The Big Wave | |
クリエーター情報なし | |
HarperCollins |
★ アマゾンに注文していたパールバックの「The Big Wave」が届いたので、早速読み始めた。
★ 浜辺に住む漁師の子どもジヤと高台に住む農家の子どもキノの物語だ。
★ キノはジヤがうらやましい。海に出ると網にいっぱい魚がかかるからだ。それに比べて、米作りはつらい。手をかけて作物を育てなければならない。
★ しかし、ジヤは「海は怒るから恐ろしい」という。キノにはそれが理解できなかった。
★ 高台に住むキノにも危機が迫る。火山の噴火だ。
★ 人々は海の怒りを恐れ、火山の噴火を気にしながら生きなければならない。しかしそうした不安な生活を大人は「人生、長かろうと短かろうと、海で死のうと山で死のうと大差ない。不安におびえて生きるのではなく、人生を楽しめばよい」と達観する。
★ そして、ジヤの村をBig Wave(津波)が襲う。
★ 常に自然の脅威にさらされながらも自然とともに生きている日本人の姿をパールバックが丹念に描いている。
★ 外国人にとっては日本人的な生き方は新鮮だったのだろう。
★ 今や日本人もこうした自然とともに生きる生き方を忘れてしまっている。今回の震災で改めて思い起こさせられた気がする。