毎日いろんなことで頭を悩ましながらも、明日のために頑張ろうと自分を励ましています。
疲れるけど、頑張ろう!
最高だぜ!!
土曜日の毎日新聞夕刊1面に、こんな記事が載っていた。
『名古屋にある名門男子高、東海高校に、生徒が宝塚歌劇団になりきり、文化祭でミュージカルを演じる「カヅラカタ歌劇団」がある。結成10年を迎え、彼らを題材にしたテレビドラマも放送された。タカラヅカを逆さ読みして名付けた「カヅラカタ」の男子生徒の挑戦とは?
団員24人は、無論男子ばかり。「タカラジェンヌのようにかっこよくなりたい」と華麗に歌って踊り、ラインダンスに挑戦する。
本番では、濃いメークに、豪華な衣装を着て舞台に。全員がすね毛やわき毛を処理し、本気で女になる。団員はその姿を見て「きれい」と感じるという。抱き合うシーンを真剣に演じ、笑いをとる意図はない。毎年、宝塚歌劇を鑑賞して演劇談議に花を咲かせる。
今年の演目は「エリザベート」で、オーストリアの皇后と黄泉(よみ)の帝王トートの愛を描いた。団長でトート役を務める2年の大島寛達(ひろと)さん(17)は「普段は男を意識しないので、だらだらしている。役に入り込むと、男のかっこよさを表現するために堂々と振る舞い、優雅で大きな仕草を心掛ける。違う自分になれるのが楽しい」と言う。皇后役の2年の杉山直登さん(16)は「初めは嫌だったが、みんな真剣にやっていて自分も恥ずかしさを捨てた。女性役の立ち居振る舞いは難しく、舞台では背筋を真っすぐにし、小股で歩くように気をつける。女性の気持ちに触れられ、人生の貴重な経験になった」と話す。
同校は私立の中高一貫。浄土宗によって1888年に創立され、OBに海部俊樹元首相や哲学者の梅原猛氏、建築家の故黒川紀章氏らがいる。初演は03年秋。文化祭実行委員長の生徒が校内講演会でタカラジェンヌの話を聞いて感動し、企画した。当時シンクロナイズドスイミングをする男子高校生の実話をもとにした映画「ウォーターボーイズ」が人気で、挑戦する思いもあった。セットを手作りし、貸衣装屋から無償でドレスやタキシードを借りた。1回限りのつもりが好評で、以後「ベルサイユのばら」「風と共に去りぬ」「ファントム」などを演じてきた。顧問の久田光政教諭(56)は「難しいことに挑戦し、舞台で拍手をもらうことが自信になり、人間的に成長できる」と語る』
10周年を機に、TBS系列のCBC(名古屋市)が「力を合わせてやり遂げる友情を描こう」とドラマ化。「ハイスクール歌劇団☆男組」の題で6日に全国28局で放送し、同名の舞台も9月に東京で上演された。
今年の文化祭は9月30日の予定だった。評判を聞いて東京や大阪から来た人もおり、整理券400枚は配布から5分でなくなった。しかし台風の接近で、開演約1時間前に中止が決定。衣装に着替えて待っていた生徒たちは悔し涙を流した。学校側は、11月に校内で生徒や保護者ら向けの公演を計画している。
結成した03年から3年間、指導にあたった元タカラジェンヌの名鶴ひとみさん(63)は「最初は誰もダンスの経験がなく、奇想天外な話だと思ったが、練習を重ね、熱い思いが観客に伝わるいい舞台になった。歌舞伎の女形など、現実とは違う自分になる喜びは特別。自分を試す勇気が持てたのではないか」と話す。また目黒依子・上智大学名誉教授(社会学)は「生徒が『普通でないこと』に挑戦し、自信をつけることは自立のために重要だ。特に男子が、女役のために女性の振る舞いや言葉遣いを意識的に研究することは、社会的につくられた男女の役割に気付くことにつながり、既成概念に縛られない人間形成に役立つ」と評価する。【中村宰和】
我が母校である。この記事を読んで、こんな後輩たちを持てて誇らしく思えた。
かつて私も、在校時に、文化祭の演劇の台本として、当時まだ宝塚の演目になっていなかった「ベルサイユのばら」を応募したことがあった。その時は、まだ学校側に柔軟さが欠けていたためか、不採用となってしまったが、それを思えば、まさに隔世の感のある記事で、思わず、「最高だぜ!!」と叫んでしまった。
できれば一度後輩たちの舞台を見てみたいものだ。
『名古屋にある名門男子高、東海高校に、生徒が宝塚歌劇団になりきり、文化祭でミュージカルを演じる「カヅラカタ歌劇団」がある。結成10年を迎え、彼らを題材にしたテレビドラマも放送された。タカラヅカを逆さ読みして名付けた「カヅラカタ」の男子生徒の挑戦とは?
