じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

「ミリオンダラー・ベイビー」

2006-12-29 21:55:13 | 映画
★ DVDで「ミリオンダラー・ベイビー」を観た。

★ ボクシングをテーマとした華々しい映画とばかり思っていたが、人生について深く考えさせられる映画だった。

★ 主演女優ヒラリー・スワンクの演技は見事だったが、クリント・イーストウッド、モーガン・フリーマンの老練な演技は更にスゴい。全体的に暗いトーンの映画だが、光と影の演出が見事だった。

★ 「技」の映画だと思う。
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野依発言

2006-12-25 18:46:12 | 教育
★ 教育再生会議、野依発言について、あらためて考えてみた。

★ 「普通以上の子は塾禁止」ってことは、悪く言えばバカは公教育では面倒見切れないから自腹を払って塾で勉強しなさいってことかね。

★ 逆でしょう。「公教育は学力の一定程度は必ず保証しますから、レベルの高い教育を求める人は塾へでも行って学習しなさい」でしょう。そして「経済的な理由で塾に行けない人には奨学金を出します」くらいのことを言わないと、教育再生会議のアピールにならないんじゃないかなぁ。

★ 野依さんをはじめ再生委員会のメンバーは公教育をどう考えているのだろうか。

★ それに家庭教育への国家の関与を容認するような発言もあったなぁ。虐待など子どもの生命に危険が及ぶおそれのある場合は当然、公的機関の関与も必要だと思うが、それ以上の国家の関与は自重すべきでしょう。

★ 子どもを学校に囲い込んだり、家庭生活まで国家が干渉したり、この国は国家社会主義に向かっているのか。恐ろしいなぁ。
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愚民政策

2006-12-25 04:37:12 | 教育
★ 教育再生会議議事録の続き。

★ 議事録をざっと垣間見ると、とりわけ座長である野依さんがめざす教育は、200人に1人のエリート(多分ご自身のような)の養成と、残り199人は規範という名において「お上」に従順な国民の養成のようだ。

★ 野依さんは正直(?)だから思わず本音が出ちゃったんだね。

★ 確かにこうした考え方も1つだが、江戸時代に200年ぐらい時代が逆行しそうだね。
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教育再生会議の議事録

2006-12-24 18:02:19 | 教育
★ 野依さんの「塾禁止」発言があったので、どういう文脈から出た言葉なのか議事録要旨を読んでみた。

★ 野依さんのノスタルジーはわかるが、論拠は不明確だ。議事録の内容だけでは単なる「塾嫌い」というだけだ。

★ 今回議事録を読んでみて、要旨だからと好意的に解釈したいが、この教育再生会議なるモノは実にひどい。支離滅裂だし、居酒屋で飲みながら愚痴っているような感じだ。

★ 四六答申や臨教審の時にはもっとデータがありそれに基づいて専門的な論議があったと思う。今回は確固とした信念も科学的な背景もなく、単なる座談会的なものになっている。こんな会議に日本の将来を決められてはたまらないね。
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「塾を禁止」ってか。

2006-12-24 10:19:37 | 教育
★ 教育再生会議で「塾禁止」論議が沸騰したという。

★ 再生会議はどうも方向性がおかしい。今度は「塾悪者論」か。座興かあるいは話題づくりのリークなのかは知らないが、国家権力が「私塾」を禁止することなどできるはずもなく、現実味のない議論だと思う。それとも国策に反するものはすべて禁止などといった、統制社会をめざすのか。

★ 塾はかつては「鬼子」と呼ばれ、「必要悪」とも言われた。とりわけ「公」の立場の人々からは、公教育がよくなれば塾は自然と淘汰されると言った楽観論も聞かれた。

★ しかし、塾は少子化にもかかわらず業態をかえつつますます隆盛を極めている。教職員の子弟も多くが塾に通う状況である。学校の現実を目の当たりにしているだけに、学校だけでは不十分なのがよくわかっておられるのであろう。今日、塾は第二の教育(学習)機関としてその地位を確保するに至った。

★ 塾禁止論議をするなら、まず大学をはじめ高校、中学校、小学校さらには幼稚園に至るまでの入試のあり方を論じるべきであろう。入試が改善され、公教育が充実すれば塾のあり方も変わってくるであろう。

★ リークの背景には何らかの意図を感じる。
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ワーキングプアⅡ

2006-12-20 01:40:56 | Weblog
★ NHK[ワーキングプアⅡ」の再放送を見た。現実は厳しいなぁ。二世のボンボン国会議員の人々には、貧困の現実はわからんよな。政策を立案したり、審議会の委員になっている官僚や学者の先生方も生活が保障されているから、真にワーキングプアの苦しみはわからんよな。

★ もちろん私自身もそこまでどん底はわからんけれど、ただ何かしてあげたいとは思うなぁ。こういう番組を見ると、タウンミーティングでの税金の無駄遣いが本当に頭にくるね。

★ 昼夜働いて月収が10万円に満たない人がいる現実の中で、エレベーターを押しただけで3万円てか。大臣を案内しただけで3万円てか。何を考えているのかね。

★ ただ、番組を見て疑問に思ったのは、母子家庭の場合、離婚した夫(父親)はどうしているのかねぇ。養育費とかないのかな。缶を集める老夫婦にしても、子どもに頼りたくないと言う気持ちはわかるが、まずは子どもが親を支援すべきだろうに。マイホームのローンや子どもの教育に云々と番組ではかばっていたけれど、それを言っちゃあキリがなかろう。

