き合うべき課題を教えてくれる「今ここを生きるため」の儀式だったのです。(あくまで私の解釈です)

◼︎「生きる」生まれた瞬間、選択が始まる

もう一つの気づきは、生まれた瞬間、選択が始まるということです。

「生まれ変わりの儀式」に参加し、自分が何を求めているのか?陰に追いやってきことは何なのか?今ここを生きるために向き合うべきことは何なのかを知ることができたとしても、生まれた後(スウェットロッジから出た後)、その向き合うべき課題に向き合っていくかは自分の選択にかかっているのです。

向き合いあるがままの生き方を手に入れる道も選べるし、これまでと同じように、周縁化しこれまでと同じ生活にもどることもできるのです。

ですので、何度生まれ変わりの儀式に参加し、あるがままの自分になるために向き合うべきことを知ったとしても、実際に向き合うということをしなければ何度生まれ変わったとしてもあるがままの生活を手に入れることはできないのです。

これは、企業の働き方改革においても似たようなことが言えると思います。

理念研修やワークショップなどを行い、理想の働き方についてメンバーと語り合う場を設けその場では盛り上がったとしても、翌日になりこれまでの働き方に戻ってしまうのでは何度研修やワークショップを行っても働き方を変えていくことは難しいでしょう。

変わるためには、当たり前のことですが、自ら選択し変わっていくことが必要なのです。

スティーブ・ジョブスは、毎日、「もし今日が自分の人生最後の日だとしたら、今日やる予定のことを私は本当にやりたいだろうか? 」という問いかけを自分にしていたという有名な話があります。

そして、答えがノーの場合は、具体的な何かを変えなければいけないと。

今回、生まれ変わりの儀式であるスウェットロッジに参加して、人は「今ここ」からなら何度でも生まれ変わることができるという気づきがありました。しかし、何度生まれ変わったとしても自らの選択が変わらないのであればそこにあるのは同じ暮らしであり働き方です。

「生まれる」と選択が始まる。私たちは「あるがまま」の暮らしと働き方を選択することもできるし、今の暮らしや働き方を続けていくこともできる。

もし、暮らしや働き方を変えたいと願うのであれば、自らがどんな暮らしや働き方を求めているのかという本音の欲求を知り今の暮らしや働き方の中で周縁化してしまっている向き合うべき課題を知ることが大切ですし、あるがままの暮らしと働き方は外から与えられるものではなく自ら選択し手に入れていくものなのでしょう。

皆さんは、今の暮らしや働き方から生まれ変わりたいと思いますか?それとも生まれ変わったとしても今の暮らしや働き方をそのままリピートしたいと思いますか?


以上!


文:原田 真吾 社会保険労務士/WorldShiftコミュニケータ/ 熊本生まれ。学生時代、「満員電車の中の疲れきったサラリーマンにはなりたくない」との思いから「働き方」に興味をもち、労務管理唯一の国家資格である社会保険労務士の資格を取得。卒業後は介護会社に就職し、現場経験後、本社勤務スタッフとして経験をつむ。「働き方」と向き合う中で「働き方」の先にある「暮らし方」への感心が高まり、「地球一個分の暮らし」を目標として掲げる。「地球を愛する 地球から愛される」をあいことばに地球一個分の暮らしと、それを実現するための働き方を目指し活動中。の働き方を目指し活動中。

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