団員24人は、無論男子ばかり。「タカラジェンヌのようにかっこよくなりたい」と華麗に歌って踊り、ラインダンスに挑戦する。
本番では、濃いメークに、豪華な衣装を着て舞台に。全員がすね毛やわき毛を処理し、本気で女になる。団員はその姿を見て「きれい」と感じるという。抱き合うシーンを真剣に演じ、笑いをとる意図はない。毎年、宝塚歌劇を鑑賞して演劇談議に花を咲かせる。
今年の演目は「エリザベート」で、オーストリアの皇后と黄泉(よみ)の帝王トートの愛を描いた。団長でトート役を務める2年の大島寛達(ひろと)さん(17)は「普段は男を意識しないので、だらだらしている。役に入り込むと、男のかっこよさを表現するために堂々と振る舞い、優雅で大きな仕草を心掛ける。違う自分になれるのが楽しい」と言う。皇后役の2年の杉山直登さん(16)は「初めは嫌だったが、みんな真剣にやっていて自分も恥ずかしさを捨てた。女性役の立ち居振る舞いは難しく、舞台では背筋を真っすぐにし、小股で歩くように気をつける。女性の気持ちに触れられ、人生の貴重な経験になった」と話す。
同校は私立の中高一貫。浄土宗によって1888年に創立され、OBに海部俊樹元首相や哲学者の梅原猛氏、建築家の故黒川紀章氏らがいる。初演は03年秋。文化祭実行委員長の生徒が校内講演会でタカラジェンヌの話を聞いて感動し、企画した。当時シンクロナイズドスイミングをする男子高校生の実話をもとにした映画「ウォーターボーイズ」が人気で、挑戦する思いもあった。セットを手作りし、貸衣装屋から無償でドレスやタキシードを借りた。1回限りのつもりが好評で、以後「ベルサイユのばら」「風と共に去りぬ」「ファントム」などを演じてきた。顧問の久田光政教諭(56)は「難しいことに挑戦し、舞台で拍手をもらうことが自信になり、人間的に成長できる」と語る』
10周年を機に、TBS系列のCBC(名古屋市)が「力を合わせてやり遂げる友情を描こう」とドラマ化。「ハイスクール歌劇団☆男組」の題で6日に全国28局で放送し、同名の舞台も9月に東京で上演された。
今年の文化祭は9月30日の予定だった。評判を聞いて東京や大阪から来た人もおり、整理券400枚は配布から5分でなくなった。しかし台風の接近で、開演約1時間前に中止が決定。衣装に着替えて待っていた生徒たちは悔し涙を流した。学校側は、11月に校内で生徒や保護者ら向けの公演を計画している。
結成した03年から3年間、指導にあたった元タカラジェンヌの名鶴ひとみさん(63)は「最初は誰もダンスの経験がなく、奇想天外な話だと思ったが、練習を重ね、熱い思いが観客に伝わるいい舞台になった。歌舞伎の女形など、現実とは違う自分になる喜びは特別。自分を試す勇気が持てたのではないか」と話す。また目黒依子・上智大学名誉教授(社会学)は「生徒が『普通でないこと』に挑戦し、自信をつけることは自立のために重要だ。特に男子が、女役のために女性の振る舞いや言葉遣いを意識的に研究することは、社会的につくられた男女の役割に気付くことにつながり、既成概念に縛られない人間形成に役立つ」と評価する。【中村宰和】
我が母校である。この記事を読んで、こんな後輩たちを持てて誇らしく思えた。
かつて私も、在校時に、文化祭の演劇の台本として、当時まだ宝塚の演目になっていなかった「ベルサイユのばら」を応募したことがあった。その時は、まだ学校側に柔軟さが欠けていたためか、不採用となってしまったが、それを思えば、まさに隔世の感のある記事で、思わず、「最高だぜ!!」と叫んでしまった。
できれば一度後輩たちの舞台を見てみたいものだ。
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