悔しい気持ち

先日、娘の小学校の運動会を見に行った。
娘の頑張りを語るのも良いが、今回は最終種目の高学年による選抜リレーについて語りたい。

選抜リレーは赤、白、青、黄色の4チームで競い合うのだが、序盤は赤組が2位以下を大きく離して快走。
しかし、後半少しずつ白組が追い付てきて、アンカーにバトンが渡る際には、紅組と白組の差は約1メートルになっていた。

赤組のアンカーは身長170センチはあるだろう大柄な子であり、追う白組は6年生にしては小柄な子であった。
誰が見ても体格差で圧倒的に大柄な子が有利に見えた。

しかし、小柄な子は躍動感あふれる走りで大柄な子にひけをとらない。
3位、4位の走者にさらなる差をつけながら2人はグラウンドを一周する。
そして、最終コーナーで小柄な子がついに大柄な子に並び、ゴール直前に大柄な子をかわしてゴールテープを切る。

ドラマチックな展開にグラウンドはものすごい歓声につつまれた。
小柄な子の笑顔が輝いていた。
私が女子だったら、間違いなく小柄な子に恋をしていただろう。

そんな微笑ましい光景の中、大柄な子は持っていたバトンを思いっきり地面に投げつけた。
物を大事にしないという点では誉められた行為ではない。
ただ、悔しさがにじみ出ていた顔を見ると筆者は涙が出そうになった。（34歳男、涙もろい）

皆が守り抜いていた1位を守りきれなかったの悔しいのか。
自分より小柄な子に負けたのが悔しいのか。
どんな理由であっても、これだけ悔しい感情を出せるということは、本気で走ることに取り組んでいたからだと思う。

だいぶ前置きが長くなってしまったが、自分の仕事に置き換えてみる。

最近仕事において、感情を爆発をさせるほど悔しいと思ったことはない。
それは失敗し続けていないのか。
それとも本気で取り組んでいることがないのか。
前者であってほしいが、後者なのであろう。

無論、手を抜いて仕事をしている気は全くない。
ただ、自分の全てをぶつける程の本気も出せていないのも確かだ。
幸い、私には全力でぶつかれる仕事環境が用意されている。
もっと全力で仕事にぶつかりたい。(土)


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