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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

発見

2010-07-26 09:23:49 | 日記
 21世紀も10年経とうとしている。おおっと驚いてのけぞるような新しい発明や発見がそろそろ出てきてもよさそうな気はするのだが、気配がない。

 例えば、安価に生産できる高温超伝導物質の発見などがあると、おおっ、となる。先日古い友人と昼メシを一緒にした時、彼も「ああ、そろろろ出てこないかなぁ、高温超伝導」と言っていた。現在は例えば原子力発電所にしろ火力発電所にしろ、風力発電のプロペラにしろ、夜間に発生させた電力はほとんど使われることなく捨てられている。大量の電気を蓄えておく設備が無いのだ。

 ところが、電気を流してもまったく抵抗が無く漏電してしまわない超伝導物質でループを作ってやると、ものすごく効率のよい蓄電設備ができるのではないか、と考えられている。ただし、「安価に」実現できるかどうか、そこが問題だ。安価にできれば世界中のエネルギー事情は大きく変わるかもしれない。はじめは国家的なプロジェクトとして大規模な高温超伝導蓄電設備が建設されるかもしれないが、技術の進歩とともに地方各所に建設され、いずれ一家に一台、そして一人一台、現在の単三電池並みの大きさでほぼ永遠に蓄電、利用を繰り返すことができる大容量超伝導エネルギーパックが売り出されることになるかもしれない。

 さらに例えば、従来の電波を使う通信方式ではなく、地球上の多くの物質を貫通する素粒子を使う通信方式などが開発されると、おおっ、となるかもしれない。ま、貫通してしまうのだから受信するのは大変なのだが、何らかの方法で送信・受信できるようになれば、これはすごい。地球の裏側と通信しようとする場合、従来は長いケーブルを通信したい地域までズルズルと敷設するか、人工衛星を何台か経由して電波を通信したい地域に飛ばしていたが、地球の裏側であっても地面を気にせず直線的に送信することができる。だが、従来よりずっと改善されるとはいえ、この方法では最大で地球の直径分の距離を粒子が飛んでいく時間がかかる。日本のスタジオで話しかけてもなかなか答えないブラジルの現場が、ようやく話し始めたときには待ちくたびれた日本のキャスターが別のコメントをしたくなってしまう、というようなことが少し改善されるだろう。

 しかし、「量子テレポーテーション」というあまり聞いたことがない方法を使うと、こういったことが根本的に解決できるらしい。「量子もつれ」という何とも意味深な関係がある2つの粒子を引き離して距離を置き片方に何らかの作用を及ぼすと、遠く離れた片割れになぜかその作用の結果が現れる。これは距離に関係が無い、と言い切ってしまいたいが、本当はどうなのか誰もわからない。この量子テレポーテーションを使った通信方式が普及すると、世界中の今がつながる。距離に関係ない、という仮定が正しければ、世界中の今がつながるだけでなく、宇宙中の今がつながる。ま、それは言い過ぎだろうが、未知の世界を探査するロボットをリアルタイムでコントロールすることができ、その目の映像がリアルタイムで手に入るというのは、なんともわくわくする話だ。


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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
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