CB223S発売

ベーシックなスタイリングの軽二輪ロードスポーツモデル
「CB223S」を新発売

モーターショー出展時からFTRの着せ替えに過ぎない事から賛否両論わき起こり、スタイリングからAPE223と揶揄される事もあるCB223S。

ツートーンタイプ

規制をクリア出来ずほぼ無くなる事が決まっているCB400SSの忘れ形見として、そのベーシックなスタイルは決して悪い物ではない。ST250の対抗馬として十分張り合えるバイクだとおもう。

しかし「CB」を名乗りながらも先進性はほぼない。CB400SSと同じで、トラッドバイクとしての意味で「CB」と名乗るに過ぎない。トラッドスタイルでありながらモノショックという所くらいか（しかしPROLINKではない）。

無理にCBにせず、あえてAPE223で勝負に出るという手もあったんじゃないのかなぁ？

FTRほど陳腐化していないし、軽二輪のトラッドバイクはしばらくなかったので、ブレイクする可能性はあると思う。ST250の様に泥臭くないデザインは、より多くの人に受け入れられると思う。

燃料タンクはFTRの7.2Lに対して11L。重量は128Kgに対して135Kgと若干重たい。これは燃料タンクの大型化と、より快適そうなシートになったと思えば不満はないだろう。

しかしエンジンは同じで

16PS/7,000rpm
1.8Kg-m/5,500pm

というVanvan200並の出力。前にも振触れたが、経験則として20PSを越える出力がなければ高速道路を流れに乗って走る事は出来ない。最低速度違反になる事はないだろうが、なんとか高速道路にも入れますという程度。二人乗りで高速道路を走るのはためらわれるだろう。

いかにもスポーツバイクでございという触れ込みで、低速よりのセッティングと称したところで、俊敏性や高速性を求めるとピークパワーがある程度必要である事は明白だ。

かといって気楽なツーリングバイクにしようとしても、リアキャリアのオプション設定もない。売れ行き次第ではサードパーティーから発売されるだろうが、それまで気長に待つしかない。

何より40PS/2.4Kg-mのCB250 HORNETや32PS/2.4Kg-mのVTR、27PS/2.3Kg-mのV-Twin MAGNAの後継機種であることが悲しすぎる。パワーはHORNETの45%、MAGNAと比べても67%。トルクは3/4ほどにとどまる。

コレをスポーツバイクとして売り出すほど市場が小さくなっている、と言う事なのかもしれないし、パワー志向のユーザーが減っているのだろうが、あまりの落差に悲しくなる。軽二輪市場を活性化させようという気概もないのだろう。


機会があればXR230共々試乗してみたい。
最終型のXR250で感じたトホホ感がどこまで極められているのか、ある意味楽しみだ。

XR230 MOTARD発表

軽二輪スポーツモデル「XR230 モタード」を新発売

かねてから噂のXR230モタードが3/28から発売になる。

イメージカラー？のイエロー。思い切ったカラーリングだ。

価格はベース車両のXR230より16K円ほど高くなる。シート高が5mm下がり800mmとなるほか、重量は3Kg少ない。タイヤは110/70-17と130/70-17。PROLINKは専用のセッティングとなり、ハンドル幅が左右それぞれ5mmづつ狭くなる。

このほかには特にベース車両からの変更はない。車両形式もMD36と同一だ。

最大出力時の最高速度はXR230とほぼ同じだが、XR230MOTARDの方が若干低くなっているので、より街乗りに向いた特性といえる。

価格や出力から、XT250Xと同じ位置づけになる。下駄バイクにはよいだろう。

安価な軽二輪を供給するという意味合いでは、CB223Sと共に必要な商品といえるが、ヤマハと異なりホンダの場合、XR250の開発が間に合わないので代替え、あるいは埋め合わせ商品という見方も出来る。


新型のFTRと共に実車を見ていないので何とも言えないが、キャブ仕様でマフラー交換が容易だとしたら「なんちゃって排ガス規制クリア」と言っていいだろう。

「いじる楽しさを残す」ということは、規制を蔑ろにする事とほぼ同義だ。

新型ジャイロ発売

ジャイロXとジャイロキャノピーがモデルチェンジして発売される。

ジャイロUPはパワートレインが異なり、このまま廃盤になる模様。

注目すべきはエンジンで、PGM-FI付きの4バルブエンジンを搭載する。

同じ実用車でもスーパーカブの80Kgに比べて、ジャイロXで110Kg、キャノピーで140Kgほどになるうえ、重量物の積載が前提なので、絶対的な馬力が要求される。このため新たに4バルブヘッドを搭載したエンジンの開発にいたったのだろう。

しかし2stから4stになった事で、エンジン特性は大きく変わっていると思われる。

5.0PS/6,500rpm→4.6PS/7,500rpm
0.57Kg-m/6,000rpm→0.45Kg-m/7,000rpm

かなり高回転型になったようだ。特性曲線がないので一概には言えないが、ピーキーになっていると思われる。

一方定地燃費は41.9Km/L→54.5Km/Lと大幅に向上した。ただしピーキーになっている分で相殺される可能性がある。


カタログでは軽四輪との比較が大きく載っている。
軽貨物と競合する分野という事ですね。
価格も軽四輪と競合しそうな値段ですけど。



このエンジンをもうちょっと引っ張って5PSぐらいにしてAPE50に詰めたらおもしろそうなんだけど…トランスミッションなんかが全然違うからそのままでは載せられないけどね。要はAPE50SSみたいなの。環境性能は維持したままでハイパワーになるとしたら、おもしろくないかなぁ？