じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

株価暴落

2008-09-30 12:31:04 | Weblog
★ サブプライムローンを発端とした金融不安は、公的資金の投入や各国の協調などによって、なんとか持ちこたえてきた。国家機関の積極的な関与は、1929年の世界情勢とは大きく異なっている。

★ しかし、ここにきて下支えもそろそろ限界か。米下院での金融安定化法案の否決を受け、世界的に株価が暴落している。このままいけば大手金融機関、大手企業などの倒産も避けられない。それにともなって関連企業の連鎖倒産は必至だ。

★ 景気の先行きは極めて厳しく、にもかかわらず市場には行き場のない資金があふれ、インフレや通貨への信用不安も起こるかもしれない。為替が不安定になると危ない。世界経済は厳しい状況だ。

★ 人類はいくども危機に直面し、それを何とか乗り越えてきたから、今回も乗り越えていくのだろうが、その過程で大きな犠牲がともないうのは歴史の示すとおりだ。

★ こんな時こそ政治家の手腕、政治の真価が問われる。船出から荒波にもまれる麻生内閣、かつて9.11によってブッシュ政権が支持を獲得したように、危機をチャンスに変えることができるのか。

★ 金融危機は解散・総選挙にも影響しそうだ。政治的な空白が果たして可能か。

★ かつての恐慌では、大臣の失言により被害が拡大した。閣僚は緊張感をもって事態に処して欲しいものだ。
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高校定員の事情

2008-09-27 05:13:35 | 教育
★ 平成21年度の京都府公立高校入試、山城通学圏では募集定員が160名人分削減される。中学卒業生が170名減ると言うのが理由だが、スタッフにも施設にも余裕があるのに定員を減らすのはもったいないように思う。

★ 府教委の文章には「公私協調」の文字があるから、公立が生徒をたくさんとれば私立高校が経営に困るからといった、山田府政の「心温まる」配慮なのだろうか。

★ 学力と家庭の経済状況との相関が指摘されている中、低学力の生徒を私立学校に追いやるような政策は果たして妥当だろうか。奨学金などの補助があるとはいえ、公立と私立では家庭が負担する経費に大きな差がある。

★ 高校全入時代、公立は十分な定員枠を用意した上で私立高校と競争すればよかろう。私立高校は家庭の負担に応じた教育サービスを提供することによって経営を維持すればよかろう。競争に耐えられない私立高校が市場から排除されることは仕方ないことだ。経営判断で統廃合を進めればよかろう。

★ 京都府の公立高校の競争率は平均1.1~1.5倍あたりだろう。決して高い数字ではない。確かに定員枠を広げれば、現在私立の底辺校が受け入れている相当に学力の低い生徒を公立が受け入れなくてはならなくなる。彼らを受け入れることによる苦労を考えれば受け入れに二の足を踏むのはわからなくもないが、「公立」という理念をどう考えると言うことだろう。

★ タテマエ、ホンネさまざまだが、すべてが「公私協調」の一言で済まされてしまうことに疑問を感じた。
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「おくりびと」

2008-09-21 16:20:54 | 
おくりびと (ビッグコミックススペシャル)
さそう あきら
小学館

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★ コミックで「おくりびと」を読んだ。納棺師の話だ。この作品を読むまでは納棺師と言う職業があることも知らなかった。葬儀屋さんがやるものだと思っていた。

★ 人にはいろいろな死に方があるけれど、確実なのは誰でも死を迎えるということだ。その最後を見送ってくれる人、それが「おくりびと」なのだろう。

★ 葬儀屋にもいろいろとあり、儲け主義の悪徳業者もあると聞く。一方でこの作品で描かれているような亡くなった人や遺族の気持ちになって送ってくれる人たちもいるのだなぁと思った。

★ 後半、銭湯のおばあちゃんが亡くなっていつもしているリボンを巻いてあげるあたりから涙腺が緩んできた。その後は胸が熱くなるばかりだった。

★ 死とは何か、生きるとは何かを考えさせられるし、人は本来やさしいものだなぁとも思った。
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図書館の魅力が満載

2008-09-21 13:59:45 | 
図書館に訊け! (ちくま新書)
井上 真琴
筑摩書房

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★ 「すこしのことにも先達はあらまほしきことなり」とは徒然草の有名な一節だが、情報の大海を航海するには、信頼のできる航海士がいて欲しいものだ。

★ 「図書館司書」を志す塾生がいて、図書館情報学が学べる大学への入試に向け、小論文対策で悪戦苦闘している。私はそれを横目に、人が勉強していることに興味をもってしまう習性が目覚めて、専門外ではあるが図書館に関する本を買った。

