★ 今日、読んで面白かったのは、五木寛之著「人間の覚悟」より第一章「時代を見すえる」である。
★ 「風に吹かれて」も同時に読んでいるが、月日の隔世を感じる。「風に吹かれて」もどこかニヒルな香り漂っているが、「人間の覚悟」はもっと直接的に人間の深部をえぐっているように思う。
★ 覚悟とは「あきらめること」。「あきらめる」とは「明らかに究める」こと。「なるほどなぁ」と思った。
★ 「命のデフレーション」「鬱的な気分」など的を射た言葉がバンバン出てくる。中でも惹かれたのが「ドストエフスキー的」犯罪というところだ。
★ 五木氏は秋葉原事件の犯人やその模倣犯が「だれでもいいから殺したかった」と動機を話していることを取り上げ、「神なき社会の形而上的犯罪」と分析している。「人間の魂の問題」として追究すべきであると言う。
★ そう言えば、NHK「知るを楽しむ」、亀山郁夫氏のドストエフスキーの話にはショックを受けた。スタヴローギンについてである。少女の死を予期しつつ、「何もしない」ということ。
★ 不気味な「なまぬるさ」、「無関心」と言う背筋の寒くなるような感覚。人間の心の奥にある一面を痛いほどえぐりだして見せつけている。
★ どのような悲劇も傍観者として見る「神のまなざし」という表現も強く印象に残っている。
★ 五木氏、亀山氏と二人の話を聞くと、カネやモノに踊らされ何となくハイになっていた時代から、一気に「魂」といった重く深いテーマに関わらねばならない時代に突入したのだと思えた。
★ これは現実逃避なのだろうか、それとも「深化」なのだろうか。
★ 今日はほかに、岡本勝著「禁酒法」(講談社現代新書)、越智道雄著「ワスプ」(中公新書)、本山美彦著「金融権力」(岩波新書)、水野和夫著「金融大崩壊」(NHK出版生活人新書)を読み進めた。
★ 「禁酒法」「ワスプ」ではどちらにも「華麗なるギャツビー」が出てきた。古き良きアメリカの象徴なのだろうか。水野氏の「はじめに」からは、ドル基軸通貨時代の終焉を感じだ。
★ 時代は動いている。
★ 「風に吹かれて」も同時に読んでいるが、月日の隔世を感じる。「風に吹かれて」もどこかニヒルな香り漂っているが、「人間の覚悟」はもっと直接的に人間の深部をえぐっているように思う。
★ 覚悟とは「あきらめること」。「あきらめる」とは「明らかに究める」こと。「なるほどなぁ」と思った。
★ 「命のデフレーション」「鬱的な気分」など的を射た言葉がバンバン出てくる。中でも惹かれたのが「ドストエフスキー的」犯罪というところだ。
★ 五木氏は秋葉原事件の犯人やその模倣犯が「だれでもいいから殺したかった」と動機を話していることを取り上げ、「神なき社会の形而上的犯罪」と分析している。「人間の魂の問題」として追究すべきであると言う。
★ そう言えば、NHK「知るを楽しむ」、亀山郁夫氏のドストエフスキーの話にはショックを受けた。スタヴローギンについてである。少女の死を予期しつつ、「何もしない」ということ。
★ 不気味な「なまぬるさ」、「無関心」と言う背筋の寒くなるような感覚。人間の心の奥にある一面を痛いほどえぐりだして見せつけている。
★ どのような悲劇も傍観者として見る「神のまなざし」という表現も強く印象に残っている。
★ 五木氏、亀山氏と二人の話を聞くと、カネやモノに踊らされ何となくハイになっていた時代から、一気に「魂」といった重く深いテーマに関わらねばならない時代に突入したのだと思えた。
★ これは現実逃避なのだろうか、それとも「深化」なのだろうか。
★ 今日はほかに、岡本勝著「禁酒法」(講談社現代新書)、越智道雄著「ワスプ」(中公新書)、本山美彦著「金融権力」(岩波新書)、水野和夫著「金融大崩壊」(NHK出版生活人新書)を読み進めた。
★ 「禁酒法」「ワスプ」ではどちらにも「華麗なるギャツビー」が出てきた。古き良きアメリカの象徴なのだろうか。水野氏の「はじめに」からは、ドル基軸通貨時代の終焉を感じだ。
★ 時代は動いている。