反転住宅103号室で、20人の学生に講師正木基氏と教授高山登氏、ナビゲーター本間桃世氏が授業、私も途中から見せていただきました。一言で言って見ごたえがある内容でした。荒川さんの本質にせまった迫力ある講義をされた正木さんに感服いたしまました。私が聞き取れた範囲の事を書いてみました。
荒川修作の最初の作品”棺桶”はミイラの棺桶みたいで、天命反転住宅の多彩な色彩と異なり、色がなかった。画廊空間を真っ暗にした村松画廊個展の、タイトルも「一つの墓場」。死を儀式的に扱う事で、この頃から、逆説的に生命を考えていたのでは。アンデパンダン展だは"棺桶”が洋服タンスまで拡大し、「現代美術の実験」展では、作品の大きさが天井まで、大きくなるタンスに色彩された黄色は、その後も、しばしば使用されるが、荒川の中で生命の象徴ではないか。年譜にはないけど、ある大学の学園祭で、暗闇で荒川が寝ていると言うパフォマンスをしたと東野芳明が書いている。それも、死の世界を意識していたのでは。続く