じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

豊かさの代償

2009-11-30 11:02:40 | Weblog
★ 朝日新聞の朝刊で霊長類研究者、山極寿一氏のインタビュー記事を読む。

★ 「理由なき殺人」について記者の質問に答える形で話が進む。なぜ、秋葉原や土浦のような無差別殺人が起こるのか。山極氏は「家族によって育まれる、他者に共感して生きる力を欠き、思うように自己実現できない若者たちの焦燥感がある」という。

★ そして、この共感は家族で食事を共にすることから生まれると言う。

★ 孤食、欠食、偏食など現代の子どもたちの「食」に関する課題は多い。

★ その背景にはレトルトやインスタント食品、冷凍食品の普及、電子レンジの普及、コンビニの発達による食習慣の変化、個室をあてがわえると言った住環境の変化、少子化、核家族化と言った家族関係の変化、携帯電話の普及などコミュニケーションの変化などがある。

★ 個室空間にこもってケイタイで外とコミュニケーションをする。冷静に見ると不思議な状況だ。

★ 忘年会などで一緒に鍋をつつけない学生の話を聞いたことがある。修学旅行でみんなと一緒にお風呂に入れない生徒の話も聞いたことがある。

★ 豊かさ、便利さの代償は大きいものがある。
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いろいろな人物像を見て

2009-11-29 23:41:32 | Weblog
★ 昼、NHK大河ドラマ「天地人」最終回の再放送を見る。

★ 直江兼続が信長、秀吉、家康を回想するシーンがあった。作品の中ではスタイルは違ってもこの三傑はそれぞれに人々のことを思って戦乱を戦い、国づくりをしてきた、ということになっていた。

★ これは作家の解釈なので、彼らが本当に人々の幸せを思って戦っていたのかは疑問だが、戦後の政治家の顔を思い浮かべながら見てみると、なかなか面白かった。

★ 最後、直江が私財を投じて学校をつくったと描かれていた。私も私塾を経営しているが、もっとやれることがいっぱいあるように思えて、刺激になった。

★ 夜は「坂の上の雲」を見た。NHKが本腰を入れてつくった作品のようで、3年にわたる大作だそうだ。

★ 明治と言う時代を生きた日本人の姿が垣間見られる。明治維新から140年。日本と言う国は世界の中で特異な発展をしてきた。

★ 辺境の野蛮な国が、数十年で列強と肩を並べるまでに発展し、歴史的な宿命か、成り上がりの思い上がりか太平洋戦争で挫折。そして敗戦からわずか20年で経済大国として復活した。

★ 今、日本は沈滞期に入ったようだが、また幕末、明治維新期のように大志ある若者たちがこの国を動かしてくれるであろう。そのためにも私は教育者として自らの使命を果たさなければと、気張った気分になった。
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今夜の「深夜食堂」

2009-11-28 01:28:09 | Weblog
★ 今夜の「深夜食堂」も良かった。

★ 今夜のメニューは、焼きそばの目玉焼きのせ。シンプルな料理なのに、このメニューに父と子の物語が絡み合って、感動した。

★ 深夜に放映するのがもったいない番組だけれど、深夜に放映するからいいのかな。

★ 小林薫さんの静かな雰囲気がいい。
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ドバイショック

2009-11-27 15:14:53 | Weblog
★ 不幸は重なるものだ。アラブ首長国連邦・ドバイ首長国政府系企業の経営不安から株価が連鎖的に暴落している。

★ 一方、円高が一層進んでいる。円高と言うことは本来なら日本の経済が評価されていると言うことだろうが、行く当てのない投資マネーが金と円に動いているようだ。

★ 輸入業には朗報だが、急激な円高は輸出企業大きなダメージを与える。株価が下がれば含み損が生じる。カネ回りがますます悪くなるのではなかろうか。

★ 人間の体で言えば血管が詰まった状態だ。このまま放置すれば、詰まった先は壊死するのみだ。へパリンでも注入して血栓を溶かさなければ。

★ 政府はG7での取り組みをほのめかしているが、はっきりとしたメッセージを出して欲しいものだ。
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不景気

2009-11-27 12:36:17 | Weblog
★ 師走を前にして倒産や破産の記事が目につくようになってきた。

★ 円高、失業、デフレ。政府としては早急に手を打つべきだが、総理大臣は政治資金問題で先行きが怪しくなってきた。秘書や実母が逮捕と言った事態になれば、その地位にとどまることは難しくなるだろう。

★ そうなると新年早々からピッチャー交代か。当面は菅氏でつなぐのだろうが、その後は不透明だ。衆議院で圧倒的な議席をもつのにこの不安定感は残念だ。

★ 毎日新聞は共同通信社に加盟。マスコミ界も不況の波には勝てないようだ。情報はどの時代でも価値は失われないだろうが、「新聞」といった媒体の寿命はそう長くないかも知れない。

★ うちでも夕刊をとるのをやめて数年。情報だけならインターネットのサイトが早い。読み物としての価値を維持できるかどうかが勝負と言うことか。

★ 人口動態が変わらない限り、国内市場の縮小は避けられない。不景気は技術革新によって克服できるというのは古典的な経済学か。今の日本はモノ的には成熟社会。かつての3Cのように国民のライフスタイルを変えるような新製品の出現はあるのだろうか。
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ドル安

