★ 教育ビジネスと言うのは塾・予備校やおけいこ事など決して目新しいものではない。ただ最近は公教育に属する私立学校(幼稚園から大学まで)がビジネス化してきた。(そして公立学校も追随している)
★ 少子化の中、「公教育」の上に安穏とあぐらをかいている訳にはいかない。競争が激化し食うか食われるかの戦国乱世を迎えている。
★ 一般企業同様にコンサルタントが経営に参与し、いかに安定した経営基盤を確立するか、いかに生徒を集めるかに躍起になっている。
★ 競争によって教育の質を高めてもらうのは大いに結構だが、それには多大な時間と労力がかかる。今は短期的に結果を出さなければ受け入れられない時代になっている。そういった環境は教育という営みにはなかなか厳しい。
★ 今話題の「水増し合格」もこうした背景から生まれたものだろう。
★ ところで、「水増し合格」によって誰が損をするのだろうか。生徒はセンター試験の結果を活用するわけだから物理的な負担は少ない。受験料は高校が負担してくれるし、「報酬」まがいの奨励金までくれる。受験勉強に秀でているということは実に得なことである。
★ 高校はといえば、受験料や奨励金などの負担はあるが、これにより実績が稼げるのであるから広告宣伝費と考えれば安い支出であろう。
★ 大学はと言えば、多くの受験生がいれば受験料収入があがるし、受験者の数の多さはブランド校の証として宣伝にもなる。
★ 誰が考えたか知らないが、三者ともに得をする実に妙手だ。ビジネス界なら願ったり叶ったり、持ちつ持たれつのトライアングルだろう。
★ だが、公教育でこうした馴れ合いを認めるべきか、「公教育」もまたビジネスとして割り切るべきか、私のような「古い」人間はいささか抵抗を感じてしまう。
★ なんでもありなら、学位や卒業資格がカネで買える時代も遠い将来ではない。(今日も似たようなものかもしれないが)
★ 象牙の塔にこもって社会と隔絶した大学のあり方や「全人教育」といった理念ばかりを追い求める高校のあり方は今や時代遅れになりつつあるが、業績(行き着くところ収益・カネ)を求めてチミモウリョウの如く駆けずり回る学校経営者の姿には割り切れないものを感じる。
★ かといって戦わなければ淘汰される。学校経営者に同情の余地はある。資本主義の経済原理の中で「公教育」を考えれば、利潤を追い求めるのは当然の帰結か。国や地方の財政が逼迫する中で、公的な助成も当てにはできない。教育の充実に「教育税」を提言する人もいるが、更なる税負担は耐えられない。
★ 今、本当に公教育のあり方が問われていると思う。
★ 少子化の中、「公教育」の上に安穏とあぐらをかいている訳にはいかない。競争が激化し食うか食われるかの戦国乱世を迎えている。
★ 一般企業同様にコンサルタントが経営に参与し、いかに安定した経営基盤を確立するか、いかに生徒を集めるかに躍起になっている。
★ 競争によって教育の質を高めてもらうのは大いに結構だが、それには多大な時間と労力がかかる。今は短期的に結果を出さなければ受け入れられない時代になっている。そういった環境は教育という営みにはなかなか厳しい。
★ 今話題の「水増し合格」もこうした背景から生まれたものだろう。
★ ところで、「水増し合格」によって誰が損をするのだろうか。生徒はセンター試験の結果を活用するわけだから物理的な負担は少ない。受験料は高校が負担してくれるし、「報酬」まがいの奨励金までくれる。受験勉強に秀でているということは実に得なことである。
★ 高校はといえば、受験料や奨励金などの負担はあるが、これにより実績が稼げるのであるから広告宣伝費と考えれば安い支出であろう。
★ 大学はと言えば、多くの受験生がいれば受験料収入があがるし、受験者の数の多さはブランド校の証として宣伝にもなる。
★ 誰が考えたか知らないが、三者ともに得をする実に妙手だ。ビジネス界なら願ったり叶ったり、持ちつ持たれつのトライアングルだろう。
★ だが、公教育でこうした馴れ合いを認めるべきか、「公教育」もまたビジネスとして割り切るべきか、私のような「古い」人間はいささか抵抗を感じてしまう。
★ なんでもありなら、学位や卒業資格がカネで買える時代も遠い将来ではない。(今日も似たようなものかもしれないが)
★ 象牙の塔にこもって社会と隔絶した大学のあり方や「全人教育」といった理念ばかりを追い求める高校のあり方は今や時代遅れになりつつあるが、業績(行き着くところ収益・カネ)を求めてチミモウリョウの如く駆けずり回る学校経営者の姿には割り切れないものを感じる。
★ かといって戦わなければ淘汰される。学校経営者に同情の余地はある。資本主義の経済原理の中で「公教育」を考えれば、利潤を追い求めるのは当然の帰結か。国や地方の財政が逼迫する中で、公的な助成も当てにはできない。教育の充実に「教育税」を提言する人もいるが、更なる税負担は耐えられない。
★ 今、本当に公教育のあり方が問われていると思う。