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ジェイエスピー社員が綴る日替わりブログ

全ゲノム重複

2015-10-08 08:36:12 | 日記
 太陽の大きさ、地球との距離、ほんのちょっとした地球の傾き。これらは慎重に計算されて形成されている。まるでドミノ倒しのドミノを部屋一面に配置する作業のように細かな配慮が行われ慎重に慎重にそっと配置されたような微妙なセッティングだ。

 もちろん太陽も地球もその他の惑星も発生当初は今の形だったわけではないが、将来は今の形になるように、その元になる物質とエネルギーがそっと正しい位置にセットされたために何十億年もかけて続いてきたドミノ倒しが今の私たちの営みに続いている。

 不思議なことに、本来なら自然の猛威によって滅んでしまったはずの生命も、大災害が発生する前に必ず何らかのエネルギーをどこかから与えられ飛躍的な変化を遂げている。
 
 それを進化と呼ぶにはあまりに劇的すぎる変化をわれわれの先祖である生命体はタイミングよく繰り返して来た。その一例が全ゲノム重複という劇的な変化だ。これは言葉通り、ある生命体が持つ遺伝子(ゲノム)の数が全体的に倍増するという事象を指す。脊椎動物の場合、全遺伝子数がそれ以前の4倍になるという奇跡の上をいく奇跡のようなことが起きて、その後勃発した地球規模の天変地異によって多数の生命種が滅んでいく中、危機を乗り越える進化を遂げた。

 今のところ多くの生命体に同様な全ゲノム重複が起きている事例は観測されていないことを考えると逆説的だが今の遺伝子構成で乗り越えられない天変地異は発生しないのだろう。しかし、人間はコンピュータとインターネットを生み出した。次につながるドミノが有機的な生命体だけとは限らない。と言ってみたが現時点のコンピュータはまだまだ生命体の持つ複雑な能力に対して足元にも及ばない。次に繋がって行くのもやはり人類なのだろう。

 しかし、近い将来の人類はわれわれと見た目も中身も大きく差はないと考えられるが、遺伝子操作なりゲノム重複なりが発生して以降の人類はわれわれと同じ人類とは言えない可能性が高い。将来発生する何らかの危機を乗り越えるためにわれわれ現世人類とは異なる機能を獲得しているはずだからだ。もちろんその機能が見た目まで変えている可能性もあるし、見た目には何ら変化はないが機能だけが追加されている可能性もある。

 現在の人類の遺伝子数は約3万前後と言われている。遠い未来から来た人類の遺伝子を数えたら6万もあった、という場合、増えた遺伝子で子孫たちはどんな能力を獲得しているのだろうか。

 倍増した遺伝子を持った人類はおそらく太陽系とは異なる星系にまで拡散していることだろう。増大した遺伝子は宇宙空間や別の惑星の環境に適応した新しい人類を作り出す可能性が十分ある。彼らの一部が何らかのトラブルで21世紀以前の地球に降り立ったとすればわれわれは確実に彼らのことを宇宙人と呼んでしまうだろう。

 計算されて配置されたドミノは一体どこを目指して倒れていくのか。われわれはまだその途中にいて、しっかりと次のドミノを倒す役割を持っている。(三)


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株式会社ジェイエスピー
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