流星群

空にキラキラと輝く星は美しい。横浜でも夜空を見上げるとそれなりに星が見える。目を凝らして見ていると暗いところを眺めるのに目が慣れてくるのか、次から次に星が出現してくる。そして、キレイだなーと思う。暖かい時期よりも寒い時期の方が空気がピンと澄んでいるせいか、キレイに見えるような気がする。

星の話をすると思い出すことがある。学生の頃に、みんなで見に行ったしし座流星群だ。その年はちょうど日本時間の夜に大出現を迎えるということで、大変話題になっていた。田舎育ちとは言え、流れ星を一度も見たことがなかった私は、その情報に心を躍らせ、当日をとても楽しみにしていた。

当日は、バイトの後に、同じくバイトを終えた学校の友人たちと集まり、自宅近くの大きな公園へとゾロゾロと繰り出した。もう夜中の1時を回っていると言うのに、私たちの他にも何組もの集団が同じ公園へと向かって歩いていた。時は11月。夜は寒くて、みんなモコモコに着込んでいた。日中は絶対に人には見せられないようなフル装備の防寒対策でもお構いなしなモコモコ隊が公園にはたくさんいた。

私たちは芝生の上に、みんな並んで寝ころんだ。公園には同じように寝ころんでいるグループが何組も居た。程なく、しゅーん！しゅーーーん！！と星が流れた。その度に、ワーー！とかアーー！、キャーー！！と歓声があちこちから聞こえてきた。その後も何度も星が流れていった。
もう10年ほど前の話だけれども、この天体観測は忘れられない経験となった。そして、機会があればまた経験したいと常々思っている。

2011年10月。つい先日、りゅう座流星群が大出現を見せるという情報をインターネット上のニュースで見かけた。私はすぐに、これは見たい！！と思った。あまりコンディションが良くないのか、流れる星が多くないのかは定かではないが、学生の頃のしし座流星群のように騒がれてはいなかった。それでも大出現を見せる日はちょうど3連休の真ん中。翌日の朝を気にする必要もないということで、見るぞー！！と密かに意気込んだ。

当日は、いつもダラダラしてしまう夕飯の後片付けをテキパキとこなし、お風呂にもさっさと入り、準備は万端だった。諸事情により、外での天体観測はできなくなってしまったが、視力に自信のある私は家からでも見えることを確信していた。ピークは午前2時頃という情報だった。時間はまだ0時だったが、家のカーテンを開け、空を見上げた。

ところが、見えたのは一面の雲だった。。空にはウロコ雲のような雲が点在していた。なーんだとガッカリしつつも、天候運の強い私は、2時にはきっと雲が晴れると思った。気長に眺めようと空の見える位置に寝転がった！





これが間違いだった。。。
気がつけば朝で、日の光が差していた。
こうして私の2度目の天体観測は、あえなく失敗してしまったとさ。チャンチャン。


さて、次の流星群はいつだろうか。

（ゆ）


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