★ 007シリーズは「ダイヤモンドは永遠に」(1971年)を観る。ショーン・コネリーのカムバック作品。やはりジェームズ・ボンドと言えば彼だ。
★ さて、永井龍男さんの「青梅雨」(新潮文庫)から「冬の日」を読む。ある家屋。年末も押し迫った29日に新しい畳を入れ替えている。この古ぼけた家屋に新婦がやって来るらしい。
★ 家屋には女性が一人残っている。40を半ば超えたばかりだが、もはや孫をもつ祖母だ。娘は孫を産むやこの世を去り、女性は義理の息子、孫と生活を続けていた。しかし、いつまでもこの生活を続けるわけにもいかず、古屋は義理の息子夫妻と孫の明け渡し、自らは身を引く算段のようだ。どうやらこの女性、娘婿と関係が・・・。
★ 淡々と物語が進み、淡々と終わる。それがどうも気持ち悪い。人生って重いなぁ。結局は悲劇に終わってしまうのだろうか。
★ それにしても永井龍男という作家。今までよく知らなかったが、深入りしそうな筆致だ。彼が、芥川賞選考に関わっていた時、「限りなく透明に近いブルー」や「エーゲ海に捧ぐ」の受賞に一石を投じたというが、その辺りの事情ももう少し知りたいと思った。
★ さて、永井龍男さんの「青梅雨」(新潮文庫)から「冬の日」を読む。ある家屋。年末も押し迫った29日に新しい畳を入れ替えている。この古ぼけた家屋に新婦がやって来るらしい。
★ 家屋には女性が一人残っている。40を半ば超えたばかりだが、もはや孫をもつ祖母だ。娘は孫を産むやこの世を去り、女性は義理の息子、孫と生活を続けていた。しかし、いつまでもこの生活を続けるわけにもいかず、古屋は義理の息子夫妻と孫の明け渡し、自らは身を引く算段のようだ。どうやらこの女性、娘婿と関係が・・・。
★ 淡々と物語が進み、淡々と終わる。それがどうも気持ち悪い。人生って重いなぁ。結局は悲劇に終わってしまうのだろうか。
★ それにしても永井龍男という作家。今までよく知らなかったが、深入りしそうな筆致だ。彼が、芥川賞選考に関わっていた時、「限りなく透明に近いブルー」や「エーゲ海に捧ぐ」の受賞に一石を投じたというが、その辺りの事情ももう少し知りたいと思った。