★ 前川恒雄・石川敦「新版図書館の発見」(NHKブックス)、菅谷明子「未来をつくる図書館」(岩波新書)、藤野幸雄・荒岡興太郎・山本順一「図書館情報学入門」(有斐閣アルマ)そして、井上真琴「図書館に訊け!」(ちくま新書)である。

★ 中でも「図書館に訊け!」が面白かった。まず著者の本に対する造詣の深さに感服した。多くの著書に接し蓄積されたデータベースから的を射た引用をされているので、実に奥深い内容となっている。文章の背後にある大きな世界が感じられた。

★ 著者は現役で大学のレファレンス業務を担当されているという。それゆえ本書は大学図書館を中心とし、学生が図書館をいかに活用するかというという視点で描かれている。ただ、学生に限らず、本好きの人や書籍、資料を活用することの多い人には大いに参考となる内容だ。

★ 私は永井荷風と谷崎潤一郎が終戦の前夜に飲み明かし、翌8月15日、何時ごろ別れたのか。別れた時間が玉音放送の前か後かという疑問を古い時刻表から解明したという下りが面白かった。適塾の「ヅーフ部屋」の話も良かった。

★ メディアが多様化し、情報化も急速に進んでいる。確かに便利になった。私は学校経営の実践史に興味があるが、国会図書館の尽力で明治時代の貴重な文献が家にいながらネットで閲覧できるようになった。学生時代、東京の国会図書館まで出かけ、出架依頼を繰り返した日々を思い出す。

★ 一方で、子どもたちの活字離れは言われて久しいし、地方財政の困窮や図書館専門職の養成など、公共図書館経営の難しさも聞く。

★ 図書館は時代と共に変遷を辿るのであろうが、どの時代になっても図書館が担う機能はなくならないであろう。また新たなニーズが生まれるかも知れない。例えば、増大する玉石混交とした情報の中で、個人が求める情報をいかに提供するか、あるいは情報を得るための手順をいかに導くかというサービスなどであろう。

★ 私は本が好きだ。本の収集に走っていた時期もあるが、昨今は保管にも困り少々減量している。積んどくだけになっている本を一生の間に読めるのかも疑問だ。それでも本に囲まれていると落ち着く。私にとって本は精神安定剤のようなものか。

★ 本書を読んで、図書館へ足を運んでみようと思った。
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城陽高校説明会

2008-09-20 14:18:34 | Weblog
★ 京都府山城圏内の公立高校塾対象説明会は今日の城陽高校で最後だ。今年は、西城陽、久御山、南陽、東宇治、莵道そして城陽の6高校の説明会に参加させてもらった。

★ さて、城陽高校。城南高校が来年度から西宇治と統廃合されるから、山城圏内では歴史の古い学校となる。新設校に押される中で昨今はあまり評判が良くない。昨年度の受験では「荒れている」といういうことで、敬遠して私立へ進学する生徒もいた。

★ 学力的にも偏差値で40台前半(当然模試の母集団によって異なる)というところだろうか。中学校での学習が不十分な生徒、学習する姿勢、習慣が身についていない生徒。いわゆるチャラチャラした層も結構この学校に進学していく。

★ そうした実態のためか、塾対象の説明会も今までは開かれなかった。外部に開かれないからウワサばかりが尾ひれをつけて流れていく。更に評判が悪くなるといった悪循環があったように思う。

★ 「家にお金があったら私立へ行かせたいが、経済的に仕方なく城陽へ」といった保護者の苦渋の選択も聞かれた。

★ 今年度新しい校長が赴任され、危機感の中で学校改革が始まろうとしているようだ。

★ 後期中等教育のあり方はこの地域に限らず国の大きな課題である。高校進学率が100%に迫り、多様な生徒をどのように受け入れるべきか。高校教育で何を提供すべきか、高校の役割は何か、そうしたことが問われている。

★ 京都府も通学圏が広がり、府教委は「特色化」と言っているが実質的には高校の序列化が進んでいる。学校の序列化を抑制するため各学校の置かれたⅡ類(特進クラス)、Ⅰ類(標準クラス)も全く有名無実化し、今は教育課程特例校のような運用上の扱いで類を廃しているが、遠からず制度全体が改革されるであろう。

★ そうなると上位校は大学受験一本に絞って指導すればよいのだが、下位校ほど生徒の多様なニーズに対応しなければならなくなる。城陽高校はまさにこうしたニーズに対応せざるをえない学校だと言える。

