昨年(2023年)に続いて今年(2024年)もミクロネシア連邦チューク州へ行ってWorldwide DX Contestを楽しむことにしました。
2010年に昔のコールサインV63CJBで運用した時以来なので久しぶりのチュークからです。
昔は(と言ってもわずか14年前の事ですが)道路は大穴だらけで野ブタが歩くのどかな場所でしたが
現地の方々が配信するYoutubeを視る限りでは、かなり綺麗に変わったようなのでそれも楽しみです。
今年は具体的な段取りに動き始めたのが遅く盆休み後となり、8月15日に運用場所の部屋が空いているかどうかの問合せをして
数日後に予約がキープでき、それを受けてすぐに航空機の予約を入れ、併せてトランジットするグアムの宿の予約も済ませ、公表したのが8月29日。
情報は、このブログおよびブログリンクのX投稿とDX Worldへの投げ込みの二つに入れました。
すると驚いたことにDX Worldからの返事より先にThe Daily DXのBernie氏(W3UR)から「詳細な情報をくれ!」のメール。
投げ込みして1日経った時点でエゴサーチしてみると、各国の主だったDXニュースには自動的に展開されており
いつもは自分で送っているADXOのWWSSBエントリーリストにも何もしなくても掲載されていました。
便利になったものだと改めて思います。自分が20代の頃、DX情報は基本的に紙媒体のニュース誌が主で、VHF/UHFでのローカルラグチューや
タヌキワッチで得られる情報もあり、DX追っている局とその日の戦績の情報交換をするのが常でした。
まだ個人がコンピューターを持つ時代ではなかったですし、そもそもインターネットプロバイダーがようやく出始めた頃で、電子メールが
一般に普及するのはもう数年先のことですので、その頃は「ワッチこそすべて」が一番効率的かつ確実だったと思います。
それが今ではほぼリアルタイムに世界中の情報が簡単に手に入る。わずか20~30年で恐ろしいほどこの世界は変化しました。
アナログ時代にそれを是としてきた世代にとっては、今の時代は酷くつまらなくなったと感じる事でしょう。
そんな変化の中、日本は世界と逆行していて、昭和・平成には国内でもそれなりに活発だったDX情報広報の仕組みのほとんどが下火になってしまいました。
業界を代表するCQ誌ですらDX情報は申し訳程度に減り、海外のネット情報配信にお任せにしてギブアップせざるを得ない状況の様です。
(※この記事を書いたときは未だ読んでいませんでしたが、11月号のCQ誌ではDX News欄にCQWWPHエントリー局一覧を掲載するなどしていただきました。)
ITや情報家電の世界でも経験した通り、電子立国日本は既に世界での存在感は限りなく小さくなってしまい、完全に海外勢が提供する環境の中で
ユーザーとして囲われる様になりました。アマチュア無線の世界ではまだハードウェアでは存在感を保っていますがソフトウェアに関しては全く弱く
殆ど何も出来ていません。経済界や政界と同じで、デジタル化で恐ろしくスピードが高まった世界に追従することが出来なくなってしまいました。
そんな中でコンテストを楽しむために海外へ行く面白みって何なんでしょうか?そんなことをこの数年感じながら齢を重ねています。
理屈を語って自己を正当化しブルシットジョブワーカー化する無駄を毎日浴びるほど沢山見ている今だからこそ、自分でやってみることに大きな意味があるのではないか。
と、めんどくさい話は終わってからゆっくり考えるとして、過去の自分の得点を超えることをまずは目指して、今年も懲りずに行ってきます。
是非ともJAからの3ptsをお願いいたします。