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IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

歴史教科書制作会社

2013-12-09 09:00:00 | 日記
 テレビドラマや映画を見て、知らなかった時代の雰囲気を何となく知ることができる。映像化されストーリーを追っていると、自分もその時代に入り込んでしまったような錯覚を覚えるぐらいその時代を身近に感じることがある。

 時代考証がしっかりしていれば良いが、名前だけ歴史上実在していた人物のもので生活様式やその人の考え方は現代人の勝手な空想の産物ということになると観客には大きな誤解を植え付けることになる。困ったことに多くの人は、誤解だと気づくこともない。
 
 従来は教科書といえば文字で書かれたものを指したが、タブレット型のコンピューターが当たり前になってくると、電子書籍としての教科書が普及してくるだろう。生徒たちは重い教科書を背負って歩かなくても良い時代が来る。そうなれば当然、文字だけで完結している教科書は次第に影が薄くなってくるだろう。最初は文字主体の中に短い動画が混在するとか、インタラクティブに絵が動くとか、その程度の教科書が登場するだろうが、歴史を教える最も有効な手段は生徒をその時代の物語の中に放り込んでしまうことである。

 いずれアニメやCG、実写を組み合わせて様々な歴史教科書が作られるようになるだろう。原始の生活を送る人々の苦労や平安鎌倉時代の子供達の遊びなどを自分がそこに行ったかのように学ぶ事ができる。

 だが、感動的な素晴らしい物語の歴史教科書も、時代の要請を避けることはできない。気がつけば遠い時代の歴史教科書ばかり充実して、近代に入ってからの映像教科書は一つも作られないか、作られても重要人物は名前しか登場しない、などということが起こり得る。

 せっかく映像主体の面白い歴史教科書を作る技術が生まれても今と未来の国益に反する事項やそれに関連することを仕事にしている人を映像教科書の中でつぶさに表現できるわけがない、と歴史教科書の制作会社は自主規制するだろうし、もし作られても、仮に国益や国の安全保障に反する情報がセリフや映像になっていなくても、どこかで誰かのチェックに引っかかって世にでることはなかろう。

 歴史教科書の制作会社には今まで以上にいよいよ創造性が必要な時代になった。重要事項はすっかり秘密にしておきながら、その上でわが国は将来にわたって素晴らしい国であると生徒たちに伝える感動の映像物語を創作していかなければならない。昔から歴史を編む人たちは同じ苦労を繰り返して来たのだろう。勇ましい神話の中にも、かすかに史実が隠されている場合がある。真実をねじ曲げて伝えることへの歴史家の良心が見え隠れする。

 わずか80年ほど前にも同じように歴史教科書制作会社の方々が創造性豊かでなければならない時代があったが、その頃の教科書制作の歴史もまた現代に続く安全保障の秘密として、史実そのままに教科書になることは無いだろう。平成25年のねじれ解消選挙から12月6日夜までに何が起きたのか、これもまた。(三)



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