じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

「ドラゴン桜」第6話

2021-05-31 23:23:53 | Weblog
★ 「ドラゴン桜」はいよいよ中盤。第6話も期待にたがわず、面白かった。

★ 東大専科は2泊3日の合宿に入る。前回、桜木との賭けに負けた学年トップの藤井や文系トップの小杉も参加。今回の合宿では国語の大宰府治を迎え、読解力が鍛えられる。東大の入試傾向がよく分かった。

★ 具体的と抽象的の説明、発達障害をもつ健太の「(具体的な方は)絵に欠ける」という発言には感心した。確かにその通りだ。的確な指摘だ。健太君は天才だと思わす大笑いした。

★ 物語は、自分は大学への進学を希望しつつも父親(妙なプライドをもっている)の圧力で進学を断念、更には父親から暴力的に退学を迫られる小杉麻里に焦点が当てられる。桜木は彼女の偏屈親父とどう対決するのか。

★ 第7話では専科の生徒たちにいよいよ現実が襲いかかりそうだ。東大に入るにはテクニックがあるとはいえ、それは当然ながらそう簡単な道ではなさそうだ。次回も楽しみだ。



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2021-05-31 15:03:02 | Weblog
雨どいに巣を作ったようだ。
雛もかえったようだ。
母鳥と父鳥が、せっせとエサを運んでいる。
人間界では、ネグレクトが後を絶たない。
誰に教わったわけでもないのに、律儀にはたらく鳥の姿を見ていると、人間が失ったものに思いやられる。
人間はいつから傲慢になってしまったのだろう。
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ドラマ「MIU404」

2021-05-30 11:18:23 | Weblog
★ 朝日新聞「文化欄」、「シュレーディンガーの猫 エンタメ彩る」の記事を読んだ。

★ シュレーディンガーの猫とは、量子力学の思考実験の話。毒ガスが仕込まれた箱の中に猫を入れ、一定時間後、猫は生きているか死んでいるかというちょっと残酷な猫体実験(あくまでも思考実験)。

★ 確率は五分五分に仕込まれているが、結果は箱を開けるまで分からない。猫が生きている世界、死んでいる世界、パラレルワールドの可能性を示唆する。

★ この記事の中で、ドラマ「MIU404」(2020年)が紹介されていたので、観てみた。(この作品は現在Paraviで独占配信されているので、わざわざParaviに新規登録してしまった。私も結構暇人だ。近々アマゾンプライムでも観れるとか。)

★ さて、「MIU404」、星野源さんと綾野剛さんが演じる刑事が暴走しながら、菅田将暉さん演じる犯人と対決するというもの。最終話は、綾野剛さんと菅田将暉さんのやりとりが面白かった。菅田さんの関西弁、良い感じだ。エキセントリックな男を見事に演じていた。彼の理屈を聞いていると、確かに一理あると思えるから恐ろしい。

★ 人間は誰しも日々多くの選択をしている。無数の分岐点が存在し、それに応じて無数のパラレルな世界が存在しているのかも知れない。

★ さて、東京オリンピックのある世界、ない世界。その後の世界はどう変わりますやら。そんなことより、今日の昼飯、何を食べるかその選択の方が私にとっては深刻だが。
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貫井徳郎「慟哭」

2021-05-29 16:45:04 | Weblog
★ 貫井徳郎さんの「慟哭」(創元推理文庫)を読んだ。凝った作品で最後のどんでん返しにはびっくりした。

★ 2つの物語が同時に進む。1つは連続幼女誘拐殺人事件を追う警察の物語。もう一つは、心に空いた「穴」(この「穴」の理由は終盤明かされる)を埋め合わせるために怪しげな宗教団体に没頭する男の物語。この2つの物語が1章ごとに交互に進んでいくのだが、実はそこに大きなトリックが隠されている。

