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カシの木に居着くものたち

 このところ、妻は毛虫との戦いに明け暮れている。
 昨年は、すす病に犯されたカシの木も、かなり枝を払って日当たりを良くしたお陰で今年はすすけた枝は殆どなくなったが、その代わりに毛虫が大量に発生して、葉や枝に気持ち悪いほどびっしりくっついている。妻がそれを見つけては、毎回「ギャー」とか叫びながら、退治している。しばらくは妻に任せていたが、「ギャー」のあまりの頻度についついつられて私も毛虫退治に参加するようになってしまった。



 妻によるとチャドクガの幼虫らしい。体中に生えている毛に触るとかゆくてたまらなくなるそうだ。そんなことを聞くと退治する気も失せてしまうが、余りに大量にいるため蛮勇をふるうしかない。木を見上げ、見つけるとはさみで体を真っ二つにする。濃い緑の体液がドロッと出てきて、またそれも気持ちが悪いから、生き物を殺す後ろめたさを感じることがない。ただひたすら機械のように作業を続けるのだが、だんだん体がむずかゆくなってくるので、それが頃合い。一日の毛虫狩りはそこで終了。

 でも、その途中でまた新たにカシの敵を見つけてしまった。写真にあるように、葉っぱがくるくる巻かれて丸くなっているものがやたら見つかった。余りに多いから、いくつか取って広げてみたが、特に何もなかった。不思議がった妻が調べたところ、「エゴツルクビオトシブミという昆虫の卵が産み付けられている揺籃」らしいのだが、本当だろうか。
 色んな虫がいるものだ・・。
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