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集中工事

 現在、名神高速道路は集中工事を行っている。その理由がHPに載せられている。

 「日本初の高速道路である名神高速道路は全線開通してから45年、東名阪自動車道は四日市~亀山間が開通してから40年が経過しました。その間、老朽化・交通量の増大・車両の大型化などにより、道路の損傷が拡大しています。安全で快適な道路を維持するには、表面の補修だけでは不十分となり、大規模な補強工事が必要になっています。しかし、交通量の多い名神高速道路と東名阪自動車道では、一年を通して作業を行うと、工事規制や渋滞件数が増える原因になってしまいます。そこで、全線の車線規制や夜間通行止めを短期間にまとめ、年間の工事渋滞件数を減らす集中工事方式を採用しています。工事期間中は、周辺道路を含めて渋滞や混雑などのご迷惑をおかけしますが、皆さまにいつも気持ちよくご利用いただける高速道路であり続けるために、どうか少しの間だけ、ご辛抱ください」

 普段なら知らないで済みそうなこの工事も、お千代保稲荷の参拝に出かけることにしていた私にとっては看過できない情報だった。前日から工事のことは知っていたが、朝起きてすぐに妻が「やっぱりかなり渋滞しているみたいだよ」と教えてくれた瞬間にげんなりしてしまった・・。しかし、この集中工事は5月22日まで続くようだから、渋滞を厭がって日延べをするわけにもいかない。ただでさえGWで月詣でが遅れてしまっているだけにもうこれ以上は遅らせることができない。しかし、分かっていて渋滞に巻き込まれるのも馬鹿らしい。それなら、名神とは違う別のルートはないものかと、ナビと相談してみた。すると、まずは大森ICから東名阪自動車道に入って清州JCTまで行き、そこから名古屋高速に入り、その道を一宮ICまで行って、そこから名神高速に乗り換える、そうすれば春日井-小牧間の激しい渋滞からは免れることができそうなことが分かった。大森ICまで国道を通って行くのに少しばかり時間がかかりそうだが、東名阪に入ってしまえば、道なりにスムースに行けそうだ。このコースを使ってお稲荷さんには行ったことはないが、試して損はなさそうだ。「行ってみるか」と小雨の降る中車を走らせた。


 
結果から言えば、大正解だった。国道は予想通りの混み具合だったが、東名阪、名古屋高速とも車の流れは順調で、ストレスを感じることなく運転できた。一宮ICから名神高速に入ると、片側一車線に制限されていて、ここからは渋滞しているのかなと心配したが、さほどのこともなく、いつもより短い時間でお稲荷さんに到着したような気さえした。途中、車線を制限するために延々とコーンが並べられているのを見て、「これを並べるだけでも大変な労力だな・・。これだけの維持費がかかるんだから、高速道路の無料化なんて、とても無理な話だよなあ・・」などと机上の計算だけで、簡単な安受けあいをしてしまった民主党政権の愚かさに改めてため息をついてしまった・・。
 肝心の工事の様子を見ることはできなかったが、
「舗装補修工事」・・舗装面の凸凹やひび割れなどを補修。また、雨の日の水はけを良くし、走行時の路面騒音を減少させる高機能舗装化を進めます。
「ガードレール改良工事」・・反対車線への飛び出しなど重大事故の発生を防ぐため、強度を増したガードレールに取り替えます。
「橋梁床版補強工事」・・交通量の増大や車両の大型化に伴う、劣化や老朽化により、痛みが進んだ橋のコンクリートを厚くし頑丈にします。
などというような工事が集中して行われるようだ。いずれも高速道路を利用する者にとっては大事この上ない工事ばかりであるから、丁寧に進めていってもらいたい。

 参拝を終え、帰りも同じコースを逆向きに辿って来たが、やはりこちらの新しいコースの方が早いような気がした。一度正確に時間を計って比べてみなければならない。

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