メキシコ湾に原油を流出し続けているBP社をアメリカの複数の企業が買収に向けて動き出したそうだ。BP内部ではアメリカ企業に買い取られるのを嫌ってUAEに資本参加を求める動きもあるらしい。こんな時、最近ではあたり前のように中国の名前も出る。中国資本もBP買収に動いているらしい。
BPの第2四半期決算発表は7月27日だ。BPのように安定していた企業が突然傾くと英国経済にも大きな打撃となる。当然英国が打撃を受ければEUが打撃を受け、イギリス連邦が打撃を受ける。イギリス連邦にはオーストラリア、カナダ、ニュージーランドを含む14カ国(英国を除く)も加盟している。世界の多くの国々が経済的打撃を受ければ、当然アメリカも日本も打撃を受ける。
だから世間が騒がないうちに外部の大資本が入って安定して生き残ってくれることを願っている経済人は世界中にいるだろう。しかし、アメリカも自動車業界は叩いたのに、石油業界は別と言うわけには行かない。司法省がBPの責任を問うために事情聴取に動き出したようだ。
だが、BPがどうなるか、経済がどうなるか、という話しをすでに超えたところにこの事件の怖いところはある、と思う。日本にはチッソの水俣病事件や富山のイタイイタイ病などがある。メキシコ湾では、大量に流出した原油をドロッとしたかたまりのまま漂流・漂着させないために界面活性剤を含む分散剤というのが大量にまかれている、と言う話がある。飛行機で散布してきたらしいが、「大量」というだけで正確な数値はわからない。原油の流出量の正確な把握ができていないのと同じだ。
この分散剤は発がん物質を含むのではないかと言われたり、直接吸入すると吐き気を起こすなどと言われたりしているが、周辺の生物にどのように作用するのか正確なことを知っている人は誰もいない。ただ、この地域が日本も輸入しているクロマグロの産卵地域であることや、マッコウクジラの生息域であることは確認済みだ。
また、北上するメキシコ湾流があり、それがヨーロッパを経由して北極で冷やされて沈み込み高速な深層海流となって北極から南米を伝って南極まで、さらにはインド洋を冷やしオーストラリア近海から日本近海を冷やして太平洋で浮上していることなどが既に知られている。
つまり、メキシコ湾で流出した原油は、大量の界面活性剤とともにヨーロッパへ表層海流として漂着し、その後、深層海流に乗って大西洋の深海を南下し、南米沿岸の深海を汚染し、南極沿岸の深海を汚染し、アフリカを汚染し、一部はインドに達する。また一部はオーストラリア南岸を汚染し、日本近海を黒潮に乗って汚染し、アメリカの太平洋沿岸を汚染した後、フィリピン沿岸を汚染しアフリカ南部から西部を汚染し、世界を一周してヨーロッパに戻る。
この海の循環メカニズムがあるおかげで、地球の熱は大きく劇的に変化しないで、少しずつ変化してきた。
原油と界面活性剤が大量にこの流れの中に放出された時、この循環サイクルがどうなるのか、どの研究機関もそのシミュレーション結果を今日現在では発表していない。ただ、前述したように世界が汚染されるなら、それはまだ良いほうなのかもしれない。熱を持った原油により水面温度が高くなり過ぎ、北極海で冷やされて沈降しない状況が発生すると、この循環サイクルは停止する。世界は原油と界面活性剤で汚染されないが、海流の循環が行われなくなることによって、地球は一気に暑い星に変わるだろう。それから何が起きるか、私にはわからない。
ドロッとした油の塊のまま海面を漂わせると保温効果が高まってしまうのだとしたら分散剤にも大いに意味はある。原油の帯がヨーロッパに到達することを防ぐことによって海の循環メカニズムは持ちこたえるかもしれない。ただその場合、分散剤の毒性は海が浄化してくれると信じるしかない。
熱い砂にパラソルを差し、シートに寝転がって楽しげな人の声や波の音を聞く。たまに海に入って向こうの浮きまで泳ぎ、海の中を覗くと魚の影が見えたりする。海の水は意外と冷たく気持ちがいい。砂浜を振り返ると多くの家族が波間で砂の城を作ったりしている。背景には緑の山が広がり、その向こうには青い空に白い入道雲が高く天に伸びている。穏やかな波の音に混じって蝉の声なども聞こえて来る。少し休憩したら、胸いっぱいに空気を吸って海にもぐり、砂浜を目指す。
monipet
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病院を離れる夜間でも安心
ASSE/CORPA