★ 序盤で活躍した丘本警部補が途中影を潜めていたが、これには理由があったのだ。すべては最終章で明かされる。ただ連続幼女殺人犯はまだ捕まっていないという。

★ 面白い作品だった。新興宗教のカラクリもよく分かった。
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雫井脩介「望み」

2021-05-28 18:06:22 | Weblog
★ 雫井脩介さんの「望み」(角川文庫)を読んだ。

★ 設計士の父親と校正の仕事をしている母親。妹は名門高校の受験を控えて猛勉強中。そんな日常が音を立てて崩れてゆく。長男は、高校のサッカークラブで活躍していたが、上級生のラフプレーでひざを痛めてしまった。

★ この出来事がやがて殺人事件へと発展する。息子は加害者なのか、それとも被害者なのか。それは加害者(そして加害者の家族)として、罪を背負って生きること、あるいは被害者として欠くことのできない家族の命が奪われていることを意味する。どちらにしても深刻な事態だが、この葛藤に夫婦、家族が翻弄される。

★ 取材競争に明け暮れるマスコミ、心無いネット上の書き込み。遂には自宅に卵が投げつけられ、ひどい落書きも書かれてしまう。追いつめられる家族。

★ この作品は映画化(2020年)されているので、そちらも観た。見ごたえのある作品だった。父親役の堤真一さん、母親役の石田ゆり子さんが良かった。刑事役の加藤雅也さん、男前だね。ジャーナリスト役の松田翔太さんも印象に残った。

★ いい映画だったので、監督は誰かとエンドロールまで観ていると、監督は堤幸彦さんだという。さすがだねぇ。脚本は「八日目の蝉」奥寺佐渡子さんだ。 

★ 子どもを持つ親は常にリスクに直面している。作品の中で刑事が言った「しっかりしたお子さんほど自分で問題を解決しようとする。少年犯罪の捜査の中で最も胸が痛むのはお子さんの気持ちを知った時です」というセリフが心に残った。
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安部公房「赤い繭」

2021-05-27 01:13:53 | Weblog
★ 高校の中間テストもいよいよ終盤。ある生徒の現代文では安部公房の「赤い繭」が出るという。そこで、「壁」(新潮文庫)から同作を読んだ。

★ 短い作品ながら安部節炸裂。「なんじゃ、これは!」というのが感想だ。

★ ある男、夕闇が迫る中、「帰る家がない」という。いや、家がないのではなくて、単に忘れているだけかも。よくよく考えてみれば、この世のものはすべて誰かのものである。公園のベンチでさえ「みんなのもの」であり、自分のものではない。

★ そんなことを考えながら家の谷間を歩いていると、男はいつしか繭になってしまった。繭の中は夕焼けが反射して赤い。男に「家」はできたが、今度は男が消滅してしまった。誰かがその繭を拾い、そして息子の玩具箱に移されたという。


★ 家のないある男にせよ、繭を拾った「彼」にせよ、具体的な名前がない。大衆社会の中に埋没した個人。一方で、資本主義的私有財産という共同幻想に、誰でもない誰かは安住している。その仕組みからはみ出た男は、自ら新たな仕組み(繭)になり、その中に安住しようとするが、今度は彼自身がいなくなった。「家」って何、「繭」って何、「玩具箱」って何。

★ こんな風に、理屈で考えようとする読者を想像しながら、作者はほくそ笑んでいるのかも知れない。

★ 文学作品に正解などと言ったものはなかろうが、学校のテストでは教科書的な解答で点数を付けられるのか。興ざめだ。
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群ようこ「パンとスープとネコ日和」

2021-05-25 18:11:04 | Weblog
★ ドラマ「ドラゴン桜」の第5話を見て、ウルウルしてしまった。

★ 発達障害の生徒がその能力を開花させるという話。いわゆるサヴァン症候群だろうか。塾業界に身を置いていると学習障害や学習に遅れのある生徒にも出会う。高校進学を希望している限り、何としても志望校合格をめざすのだが、彼らの潜在能力を本当に理解し、その開花のための方法が間違ってはいないのか、と改めて反省した。