★ 昨日の菟道高校では「授業力」ということが強調されていたが、城陽高校では「教育力」が求められるのであろう。

★ 今日の説明会を聞いていてもすべてはこれからという感じがした。生徒の荒れは土曜日と言うこともあって生徒と接する機会が少なかったのでわからなかったが、校舎内は整然としており「荒れ」を感じさせるものはなかった。

★ ただ、退学・転学者の数は少なくなったとは言え、年間数十人は他校に比べて多いなぁと感じた。これは現在の城陽高校の置かれている位置を物語るものだ。大学進学率も指定校推薦で既に60名が決まっているというから、そこそこの実績だが、関関同立が合計でも10名程度、国公立0名というのは、改革が必要だろう。

★ すべての高校が進学校をめざす必要はないと思う。ただ、その高校が何をめざしているのか、個性化、特色化は必要だろう。ただでさえ「勉強ができない」という劣等感や「あきらめ」の気持ちをもって入学する生徒が多い。周りの視線も厳しい。であるからこそ、生徒たちがプライドをもてるような学校にして欲しいものだ。校長の経営手腕、経営戦略に期待したいと思った。


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莵道高校説明会

2008-09-19 15:08:46 | Weblog
★ 菟道高校ができて20年余りが過ぎた。京都府山城北通学圏の進学校として華々しくデビューし、数々の進学実績を築いてきた。

★ ここ数年、高校改革が進み専門学科の新設や通学圏が広がる中、生徒の最上位層は堀川、嵯峨野、西京の御三家に流れ、上位層も桃山の専門学科や南陽高校に流れ気味だ。その結果、かつてほどのブランド力は感じられなくなったが、相変わらず向上心のある真面目な生徒が志望する優秀な高校には違いない。

★ 今年は公立高校の説明会を回らして頂いているが、説明会にもそれぞれの高校の個性があって面白い。大筋は学校側からの説明、質疑応答、学校見学という手順だが、校長の個性、経営戦略、出される資料など実にさまざまだ。学校経営を研究する者にとっては興味をひかれることが多い。 

★ 菟道高校の説明からは「伝統ある進学校」としてのプライドのようなものを感じた。「10年後に満足できる学校」をテーマに、教育課程の改善、学力フロンティア校としての取り組み、そして「授業力」の充実に努められているという。

★ 中位校、下位校が上昇していくのは、めざすべきモデルがあるし、上昇気流に乗っているときは学校としての活気が感じられる。

★ 上位校の難しさは、マンネリに陥ること、達成感の喪失だろう。いかにマンネリを排して、スタッフが自らを鼓舞し、改革を続けるか、それが課題ではなかろうか。

★ その点、菟道高校は先に挙げた外部的な圧力にも刺激されながら、改革を継続されていることがすばらしい。

★ ただ、入学してくる生徒層のレベルを考えれば、京大1、国公立75には物足りなさを感じる。何かはわからないが、何か歯車があえば飛躍的な実績を上げることのできるそんな潜在力を感じさせる高校だ。生徒を見ていてそう実感する。

★ 今の実績に満足せず、もっと野心的に改革を行って欲しい気がする。

★ 蛇足ながら、菟道高校に至る坂道は老体にはきつい。近所の生徒たちは自転車で通っているそうだが、さすがに若者は元気だね。
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「菊次郎の夏」

2008-09-17 13:47:58 | 映画
★ WOWWOWで北野武監督の「菊次郎の夏」を観た。最初は何気なく見ていたが、深夜にもかかわらず最後まで観てしまった。ヤクザな男が少年を連れて、少年の母を訪ねるといった内容だ。

★ 派手な演出があるわけではなく、男と少年、そして彼らが出会う愉快な人々の様子を「絵日記」のように描いている。叙情的な作品だが、どうして引き込まれてしまうのか不思議なくらいだ。

★ 飽きないのは主演のビートたけし氏の魅力であろう。ときどき描かれるコミカルな演技に爆笑してしまう。バス停で男が草むらに落ちるシーンや井出らっしょ氏のタコのコスプレ(?)には笑った。

★ 少年の心の中を慮れば必ずしもハッピーエンドではないが、現実の残酷さとその癒しが描かれた映画と言えるかもしれない。

★ 特筆すべきは名匠・久石譲氏の音楽だ。主題歌のすばらしさは言い尽くしがたい。この曲を聴けば映画の場面がよみがえる。名曲である。 
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金融危機

2008-09-16 06:43:47 | Weblog
★ 1929年の世界恐慌以来の金融危機に直面している。

★ くすぶり続けていたサブプライムローン問題が一気に爆発した。米4位の大手証券会社リーマン・ブラザーズが経営破綻し、第3位のメリルリンチはバンク・オブ・アメリカに買収される。100年の歴史をもち、日本の国家予算に匹敵する資産をもつ企業がこれほどまでもろく崩壊するとは驚きだ。

