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IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

帰還と出発準備

2010-06-07 11:53:04 | 日記
 野口さんが地球に帰還した。帰還した途端、日本の首相が変わると聞いて驚いたそうだが、地上にいた私たちも驚いたのだから無理はない。
 「イトカワ」という小惑星に着陸し岩石のサンプルを持ち帰る任務を帯びたロボット衛星「はやぶさ」が今、地球に向かって帰還の途中だ。うまくいけば13日の夜には、オーストラリアの砂漠に「イトカワ」で採取した岩石サンプルが入ったカプセルを落下させて、自分自身は大気中で燃え尽きる。言葉の通り、燃え尽きるまで働く大したヤツだ。
 小惑星「イトカワ」上で、岩石採集のために小型の鉄球を小惑星に打ち込んで、飛び散った岩石を採集する予定だったが、うまく鉄球が発射されなかった可能性がある、というニュースもあった。何も入っていないのか、とんでもないものが入っているのか、カプセルの中身が気になるところだ。
 
 帰還ばかりでなく、出発の(準備の)話もある。火星へのフライトシミュレーションを実際にかかる往復520日分の日数をかけて実験してみようという実験が始まっている。男6人を宇宙船に見立てた密閉された小部屋に押し込んで、520日観察し、どんなことがおきるのか見てみようという実験だ。モスクワの実験施設で開始され、閉じ込められた男たちは、3人がロシア人、コロンビア人ひとり、フランス人ひとり、中国人がひとり、という内訳になっている。一応、みんな自分から進んで志願したことになっているが、長く閉じ込められていれば、心から望んだことだったのかどうか、はっきり見えてくることになるだろう。
 このシミュレーションでは火星にロケットを打ち上げて到着するまでに250日、約8ヶ月かかるらしい。到着後は、ゆっくり1ヶ月(30日)火星に滞在し、あちこち探検して帰路に着く。地球へは240日、行きより10日ほど短いがやはり約8ヶ月かけて戻って来る。ロシアという国は、アメリカが人間を宇宙に連れて行くのはまだまだ危険かも、などと言っている間に、どーんとガガーリンをロケットに乗せて打ち上げてしまったソビエト連邦の強烈なお国柄を引き継いでいる。やろうと決めたら進んでやる。月はアメリカに先をこされたが、火星は俺達が一番乗りだ、などと考えていらっしゃるかもしれない。実験にはしっかり中国人も加わっているのがおもしろい。
 火星を目指す、という実験が、国の威信を背負った実験と言うことでなく、国を超えた地球人醸成のための実験に発展してくれることを願いたい。
 シミュレーションでは協力的だったのに、本番になったら、火星に着いた途端、我先にアポロ時代のまねをして、自国の国旗を火星に突き立てる、などということが起きては火星行きロケットも後が続かないだろう。


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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
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