★ さて、今日は群ようこさんの「パンとスープとネコ日和」(角川春樹事務所)を読み終えた。主人公は生まれたときから母と二人暮らし。父親という男性は僧侶で、他に家庭をもっていたという。母親は父のことなどきれいさっぱり忘れた様子で、一人で居酒屋を営んでいた。お世辞にもオシャレとは言えない店づくりだったが、近隣の人々のたまり場として、それなりに経営は成り立っていたようだ。

★ その母親が突然亡くなり、主のいない店舗が残った。出版社に勤める主人公は50歳を超え、不本意な人事異動を告げられ、それを機に母の店を「パンとスープの店」に改造し、営むことにした。かつての常連からは不平を言われ、ネット上では心無い批評も。

★ 店の様子は「かもめ食堂」を思い浮かべる。主人公のイメージは小林聡美さんのイメージでピッタリだ。主人公を助けて経営にあたる「しまちゃん」は、これも「かもめ食堂」の片桐はいりさんのイメージだ。

★ 後半は飼っていた猫(たろちゃん)の突然死に意気消沈する主人公の日々が切々と語られていた。愛猫家はたまらないだろうなぁ。

★ 母親の店舗経営を見てきたとはいえ、50歳からの素人起業。その試行錯誤の様子は経営の参考となった。
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ドラマ「ドラゴン桜」

2021-05-25 00:26:56 | Weblog
★ 録りだめしてあった「ドラゴン桜」を第4話まで観た。前作から16年。時の流れを感じさせない桜木弁護士(阿部寛さん)の熱弁に感服した。

★ 「バカとブスは東大に行け」「東大に入るのはオリンピックに出るより簡単だ」

★ 刺激的なセリフが次から次へと飛び出すね。クールを装いながら熱血アツアツの桜木の前で、高校生はもはや狂信状態。桜木弁護士は新興宗教を興しても成功しそうだ。(まぁそんなバカな真似はしないと思うが)

★ 最初、てち(平手友梨奈さん)の変貌にびっくりした。激やせで眼力がすごい。しかし、エピソードが進むにつれて、口元などはいつもの「てち」だね。

★ 前作では、長澤まさみさん、山下智久さん、小池徹平さん、新垣結衣さん、中尾明慶さんなどが生徒役で、その後も大活躍されている。今回の皆さんも今後が楽しみだ。

★ 「スタディサプリ」を使ったり、youtubeやツイッターを利用している辺りは時代を感じる。

★ 生徒だけではなく、私のような教育産業の人間にもやる気を与えてくれる作品だ。

★ さて、近隣の中学校では昨年に続き中間テストがなかった。ちょっと楽だったが、今週は高校の中間テストがピーク。特に1年生は高校生活初めてのテストということで緊張気味。高校3年生はいよいよ本格的に受験勉強が始まる。
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大倉崇裕「最後の一冊」

2021-05-22 00:24:16 | Weblog
★ 大倉崇裕さんの「福家警部補の挨拶」(創元推理文庫)から「最後の一冊」を読んだ。

★ 「刑事コロンボ」や「古畑任三郎」のような倒叙形式。あらかじめ犯人はわかっているので、刑事が犯人にどう迫っていくかに面白さがある。

★ 「最後の一冊」は、私設図書館の雇われ館長(かなりの本マニア)が図書館をつくった先代オーナーの跡を継いだ御曹司を殺す話。完全犯罪を狙ったが、折からの本好きが墓穴を掘ってしまう。

★ 犯行の手口は、「古畑任三郎」の沢口靖子さんが犯人の回のエピソード、動機は小林稔侍さんが犯人の回のエピソードのようだった。福家警部補は女性版「古畑任三郎」といった感じで活躍する。

