毎日いろんなことで頭を悩ましながらも、明日のために頑張ろうと自分を励ましています。
疲れるけど、頑張ろう!
いい日旅立ち
向こうに着くには、高速道路を走っても3時間半くらいはかかるということなので、話のしてある現地の不動産屋に行って物件をいくつか見せてもらうには、やはり朝の10時には出発しなければならないだろうと目算を立てていた。ただ、時間に余裕を持たないと高速の運転は危ないから、とにかく早めに出かけるよう何度も言っておいたのが功を奏したのか、いつもは準備に手間のかかる娘が意外なほど早く準備完了した。前日引越し屋に運んでもらった大きな荷物の他に細々したものがいくつかあったので、それを車まで私が運んだ。これでしばらく会えなくなるから、見送りくらいはしてやろうと思った。高速道路を走ったことがあまりない娘の運転は心配だが、横に妻が乗って行くから少しは安心だ。妙にガラスが汚れていたので気を利かせてタオルで拭いてやったのに、ろくに礼も言わずに出発してしまった。
「気をつけて行けよ」
大きな声で叫んだのだが、果たして聞こえただろうか。本当は、
「体に気をつけろよ。あんまり頑張りすぎるなよ。辛いことがあったら一人で我慢せずに電話してこいよ」
そんなことを言ってやりかたかったけど、その前に出発してしまったから仕方がない。
3月の終りに京都から引き揚げてきた荷物がそのまま塾舎の1階の教室の1つに置いあったのだが、それがなくなってがらんとしてしまった。それを見ていたら寂しさがこみ上げてきたが、私がそんな弱気でどうする、娘の門出を祝ってやらねば、と気を取り直した。
2時半ころに妻から電話があって、
「今インターを出たところ」
と教えてくれた。途中で昼食を食べたりしてゆっくりしたそうだから、そんな時間になったようだが、
「着いてみればさほど遠いと感じない」
とも言っていた。それならいざというときにも駆け付けることができる範囲なんだな、とかなり気持ちが楽になった。いくら6年間一人暮らしをしてきたとはいえ、今度は京都よりも倍ほどの距離があるところだ。しかも雪国・・、どうしたって心配だ。怖いもの知らずの娘でさえ、前日には「少しドキドキしてきた」と言っていたくらいだから、肝っ玉の小さい私が不安にかられるのも当然だ。それでも、妻の言葉を聞いて距離感が縮まったのには安堵した。
9時過ぎに妻に電話してみた。
「部屋は決まった?」
「うん、職場に近いところ。近いと高いし、遠いと安いけど不便だろうから悩んだんだけど・・。まあ、いいところだと思うよ」
「そりゃよかった。で、いつ荷物が入るの?」
「日曜日。引越し屋に電話して無理やり持ってきてもらうことになった」
「じゃあ、とりあえず引越しの手伝いはできないなあ」
「まあ、たぶん自分でやれるでしょう。どうしても、っていうならまた行きゃいいわけだし」
「そうだな。そうすりゃいいよな」
なんでも自分がもらえる給料と相談してぎりぎりのラインで決めたそうだ。駐車場代もかかるから楽な暮らしにはならないかもしれないが、自分の力でやっていこうと決心しているから、駐車場代くらいは出してやろうかという私の提案は妻に即却下されてしまった。私としてはそう堅苦しく考えずに助けてもらえるものはもらえばいいと思うのだが、そんなことはダメなのだそうだ・・。
私のように甘えた人間を見て育ってきた娘だから、私のような人間にはなりたくないという気持ちが強いのかもしれない。それはそれで正しい選択だと思うから、無理しない範囲でやり繰りしていけばいい。
頑張れよ!!心から応援しているから・・。
「気をつけて行けよ」
大きな声で叫んだのだが、果たして聞こえただろうか。本当は、
「体に気をつけろよ。あんまり頑張りすぎるなよ。辛いことがあったら一人で我慢せずに電話してこいよ」
そんなことを言ってやりかたかったけど、その前に出発してしまったから仕方がない。
3月の終りに京都から引き揚げてきた荷物がそのまま塾舎の1階の教室の1つに置いあったのだが、それがなくなってがらんとしてしまった。それを見ていたら寂しさがこみ上げてきたが、私がそんな弱気でどうする、娘の門出を祝ってやらねば、と気を取り直した。
2時半ころに妻から電話があって、
「今インターを出たところ」
と教えてくれた。途中で昼食を食べたりしてゆっくりしたそうだから、そんな時間になったようだが、
「着いてみればさほど遠いと感じない」
とも言っていた。それならいざというときにも駆け付けることができる範囲なんだな、とかなり気持ちが楽になった。いくら6年間一人暮らしをしてきたとはいえ、今度は京都よりも倍ほどの距離があるところだ。しかも雪国・・、どうしたって心配だ。怖いもの知らずの娘でさえ、前日には「少しドキドキしてきた」と言っていたくらいだから、肝っ玉の小さい私が不安にかられるのも当然だ。それでも、妻の言葉を聞いて距離感が縮まったのには安堵した。
9時過ぎに妻に電話してみた。
「部屋は決まった?」
「うん、職場に近いところ。近いと高いし、遠いと安いけど不便だろうから悩んだんだけど・・。まあ、いいところだと思うよ」
「そりゃよかった。で、いつ荷物が入るの?」
「日曜日。引越し屋に電話して無理やり持ってきてもらうことになった」
「じゃあ、とりあえず引越しの手伝いはできないなあ」
「まあ、たぶん自分でやれるでしょう。どうしても、っていうならまた行きゃいいわけだし」
「そうだな。そうすりゃいいよな」
なんでも自分がもらえる給料と相談してぎりぎりのラインで決めたそうだ。駐車場代もかかるから楽な暮らしにはならないかもしれないが、自分の力でやっていこうと決心しているから、駐車場代くらいは出してやろうかという私の提案は妻に即却下されてしまった。私としてはそう堅苦しく考えずに助けてもらえるものはもらえばいいと思うのだが、そんなことはダメなのだそうだ・・。
私のように甘えた人間を見て育ってきた娘だから、私のような人間にはなりたくないという気持ちが強いのかもしれない。それはそれで正しい選択だと思うから、無理しない範囲でやり繰りしていけばいい。
頑張れよ!!心から応援しているから・・。
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