遠くペルシャ湾で積み出された石油はホルムズ海峡を通過して、インドやアジア諸国近くの海を渡り、マラッカ海峡やロンボク海峡を通ってはるばる東の果ての日本まで運ばれる。産油国に受け取りに行って帰ってくるまでおおよそ1ヶ月半という長旅だ。天然ガスの輸入となるとまたこれが面倒で、産出国で取れたガスを工場で液化してもらい、液体をタンカーに詰め込んで海を渡り、陸揚げしてからまた工場でガスに戻して使わなければならない。
エネルギー源料を輸入している世界の多くの国は似たり寄ったり、このような涙ぐましい手間をかけて火を灯し発電機を回している。
もし、石油工業製品の製造工場に近い千葉や茨城あたりで石油やガスが産出されるようなことになれば、一連の面倒な手続きが不要になり、エネルギー原料の価格は大幅に安く済み日本の工業製品の大半は大きく値段が下がる。良い物が安く作れるということになれば日本の製品も国際競争力が格段に上がる。しかし、残念ながら千葉や茨城あたりで大油田が発見されるということはありえない。どのもち油田が発見されても、新たな工場を作る土地もなく、今あるものを壊して再配置するという大改造計画を実施しなければならない。これもまた手間が掛かり過ぎる。
原油輸送の手間を省くために中近東の産油国周辺に大工場地帯が発生したかというと、そうはならなかった。これからも同じであるかどうかわからないが、少なくとも過去は生活に不便な砂漠地帯であったために、工場を作っても働き手はいない、作ったものを消費する地域まで輸送する手間がかかるなどの理由で中近東産油国が工場の建設ラッシュに湧くことは無かったのである。
ところが、アメリカはこうした問題を一気に解決してしまった。そのために「革命」と呼ばれている。千葉や茨城あたりに大油田が発見されたのと変わらない。大消費地である大都市と陸続きで、労働者も確保でき、土地の値段など無いに等しい二束三文で広大な敷地を使用することが可能で、エネルギー原料が中近東のものに比べると半分以下となれば、世界中の大企業が工場建設を狙わないはずがない。シェールガス革命だ。今やアメリカを覆う広いエリアがウルトラ工業地帯に変貌するべく工場建設ラッシュとなりつつある。工場が整備され安いエネルギー原料が供給されてくれば、安い労働力で世界を席巻した中国やアジアの製品と比べても遜色ない価格競争力を持つ。ただし、縫製工場など人出を介した製造が必要となる分野で戦うつもりはアメリカを始めアメリカ国内に工場を作ろうという企業は少しも考えていないようだ。これまで世界にはあまり例がなかったバイオケミカル系の新しい工場が新設され、新しい薬品や医療材料、洗剤や保冷剤など、値段が多少高くても是非使いたいと人々が思うものを世界のどこよりも安く作る基盤を作ろうとしている。利益幅が大きいためアメリカ全体の富が増える。
アメリカの新工場が体制を整えて生産を開始し、波に乗って輸出を開始できるようになるのは今からおよそ3年から4年後。2017年から2018年頃だと考えられる。日本にシェールガスを輸出開始できそうな時期と重なる。つまり、世界のどの国と比べても確実に競争力を持った製品を作り出せる環境の整備があと3年もすれば整うという切り札をアメリカは持っているということだ。
TPPもFTAもエジプトやシリアの問題もアメリカがこういう切り札を持って自分達の利益になることを考えているということを知っておいたほうが良い。
この話題は書きだすと長い。また別の機会に別の角度から。(三)
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製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
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もし、石油工業製品の製造工場に近い千葉や茨城あたりで石油やガスが産出されるようなことになれば、一連の面倒な手続きが不要になり、エネルギー原料の価格は大幅に安く済み日本の工業製品の大半は大きく値段が下がる。良い物が安く作れるということになれば日本の製品も国際競争力が格段に上がる。しかし、残念ながら千葉や茨城あたりで大油田が発見されるということはありえない。どのもち油田が発見されても、新たな工場を作る土地もなく、今あるものを壊して再配置するという大改造計画を実施しなければならない。これもまた手間が掛かり過ぎる。
原油輸送の手間を省くために中近東の産油国周辺に大工場地帯が発生したかというと、そうはならなかった。これからも同じであるかどうかわからないが、少なくとも過去は生活に不便な砂漠地帯であったために、工場を作っても働き手はいない、作ったものを消費する地域まで輸送する手間がかかるなどの理由で中近東産油国が工場の建設ラッシュに湧くことは無かったのである。
ところが、アメリカはこうした問題を一気に解決してしまった。そのために「革命」と呼ばれている。千葉や茨城あたりに大油田が発見されたのと変わらない。大消費地である大都市と陸続きで、労働者も確保でき、土地の値段など無いに等しい二束三文で広大な敷地を使用することが可能で、エネルギー原料が中近東のものに比べると半分以下となれば、世界中の大企業が工場建設を狙わないはずがない。シェールガス革命だ。今やアメリカを覆う広いエリアがウルトラ工業地帯に変貌するべく工場建設ラッシュとなりつつある。工場が整備され安いエネルギー原料が供給されてくれば、安い労働力で世界を席巻した中国やアジアの製品と比べても遜色ない価格競争力を持つ。ただし、縫製工場など人出を介した製造が必要となる分野で戦うつもりはアメリカを始めアメリカ国内に工場を作ろうという企業は少しも考えていないようだ。これまで世界にはあまり例がなかったバイオケミカル系の新しい工場が新設され、新しい薬品や医療材料、洗剤や保冷剤など、値段が多少高くても是非使いたいと人々が思うものを世界のどこよりも安く作る基盤を作ろうとしている。利益幅が大きいためアメリカ全体の富が増える。
アメリカの新工場が体制を整えて生産を開始し、波に乗って輸出を開始できるようになるのは今からおよそ3年から4年後。2017年から2018年頃だと考えられる。日本にシェールガスを輸出開始できそうな時期と重なる。つまり、世界のどの国と比べても確実に競争力を持った製品を作り出せる環境の整備があと3年もすれば整うという切り札をアメリカは持っているということだ。
TPPもFTAもエジプトやシリアの問題もアメリカがこういう切り札を持って自分達の利益になることを考えているということを知っておいたほうが良い。
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