★ 何度かドラマ化もされているようだが、福家警部補のキャスティングが難しい気がする。

★ 小説はサッと読めて面白かった。
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ドラマ「古畑任三郎」

2021-05-20 20:40:27 | Weblog
★ 田村正和さんを追悼して「古畑任三郎」が再放送されている。同シリーズはFODでも観ることができる。

★ 私はこの番組のファンだったので、第1回(1994年)からファイナル(2006年)まで、今では懐かしいVHSビデオに録画している。そしてセリフを覚えるほどに、何度も繰り返して観た。(唯一「矛盾だらけの死体《犯人が小堺一機さん》」の回だけ。テープの残量が少なくて録画に失敗した)

★ 第1回「死者からの伝言」(犯人:中森明菜さん)。漫画家(コミック作家)の女性が男性編集者との関係を清算するために金庫に閉じ込める話。「刑事コロンボ」にも似たような話があったような。犯人、小石川ちなみは刑期を終えて、結婚し、その披露宴に古畑さんも招待されたのだったかな。

★ 第2回「動く死体」(堺正章さん)。歌舞伎役者がガードマンを殺す話。堺さんが食べるお茶漬けがおいしそうだった。
  第3回は「笑える死体」(古手川祐子さん)。精神科の医師が付き合っていた男(元患者)の結婚を知り殺害する話。古畑さんはなかなか料理がうまそうだ。ミートローフと茶碗蒸しの組み合わせは微妙だったが。
  第4回は「殺しのファックス」(笑福亭鶴瓶さん)。作家である犯人が妻を殺害し、ファックスでアリバイを偽装するもの。作家がホテルのレストランで食べるトンカツ御膳(トンカツに甘酢あんをかけたもの)がおいしそうだった。
  第5回は「汚れた王将」(坂東八十助さん)。将棋界も世代交代で、ズルをして勝とうとした棋士が立会人に見破られて彼を殺すというもの。封じ手のトリックがミソだった。
  第6回は「ピアノ・レッスン」(木の実ナナさん)。著名な音楽学院の理事長が亡くなり、その追悼コンサートが行われる。本来なら愛弟子のピアニストが演奏するのだが、理事長とのスキャンダルで遠ざけられる。しかし・・・。古畑さんが食べる魚肉ソーセージがうまそうだった。
  第7回は「殺人リハーサル」(小林稔侍さん)。映画界の話。時代劇の撮影は年々減り、先代を受け継いだ御曹司の決断で撮影所が廃止されることに。計画殺人なのかそれとも事故なのか。月がカギを握っていた。
  第8回は「殺人特急」(鹿賀丈史さん)。新幹線内での犯行。犯人は外科医。古畑さんはネチネチと犯人を追い詰める。
  第9回は「殺人公開放送」(石黒賢さん)。超能力者と評判の男がテレビ番組の本番中に死体を発見するというもの。「刑事コロンボ」にも似たようなエピソードがあったような。
  第10回は「矛盾だらけの死体」(小堺一機さん)。代議士秘書の犯罪。
  第11回は「さよなら、DJ」(桃井かおりさん)。人気DJが恋人を奪った見習いを殺すというもの。とにかく桃井さんも今泉刑事も走る走る。バカボンのパパのエピソードが今も気になる。
  第12回は「最後のあいさつ」(菅原文太さん)。第1シーズン最終回ということで豪華なゲストだ。犯人はたたき上げの先輩刑事。緊張する今泉刑事。古畑さんが差し入れしたモスバーガー(菅原さんは「モスラバーガー」と言っていたような)がうまそうだった。

★ 第1シーズンは視聴率も10%台前半と爆発的なヒットとまではいかなかったが、第2シーズンは、全作20%を超える。面白いエピソードが続くが、詳細な思い出は別の機会に。

★ 「刑事コロンボ」「名探偵ポアロ」「古畑任三郎」。どれも面白いなぁ。



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