表情2題

2014-11-20 08:10:23 | 写真
どちらも2014.10.10 午前2:43の写真です。

この1分足らずの間に、表情が変わりました。

若い人の表情が、より判り易く変わっていますが、年配の方の表情に

この間にあった出来事を如実に表しています。

場所は、東京築地市場場内です。

一枚目の写真は無断撮影です。2:43前半で4カット撮っています。

一枚目は少し違和感のある表情2~3枚目はこの写真に近い表情。

「なんだよ、てめーは」と言葉が聞こえます。

写真としては、一枚目のこの写真がはるかに撮れている写真であると思います。

2枚目は、「このように写真を撮らせていただきました。具合が悪ければ消します」

といつもの口上で許可をもとめ、快諾をいただいた後です。

このシーンは、9カット撮っています。以前に手前の氷を大きくピントを合わせ

この二人はボケボケの写真をアップしました。

その一連です。



人は、声をかけることで存在を認識されたことを確認し、撮影者と被写体は一体化するようです。

こちらの思う表情。写される側の屈託のない表情。厚い嫌悪の壁が取り払われ

友誼の空気がカメラと被写体の間に流れ始める。ここが狙いどころかと思います。

なかには、撮影を拒否なさる方がいらっしぃます。当然のことです。

「おりゃ、写真はでーきれーだ」と言い放った浅草の氷屋さんのおやじ

かっこよかった。拒否ではあるけれど削除は免除された。

おなじく築地場外のおやじ、その後姿が怒っていた。

フランスの田舎のおばあさん「ノン」の一言だった。(いずれも写真は撮影してある)

いずれも素晴らしい表現です。共通することは、意地悪いわけではない

自分のポリシーをしっかりと言い表している。

無断撮影やむなしということも撮影者側からは、確かにいえる

生の表情は捨てがたい。

でも事後承諾を受けるべきだと思います。この9か月間数多くの人人を撮ってきましたが。

拒否された方は上記3人だけでした。これからはもっと増えると思っています。

撮影済写真は、撮影不可であれば削除するのが礼儀です。

その気を理解していただけるから撮影済分はいいよ、これからは撮るな!になるのではと思います。

瞬間の撮影の醍醐味を消失させないよう、これからも承諾を取って撮影しようと思います。

顔にマスクをしてしまったら写真ではない。

外国では英語で許可をえるのが理想ですが、言葉は通じなくても感情は伝わります。

さてその承諾後の写真です。この写真がすべてを物語っていると思います。