★ なんでも国が面倒を見るといったシステムには賛成しかねる(実際財政がもたない)が、ただ資本主義の構造的な矛盾、しわ寄せが弱者に集中しているのは確かだ。だからといって社民党や共産党のような左翼勢力がジリ貧なのはなぜかねぇ。左翼政党自体も変質してしまったのかな。

★ パイが大きい時はみんな心にゆとりがあり分け合って食べることができるけれど、パイがなくなってくると争奪戦が繰り広げられる。世知辛い世の中になってきたものだ。 
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戦前回帰の教育

2006-12-17 09:46:37 | 教育
★ 教育再生会議の第一次原案を見た。当たり前のことを当たり前に書いているようにも思えるが、改めて書かれると反発もしたくなる。家族愛や友人愛。国家が説くべき事だろうか。忠君愛国の教育勅語を思わせる。奉仕活動の導入。森前首相が好きなテーマだね。奉仕は強制されてするものだろうか。

★ 社会科の軽視(原案では、国、算(数)、理、英の重視となっている)。お上に従順な臣民を育てようということか。

★ 形式美の重視。日本の歴史や伝統を重んじることは大切だが、形式にこだわりすぎるのはどうかな。「礼」を重んじろということか。こう考えると仁・義・礼・智を重んじる儒教道徳の復権か。徳目の重視にも符合するなぁ。

★ 行政機構はイギリスにまね、教育目標・内容は戦前の日本への回帰か。そんなことを思った。日本(日本人)が小さく凝り固まってしまうことを非常に危惧する。
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表現する力

2006-12-15 13:24:16 | 教育
★ 作文の添削をしているといろいろな子どもたちと出会う。

★ 形のすっと整ったうまい作文。ごつごつしているけれど素直に自分の気持ちを表現している作文。思わず、吹き出してしまうような面白い表現。思わず涙しそうな優しい表現。原稿用紙にあふれんばかりに書いている作文。2,3行で走り書きしたような作文。子どもたち1人ひとりの心を垣間見るようで楽しい。

★ こうした作文を見ていると子どもたちの自分達を「表現したい気持ち」の豊かさに感心する。中にはいやいや書いているようなものもあるけれど、それでも書いてくれたことの意義は大きい。

★ 学力テストや競争原理の導入、安全の代償とも言うべき監視社会。子どもたちの生活は過去ないほどに窮屈なものになっている。基礎基本の徹底、受験力をつけるのも結構なことだが、「表現する力」も大切にしていきたいものだ。作文、音楽、美術、体育、ダンス、ささいな日常の活動、場面は多彩にある。しかし受験科目重視の中で、こうした領域が軽視されてはいないか。

★ 豊かな人生、それは自分を豊かに表現できる人生ではなかろうか。
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「ラストサムライ」

2006-12-11 12:10:57 | 映画
★ テレビで久々に「ラストサムライ」を観た。いつ観ても感動するなぁ。

★ 愛国心の強制には抵抗を感じるが、こういう映画を観ると日本人としての遺伝子に触れると言うか、日本民族としての歴史と伝統に心が震える。外国人監督による作品だが、外から見るからこそ美しさがわかるということか。

★ それにしても、武士道は死の美学、滅びの美学なのだろうか。「武士道とは死することとみつけたり」というけれど。武士、つまり兵士である限り戦場での死は宿命と捉えられていたのかも知れない。彼らは名誉を重んじ、恥を恐れる。「家」という名の自らの遺伝子の悠久性を信じていたのかも知れない。

★ 勝元が自決した時、敵である官軍の兵士達が土下座をして礼をとったが、あのシーンも印象的だった。

★ 実際の戦はあのようなものではないし、武士のすべてが勝元のように研ぎ澄まされた刀のように生きていたわけではないだろう。当然、「サムライ」というものがデフォルメされ、美化して描かれていると思う。しかし、そうであっても「サムライ」の生き方は美しいと感じる。そう、勝元は刀の化身なのかも知れない。

★ 今、私たちは多くのものを身にまとい過ぎているのかも知れない。「サムライ」のような潔い生き方ができないからこそ、郷愁を感じるのかも知れない。
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労働法制の見直し

2006-12-09 11:29:53 | Weblog
★ 労働法制の見直しが進んでいると言う。フレックス労働制、裁量労働制といえば聞こえもよいが、結局のところはサービス残業の追認ということか。

★ 働き方をめぐっては、正規雇用と非正規雇用による格差やワーキング・プアといった問題が起こっている。

★ 企業の立場から言えば、国際的な競争を背景に高い人件費を何とかしたいということなのだろうが、労働者、とりわけ少子高齢社会の中で次世代を担う若年労働者にとっては過酷な事態である。

★ それ以前に、昔から言われる産業の二重構造。大手企業と中小零細企業との賃金格差、労働条件の格差は歴然たるものだ。暴動が起こらないのが不思議なぐらいだ。まだまだ日本が豊かなせいだろが、この状態もいつまで続くかわからない。

★ 労働組合にしても企業間でかなりの温度差があるようだ。

★ 資本家達がルールを決める。その資本家の富は労働者から搾取したものに他ならない。労働者よ、団結してそれを奪い返せ。と、古典的なアジテーションの1つも叫びたくなる。

★ 何のために人は生きるのか、何のために人は働くのかを考え直してみる必要がある。「武田節」ではないが、企業にとっても人材は貴重な財産であるはずだ。単なる使い捨ての道具ではあるまい。「生かさず、殺さず」ではなく、意欲をもって創造的に働けるようにしてもらいたいね。
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