じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

「加計文書」をめぐる想定外

2017-06-16 10:29:36 | Weblog
☆ 安倍政権の最大の功労者といえば、菅官房長官だろう。

☆ 政府のスポークスマンとして、記者の難問、奇問に見事なまでに冷静に対応されている。

☆ また官房長官というのは、各省庁の調整役、国会対応など、まさに政府の要である。

☆ 安倍政権が国会における多数の与党に支えられているとはいえ、着々と政務をこなしているのは、近代稀有なるこの裏方氏の力量あってのことだと思う。


☆ しかし、この英傑が焦った場面がある。

☆ 加計学園をめぐる内部文書が暴露され、それを記者に追及されたときである。

☆ そのとき彼は、「怪文書」と言ってしまった。


☆ かつて自民党では、総裁選などのとき「怪文書」が飛び交ったという。

☆ 「加計文書」もこの手のものとして、黙殺しようとしたのか。

☆ 対応のまずさから見て、菅氏にとって、この文書は想定外だったようだ。


☆ ある大学に獣医学科ができるという、そのこと自体は別段大きな問題ではない。

☆ それがなにゆえこんな大事になってしまったのか。

☆ 政権打倒の決定打に欠く野党や政権スキャンダルを売り物にするマスコミの思惑はわかるのだが、それだけなら、政府は理路整然と説明すれば良いだけのことだ。

☆ 政権を嫌いな人は何を言っても批判をするし、政権を好きでも嫌いでもない人は、とりあえず自分の生活に大きな影響がなければ、見過ごすはずだ。

☆ 問題は、政府の隠ぺい体質だ。

☆ これは庶民を怒らせる。

☆ 大きく言えば経済格差や行きわたらない好況感。ばくぜんとした庶民というものは、もやもやとした鬱憤のはけ口を求めている。それが「正義感」となり、政府批判へと向かいつつある。


☆ 世論の批判を受けて、文科省それに内閣府も「文書」確認の再調査を余儀なくされ、当然のことながらそれら「文書」が確認された。存在しないと言われていた「文書」がである。

☆ 政権内部では「文書」の存在自体は知っていたに違いない。知っていればこそ「再調査はしない」と言い続けてきたのだ。


☆ さて、政権はどう幕引きをするのだろうか。国会会期が終わったからリセットと逃げ切るのか。

☆ 官房副長官が功を焦った、官僚が勝手に忖度したとして、トカゲの尻尾きりで終わるのか。


☆ しかし官僚にもプライドがある。今回の件も、天下り問題で詰め腹を切らされた文部官僚のハチの一刺しと考えられなくもない。

☆ ポスト安倍をめざして、与党内の動きも活発になってきたようだ。

☆ 菅官房長官の手腕の見せ所ということか。   
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