センサー、IoT、ビッグデータを活用して新たな価値を創造
「できたらいいな」を「できる」に
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株式会社ジェイエスピー
横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
BPの第2四半期決算発表は7月27日だ。BPのように安定していた企業が突然傾くと英国経済にも大きな打撃となる。当然英国が打撃を受ければEUが打撃を受け、イギリス連邦が打撃を受ける。イギリス連邦にはオーストラリア、カナダ、ニュージーランドを含む14カ国(英国を除く)も加盟している。世界の多くの国々が経済的打撃を受ければ、当然アメリカも日本も打撃を受ける。
だから世間が騒がないうちに外部の大資本が入って安定して生き残ってくれることを願っている経済人は世界中にいるだろう。しかし、アメリカも自動車業界は叩いたのに、石油業界は別と言うわけには行かない。司法省がBPの責任を問うために事情聴取に動き出したようだ。
だが、BPがどうなるか、経済がどうなるか、という話しをすでに超えたところにこの事件の怖いところはある、と思う。日本にはチッソの水俣病事件や富山のイタイイタイ病などがある。メキシコ湾では、大量に流出した原油をドロッとしたかたまりのまま漂流・漂着させないために界面活性剤を含む分散剤というのが大量にまかれている、と言う話がある。飛行機で散布してきたらしいが、「大量」というだけで正確な数値はわからない。原油の流出量の正確な把握ができていないのと同じだ。
この分散剤は発がん物質を含むのではないかと言われたり、直接吸入すると吐き気を起こすなどと言われたりしているが、周辺の生物にどのように作用するのか正確なことを知っている人は誰もいない。ただ、この地域が日本も輸入しているクロマグロの産卵地域であることや、マッコウクジラの生息域であることは確認済みだ。
また、北上するメキシコ湾流があり、それがヨーロッパを経由して北極で冷やされて沈み込み高速な深層海流となって北極から南米を伝って南極まで、さらにはインド洋を冷やしオーストラリア近海から日本近海を冷やして太平洋で浮上していることなどが既に知られている。
つまり、メキシコ湾で流出した原油は、大量の界面活性剤とともにヨーロッパへ表層海流として漂着し、その後、深層海流に乗って大西洋の深海を南下し、南米沿岸の深海を汚染し、南極沿岸の深海を汚染し、アフリカを汚染し、一部はインドに達する。また一部はオーストラリア南岸を汚染し、日本近海を黒潮に乗って汚染し、アメリカの太平洋沿岸を汚染した後、フィリピン沿岸を汚染しアフリカ南部から西部を汚染し、世界を一周してヨーロッパに戻る。
この海の循環メカニズムがあるおかげで、地球の熱は大きく劇的に変化しないで、少しずつ変化してきた。
原油と界面活性剤が大量にこの流れの中に放出された時、この循環サイクルがどうなるのか、どの研究機関もそのシミュレーション結果を今日現在では発表していない。ただ、前述したように世界が汚染されるなら、それはまだ良いほうなのかもしれない。熱を持った原油により水面温度が高くなり過ぎ、北極海で冷やされて沈降しない状況が発生すると、この循環サイクルは停止する。世界は原油と界面活性剤で汚染されないが、海流の循環が行われなくなることによって、地球は一気に暑い星に変わるだろう。それから何が起きるか、私にはわからない。
ドロッとした油の塊のまま海面を漂わせると保温効果が高まってしまうのだとしたら分散剤にも大いに意味はある。原油の帯がヨーロッパに到達することを防ぐことによって海の循環メカニズムは持ちこたえるかもしれない。ただその場合、分散剤の毒性は海が浄化してくれると信じるしかない。
熱い砂にパラソルを差し、シートに寝転がって楽しげな人の声や波の音を聞く。たまに海に入って向こうの浮きまで泳ぎ、海の中を覗くと魚の影が見えたりする。海の水は意外と冷たく気持ちがいい。砂浜を振り返ると多くの家族が波間で砂の城を作ったりしている。背景には緑の山が広がり、その向こうには青い空に白い入道雲が高く天に伸びている。穏やかな波の音に混じって蝉の声なども聞こえて来る。少し休憩したら、胸いっぱいに空気を吸って海にもぐり、砂浜を目指す。
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