★ 垣根亮介さんの「午前三時のルースター」(文春文庫)を読み終えた。
★ 旅行代理店に勤める長瀬という男が、得意先の社長から仕事の依頼を受ける。その仕事とは16歳の社長の孫にして会社の跡取りとともにベトナムを旅するということだった。
★ なぜベトナムなのか。社長には内密で少年に事情を聞くと、数年前に失踪した父親をあるビデオで見かけたので、捜しに行くとのこと。母親の再婚話とそれに伴う会社の合併話が浮上し、少年の心は揺れているらしい。
★ 気乗りしない依頼ではあったが、長瀬は少年とベトナムに行き、現地での協力者も得て少年の父親捜しを始める。
★ ところが彼らの行動は誰かに監視され、邪魔をされる。果たして少年は父親を見つけられるのか。
★ 発展途上にあるベトナムを舞台に、ハードボイルドタッチで物語が進む。
★ 父親と少年との関係は、ドラマ「VIVANT」のようだった。
☆ さて10月も残りわずか。期末テストまであと3週間余り。また忙しくなりそうだ。