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水脈

 1月18日の記事にした巨大セローム、とうとう全部の葉が落ちた。それどころか、新芽も茶色くなって落ちてしまった・・。


「なんで?」と思いながら、落ちた後を見たら、グスグスになっていて、腐りかけているとしか思えなかった。少し指でほじくってみたら、いくらでも崩れてきた。


「これ、ヤバよね?」と妻に意見を求めたら、
「腐った部分は斬った方がいいんじゃないの?」ともっともなことを言った。
「じゃあ・・」
とのこぎりで切ってみたところ、


こんな感じになった。はたしてこれでいいのかどうか、全く自信はないが、去年も葉の落ちたフィカスアルテシーマの幹を切ったら、夏になって新芽が出てきたから、このセロームも何とか生き延びてくれるのではないか、そんな気がしている。しかし、どうしてこんな状態になってしまったのか?日の当たる縁側に置き、水遣りも控えめにしていたから、大きくは間違っていないと思うのだが・・。ただ、あまりに巨大で、他の葉っぱたちと同じジャングル部屋に入れなかったのには、少々後悔しているが・・・。

 だが、このセローム、決して死んでいないと思う。というのは、先日立ち寄った、このセロームを買った花屋で聞いた話が大いに参考になっているからだ。
 その花屋に行った時、全身が濃い茶色に変色したトックリヤシが軒下に置いてあった。
「これもう枯れてますよね?」と店員さんに訊いたところ、
「枝を触ってみて下さい」とにこやかに言われたので、その通りにしてみたところ、
「冷たい!」
「そうでしょ、冷たいですよね。だから、生きてるんです」
「えっ?」
「じゃあ、この枯れ枝を触ってみて下さい」と、うち捨てられていた1本の枝を渡してくれた。
「冷たくない・・」
「そうでしょ、枯れた枝は冷たくないんです」
「そうなの?」
「生きてる枝は中に水が流れているから、水が冷えて冷たいんです」
「枯れた枝には水が流れていないから、冷たくない・・」
「その通りです。枯れた枝は温かいんです」
「なるほど・・」

その説に従ってセロームの気根(土から出て幹に伸びた根)を触ってみたら、めちゃめちゃ冷たかった!!
「このセロームは生きている!!」

今は雌伏の時かもしれない。また大きな葉が伸びてくるのを、待っているぞ!!

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