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IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

スーパー耐性菌

2010-06-10 10:41:45 | 日記
 先週末、わが家の息子が溶連菌に感染して熱を出した。潜伏期間は最大5日程度らしいので、今週末までに発症しないなら、まあ安心だろう。
 熱が出て喉がはれ、と一見風邪と似た症状だが、さらに湿疹が出たりしてかなりひどい状況になる。昔は猩紅熱(しょうこうねつ)などと呼ばれて恐れられた病気だったらしい。今は抗生物質がよく効く。朝病気で苦しんでいた息子も医者に行って点滴を受けて帰ってきたら、いきなり元気になっていた。抗生物質は本当にすごい。

 「JIN - 仁」という漫画のドラマ化バージョンを楽しみに見ていたが、その中で青カビからペニシリンを作る場面が印象的だった。抗生物質がある世界と無い世界というのは、人類にとって大きく異なる。
 ペニシリンはアレクサンダー・フレミングと言う人が1928年に発見した。まだ、たった80年程度しかたっていないのだ。電流の方向と磁界の方向を左手で示したフレミングの法則というのがあるが、そのフレミングさんは、ペニシリンのアレクサンダーさんとほぼ同世代に生きたジョン・フレミングという別の人だ。

 あんまり抗生物質がすごいので、人類はこの80年の間に、とにかく抗生物質を使いに使った。その結果、病気は減り人類は急激に長生きになった。ところが、感染菌たちも黙っていなかった。抗生物質が効かない耐性菌というのが生まれ始めたのだ。少しずつだが、抗生物質が効かない耐性菌が増え始めている、という報告があるらしい。多くの耐性菌は、ある抗生物質で殲滅できなくとも別の強力な抗生物質に弱かったりして、人類はなんとか細菌との戦いに勝利を収めて来たのだが、とうとうとんでもないやつが現れてしまった、ということだ。「スーパー耐性菌」と言って、現在地球上に存在するどんな抗生物質も歯が立たない。

 今のところスーパー耐性菌は弱毒性のものしか発生していないようなので、元気な体を保つように注意していれば、たとえ感染しても自分自身の体が持つ免疫力で時間はかかっても戦いに勝つことはできそうだが、そもそも別の病気で体が弱っている時にかかったりすると、手の打ち様がない。だから、病院内で広まったりすると、もうどうしようもないほどひどいことになるらしい。

 強毒性のウルトラスーパー耐性菌が出現するようなことにでもなったら、人類全体を救うために口蹄疫にやられた地域の惨状と同じようなことが世界のどこかで起きてしまうかもしれない。とんでもないことだ。
 とんでもない強敵と戦うには、多くの人が早い情報の共有を行える仕組みづくりが重要になるだろう。システムは世界の健康を保つためにも、もっと高度にならないといけない。努力したい。

 健康でいる、というのは、ただそれだけで幸せなことだ。


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株式会社ジェイエスピー
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