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IMジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

晴れ庭

2015-06-22 08:29:44 | 日記
 川沿いのバス停でぞろぞろバスを降り、大通りを渡った先にある緩やかな坂道を数分登ると、登り切ったあたりが急に開ける。左手には丹沢大山の山並みが大きな青い空をバックに広がり、正面には小学校の校庭のようなちょっとした広さの畑が現れる。この畑を使って月1回の農業体験を始めてすでに4年が過ぎた。

 バスを降りて一緒に坂道を登って来た数人の社員と、自家用車で既にやって来ている社員が手を振ったり軽く挨拶を交わしたりしながら畑の隅に置かれた小屋の周辺に集まって作業ができる格好に着替えたり靴を履き替えたりする。小屋の中には長靴をキープしている社員もいて、本人が作業に参加しない日は長靴を持たずにやって来た社員がありがたく拝借している。

 小屋から屋根だけの簡易テントを出して小屋の入り口前に設置し、日影を作る。広い畑のそこだけが、直射日光をさえぎることができる小さな避難場所だ。昼時はこの日影を中心に集まって、たわいない話をしながら弁当を食べる。

 耕作を始めた頃は畑で野菜を作る大変さなどまるで分からなかったために、畑の全体を耕し全体に畝(うね)を作りマルチ(黒く薄いプラスティックシート。植えた作物の周辺に雑草が生えるのを防ぐ効果を期待して使っている。種や苗を植える部分だけ穴が空いているタイプと穴が空いていないタイプがあり、状況によって使い分ける)を敷いていた。大変な体力と時間を要する作業だった。夕方遅くなってようやく畝を作り終え、マルチをかけようという頃には日が沈みそうになっていたこともある。

 最近は自分たちのやりたいこととやれることがよく見えるようになって来たため耕作エリアは当初の3分の1ほどに減っている。畑の作業に参加する人数は少しずつ増えているが、それでも限定的な今の広さで十分大変だ。耕作していない3分の2ほどのエリアは雑草で草原のようになってしまうが周辺の農家さんに悪い影響が出てもまずいので、皆で草むしりをしたり草刈機で刈ったりする。

 畑は株式会社クリアリンクファーム代表の臼井さんのはからいで使うことができている。毎月1回、臼井さんのイベントに参加する形で農作業を進めて来た。皆の用意が済んだ頃合いで臼井さんを囲んで「おはようございます」と改めて挨拶を交わし、朝のミーティングが始まる。分単位で細かなスケジュールを作って持ってこられたこともあったが、決して予定通りことは運ばない。ゆるい感じがまたいい。その臼井さんが私たちと一緒にここで農作業を始めてくれた頃、この畑に『晴れ庭』という名前をつけてくれた。なんと気持ちがいい名前だろう。

 『晴れ庭』では今、ナス、ピーマン、シシトウ、パプリカ、ジャガイモ、サツマイモ、ミニトマト、スイカ、それにメロンが作られている。

 メロンは今回初めてのチャレンジだ。今のところ2玉。まだわずか直径6センチ程度だが、8月の収穫祭(毎年自分達の作ったものを即座に食べるバーベキューを行っている)までにはきっと大玉に育っているだろう。一つを持ち上げてみたらメロンの下にアリがたくさん集まっていたのが気がかりだが。(三)


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株式会社ジェイエスピー
  横浜に拠点を置くソフトウェア開発・システム開発・
  製品開発(monipet)、それに農業も手がけるIT企業
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