★ 大手保険会社の破綻も懸念されており、他にも銀行が破綻するのではないかと疑心暗鬼の状態だ。

★ アメリカ発の金融危機は一瞬で世界を駆け巡り、世界中の金融機関の株価が暴落している。世界経済は冷え込むなぁ。かつての世界恐慌がどのような結果を招いたのかを考えると不安になる。先の恐慌から人類がどれほど学習したのかが試される場面だ。

★ もうすぐ日本の株式も開くが、大きな津波が押し寄せそうだ。
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迫り来る危機

2008-09-13 23:25:02 | Weblog
★ 原油価格もユーロもバブルがはじけ、世界的な大不況が迫りつつあるようだ。アメリカでは「住専」に公費が投入され、また大手証券会社の救済話が話題となっている。後に振り返った時、世界恐慌の上を「綱渡り」していたなどと言われるかも知れない。

★ 夏の日、アリの行列にイタズラをすることがある。隊列を組んだアリたちは一瞬にパニックを起こし、右往左往のありさまだ。アリたちにとって私は一体どんな存在なのだろうか。

★ ある種のサルが木から下りて数百万年。人類は一刻一刻と歴史をつむいできた。私の体の中には、人類創生からの、更には生命創生からの記憶が脈々と受け継がれている。私が存在している以上、それは確実なことだ。

★ 「人間」とは何か。「生命」とは何か。「存在」とは何か。これが私の3大疑問だ。別に答えなどわからなくてもよいし、わかれるかどうかも危うい。

★ 巨大加速器が始動し、質量の謎に挑んでいると言う。スピンや相転移、ヒッグス粒子など門外漢にはさっぱり概念がつかめないが、エネルギーが物質化するといったことには興味がある。

★ 人間の五感でどれほど宇宙が解明できるのかはそれこそチャレンジだろうし、人間が認識できる解明でしかないが、人間が自己の存在、意義付けをこれほどまでに追究するのは、迷子の子どもが必死で母親を探しているようなものかもしれない。

★ 旺盛な好奇心は、気の小さいサルが身につけた、特殊能力なのかもしれない。

★ ところで迫り来る経済危機、資源の枯渇。追い討ちをかけて戦争や疫病の流行もあるかも知れない。どれもこれも大変なことだが、巨大な宇宙や微細な素粒子のことを考えると、どうでもいいようにも思えてきた。
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東宇治高校説明会

2008-09-12 15:28:27 | Weblog
★ 今日は東宇治高等学校の塾対象説明会に参加した。

★ 東宇治高校といえば、京都府山城通学圏の中ではほぼ中位のレベル、偏差値50前後の生徒がよく志望する学校だ。Ⅱ類英語科があることと、高校に入ってからの学力の伸び、いわば学校の教育力が評判の高校である。

★ ところが昨年度の進学実績、今年度の英語科の募集で苦戦したという。

★ 進学面では国公立大学への合格者数が激減した。その結果を校長先生は「全員でセンター試験を受けるといった体制にもっていけなかった」と分析されていたが、言下の想いはいろいろとあるのだろう。あえて追及はしなかった。

★ 今年度の英語科の入学者数が定員40人に対して30人しかいないというのも学校としては苦戦の証だ。英語科は推薦入試で定員の半数が内定する。受験者数は例年定員を上回っているが、一般入試では単独選抜の英語科は不利となるので、どうしても生徒は敬遠する。その結果が定員割れとなったようだ。

★ 今年からは英語科もⅠ、Ⅱ類と一括して募集されると言う。極めて妥当な対策だと思う。

★ 上位の学校は進学指導に徹すればよかろう。下位の学校は基礎学力の養成と課外活動で人間教育を目指せばよかろう。難しいのは中位の学校である。中位の生徒を鍛えて国公立大学やブランド大学への進学者を増やし、上位校の一角に食い込むのは至難の業だ。かといって手を抜けば没落は一瞬だ。学校経営の難しいところだ。

★ 管理職の方ははっきりとはおっしゃらなかったが、スタッフ面でも理想と現実の差があるようだ。以前知り合いの教員から、どの学校を伸ばそうとしているのか、府教委の思惑はスタッフを見ればわかるという話を聞いた。 

★ 私たちは合格実績など結果の数字に目を奪われがちだが、学校経営者は所与の条件の中で奮闘されているのだなぁとつくづく思った。 

★ 序列化が著しい高校教育のあり方を考えるよい機会となった。
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