goo

「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」

 「劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル」を見た。3日前の記事に書いた通りに今週見に行けたのは約束を果たしたようで気持ちがいい。しかも、結構面白かった。録画で見た「トリック」がつまらなかったから余計そう思うのかもしれないが、やはりTVドラマと映画とでは、スタッフの気持ちの入り方が違うのか、はたまた出演者が一段と豪華だからなのか、2時間が短く感じられるほど中味が詰まっていたように思う。
 ストーリーはこんな感じ。

 『絶大な力をふるう霊能力者“カミハエーリ”が治める村、しかし、そのカミハエーリが亡くなった。「100日以内に次のカミハエーリを決めなければ村に災いが訪れる」との掟に従い、村人たちは最強の霊能力者を選ぶべく“バトルロイヤル”を開くことにする。この話を聞きつけた貧乏暮らしの奈緒子は、バトルロイヤルに参加して大金をせしめようと企む。一方、上田は、馬鹿げた風習をやめさせるためにと村へ招かれる。果たして霊能者バトルの行方、そして二人の関係の結末やいかに…!?』 

 特に目新しい設定でもなく、霊能力者を騙る者たちが駆使するトリックもすぐにネタばれしてしまう程度のものばかりで、謎解きを楽しもうとする向きには不満が残る内容なのかもしれないが、私のように初めからバカげた小ネタで笑わせてもらえれば十分だと思って見に行った者にとっては、爆笑とはいかないまでも、クスクス笑いは思った以上にできて、これなら他の人にも「見に行ったら」と勧めることができる出来だと思えた。


 
 出演者の中では、松平健の存在感が群を抜いている。ちょんまげがなくても将軍様のままであり、威風堂々とした物腰はやはり白馬にまたがるとさまになる。松平健がまっすぐな目をして「私が本当の霊能力者です」と言うと、不可能を可能にしてしまうだけの力を持っていると思わせてしまうから不思議だ。彼がいなかったら、この映画はずいぶん締まりのないものになってしまったことだろう・・。
 佐藤健も予想以上によかった。「龍馬伝」で人切り以蔵を演じているのを見て以来、「Rookies」での演技よりもかなり進化したと思っていたが、この映画の中でも、揺れ動く青年の苦悩を力いっぱい演じていて好感が持てた。まだまだ修行しなくてはいけない点は多々あるだろうが、これからが楽しみな俳優だ。
 
 などとある程度満足して見終わり、いつものように劇場に併設されたショッピングセンター内の洋食屋でお昼ご飯を食べて帰ろうと思った。お腹がすいたなあ、と向かった先には・・、どうしたんだ、いつもの店がない!!「えっ?」と思わず声を上げながら、辺りをうろついたところ、
 「5月6日をもちまして閉店いたしました」
と、店のあった一角を囲ってあるベニヤ板の上に貼り紙がしてあるのを見つけた。
「何で?あんなにいつも満員だった店なのに・・」
あまりに驚いて、しばらく唖然としてしまった。洋食がおいしくて、私はいつもこの店で「イタスパ」を食べるのを楽しみに映画を見に来ていたのだが、忽然と店がなくなってしまうとはいったいどういうことだろう?「アリス」を見に来た時には健在だったのに・・。事情を知っても仕方ないだろうが、半ば常連さんのようなつもりでいた私だから、知りたくなるのも無理はない。しかし、こういう場合どこで尋ねればいいのだろう? 
 食べられないとなると余計食べたくなるものだ。結局昼食はモスバーガーで我慢したが、調べたら2年前の記事にその店のイタスパの写真が載せてあった。そこでそれを再掲して、いつかまたどこかで会うまでの縁にしておこうと思う。



 ああ!!、食べたい!!
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )