V6(Federated States of Micronesia 略称FSM)は約600の島々からなり端から端だと約3,000kmの
国土の広さを誇ります。
4つの州から構成され、西からYap、Chuuk、Pohnpei、Kosraeで首都のバリキールはPohnpeiにあ
ります。便利な路線としてGuamからHonoluluとの間を島々を転々と停まりながら行くコンチネンタル
ミクロネシア航空の通称アイランドホッパーを利用することとなります。
4つの州いずれからも過去沢山の方々が運用されており、どの島が珍しいかの差は殆ど無きに等しい
ですが、一番運用実績が多いのは州都のあるPohnpeiからの運用の様です。コンテスト遠征の場合
DXCC的なレア度も無視は出来ませんが、該当コンテストでの同一エンティティ内の競合局が少ない
こと(できればOnly Oneであること)と大票田(NA、JA、EU)と別大陸区分であること(高得点になる)
ことが肝要です。DXCC的には雑魚であっても競合が少ないと呼ばれる可能性がぐっと上がることは
昨年の9M6で学びました(9M6Z-steveや9M6XRO-johnが居てもそれでも呼ばれた)。
私が検討した際に重視したのは「近い」「詳細情報が集め易い」の2点でした。
PohnpeiはJA7HMZ井川さんの毎年運用が有名で、今回もかち合う可能性があった(今年も自分と
同じ日程で行かれると後から知った)ので候補から外しました。またKosraeは最も移動時間が
長くなるため候補から外し、YapにするかChuukにするかを考えました。
過去の運用レポートを書籍やネットで探し、それぞれの島の運用候補地としてYapならVillage
View Resort、ChuukならBlue Lagoon Resortが良さそうと当りを付け詳細の調査にかかります。
Yapのホテルは島の北岸にあり目の前がビーチと理想的そうです。またChuukのホテルも島の南端
では北側に山を背負っているものの、広い庭があり海岸線まで数十mとこれまた理想的です。
観光旅行なら食事とか周りの観光スポットとか調べたいところですがコンテスト遠征の場合、ほぼ
期間中引きこもり状態ですので、それらは考慮に入れる必要性がありません(笑)。
無いよりも有った方がいいかも程度です。
またYapもChuukもダイビングスポットとしては超メジャーですのでダイビング関連のツアーは
いくらでも出ており現地に日本人が営むショップがいくつかあります。
また海外ボランティアの方々も何名かいらっしゃり彼女・彼らが現地から発信しているBlogなど
から多くの情報が得られました。ネットワーク社会の上でのこれら情報発信はたいへん有り難い
ものです。
ターゲットが絞られれば電子メールで問合せしまくりです。国内旅行会社、現地の旅行会社
直接ホテル、現地滞在の日本人等々ネット上に連絡先が開示されている方々に片っ端にコンタクト
しまくりました。旅行会社ですと流石に商売ですのでプランと概算費用をさっと送ってきてくれ
たりしますが、どう考えても自力手配より高い。お買い得なパックツアーももっと探せば出て
くるのかもしれませんが、探すのもめんどくさいので自分で手配して金額を節約して、その分
機器充実に当てることにしました。
また本BlogでChuuk遠征を公表して以来、複数名のV6遠征経験者の方からアドバイスメールを
頂戴しました。通常で調べても判らない経験者ならではの情報は非常に貴重でありがたいもの
ばかりです。この場を借りて御礼申し上げます。
そんな中特別な決定打があった訳ではないですが、免許発行がメドが付きそうになったのに
合わせて、自分の頭の中でChuukという場所が憧れにも近い妄想として育っていき、自然と現地
とのやり取りもChuukに絞っていくこととなりました。これが良い判断だったか失敗だったかは
行ってみなければ判りません(笑)。
まあ所詮遊びですから良しとしましょう(仕事なら有り得ない適当さですが)。
Blue Lagoon Resortからは過去多くの運用実績がありいくつもの運用レポートが公開されて
います。中でもJA8VE斉藤さんの残したホテル見取り図は秀逸です。
Chuuk Blue Lagoon Resort配置図 by JA8VE
GoogleEarthの衛星画像と合わせて見ることでかなりの精度で事前にロケーションを俯瞰的に
把握することが出来ました。
ホテルの部屋や設備もいまやネット検索すればいくらでも写真やコメントが出てきます。
流石にコンセントの位置(延長タップの要不要)などは写真だけでは判りませんが持参機材を
どの程度揃えれば良いかの当たりは大まかに付けることができます。
一番知りたいのはアンテナ設営場所の状態ですが、それは現地へ行ってから悩むことにします。
あと生活に関する点ではBlue Lagoon Resortにはレストランとスーパー的な売店があるようで
すので大して悩む必要は無いでしょう(美味しいか否かは別にして)。海辺のバーもある様です
ので楽しみです(笑)。ネット環境は島全体が劣悪の様子です。少なくとも部屋には有線も無線も
ネット環境は無いとのことでホテルに有料のネット端末が置いてあるそうですが余程のことが
起こらない限り使うことは無さそうです。在島中はネットの無いリゾート生活を楽しむことに
なります。
まさにアマチュア無線に集中できる良い環境です(笑)。
遠征終了後に写真含めて再度レポートし、情報を提供できれば、と思います。