2009-11-26 12:09:35 | Weblog
★ 急速なドル安が続いている。

★ 日本の経済は加工貿易で成り立っていると言うのは古い社会科の記述。ただでさえ北米市場が冷え込んでいるのに、これに円高が加わったのでは、お手上げだ。

★ ニュースで映し出される大手企業の経営陣の顔色もさえない。

★ 年末のボーナスは厳しいそうだ。大手企業にしてこのありさまだから、中小企業はまさに存亡の危機だ。

★ 1ドル360円だったのはほんの数十年前だ。それが200円台になり、100円台になり、ついには80円台。この分では70円台も時間の問題か。

★ 前半は日本経済の強さの一端を物語るが、後半は世界経済におけるアメリカの威信低下を物語る。

★ アメリカ大統領は中国、インドへと外交に熱心だが、世界はパックスアメリカーナから急速に多極化している。十億人以上の人口を抱える中国、インドは国としてのまとまりが維持されるなら、これからの世界の覇権を握るようになるだろう。

★ 大国は繁栄し、衰退する。古代ローマ帝国からこの繰り返し。アメリカの繁栄も一睡の夢。アメリカとともに発展してきた日本も運命共同体か。

★ いや、1ドルが130円になると企業がつぶれてしまうと言われた時代があった。日本企業はその荒波に耐えた。日本がかつてのような「勤勉さ」と「誇り」を取り戻すならば、規模は小さくなっても世界の中でピリッと光る国として生き延びるはずだ。

★ ぬるま湯にどっぷりつかってしまった日本人の意識改革が求められそうだ。 
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基礎研究の価値

2009-11-24 22:58:53 | Weblog
★ 事業仕分けをめぐって、科学技術の価値が話題となっている。

★ ムダかどうか、それは何を基準に考えるかと言うことだろう。

★ 当面の生活費を捻出することが目的なら、スーパーコンピューターやロケットはムダと言われても仕方がない。

★ しかしそう言われれば、大学での研究などほとんどがムダであろう。哲学や文学や歴史学や社会学など、ほとんどの学問や芸術は道楽に過ぎなくなる。

★ 大学のオエラガタが一同に会して危機感を募らせるのも無理はない。彼らにとっては死活問題なのだから。

★ 科学技術や基礎研究をいかに評価するか。国としていかに支援するか。これは国家戦略の問題である。

★ 「戦略」と名ばかりが先走っているが、今この国には戦略がない。10年先、100年先の国づくりをどう考えればよいのか。

★ 選択と集中は必要だし、税金に寄生する害虫どもは排除すべきだが、いくら生活に窮しても種もみを食べてしまっては、未来はない。

★ どういう基準で予算をつけ、どういう理由で削るのか。理由をわかりやすく示して欲しいものだ。  

★ ところで、ムダと言えば国会議員の数が最もムダではないか。衆議院議員300人、参議院議員100人で十分ではないのか。それも仕分けして欲しいものだ。
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落日

2009-11-24 12:12:53 | Weblog
★ 日航問題に明日の日本の姿を見るようだ。

★ 日の丸を背負って日本や世界の空を凌駕した日本航空。いつからこんなありさまになってしまったのか。

★ 完全民営化したのに公共性と言うしがらみから脱し切れなかったのか。政治家などの利権が大きく絡んでいたからか。

★ 乱造される地方空港。かつての国鉄のように赤字であっても飛ばせ続けなければならない理由があったのか。裏では地方利権と中央利権が交錯しているのか。

★ 利権が白アリのように組織を食いつぶす様は、日本と言う国家にもあてはまるのではないか。

★ 民主党による事業仕分けの支持が高いと言う。仕分け人とはいうもの、いわば素人が短い時間で事業の継続の可否を決することには反発もある。しかし、公開でムダを断罪する姿が支持されているのであろう。

★ 官僚制を維持するためか、役所利権の防衛かどうかは知らないが、税金がいかにムダに使われていたのかを思うと腹立たしい。

★ 日航では年金削減が現実味を帯びてきた。OBや従業員にしてみれば「話が違う」ということで、怒りが静まらないのはもっともだ。悪いのは歴代の経営陣であり従業員に非はない。

★ 日航にしてこの論理だから、私たちの国民年金も先行きがますます不安だ。ただでさえ月7万円弱の年金で生活などできない。それさえも国家破綻を理由に減額され、あるいは支給されなくなるかも知れない。

★ 不安が募るばかりだ。需要マインドはさらに冷え込み、デフレは深刻さを増しそうだ。
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値崩れ

2009-11-21 21:29:35 | Weblog
★ 値下げをしている自販機のニュースを見た。普通缶入り飲料120円、500mℓペットボトル150円というところだが、100円均一、中には80円などといったものがあるようだ。

★ デフレと言うことで価格破壊が続いている。

★ 先日は塾の授業料がディスカウントされているという記事を読んだ。消費者にとってはありがたい話だが、業者にとってはいよいよ体力戦に突入だ。

★ よほど魅力がないところは、価格競争の渦の中で翻弄されてしまうだろう。人件費を削り、広告宣伝費を削り、質を下げては評判を落とすし、質を維持するにはカネがかかる。悪戦苦闘の末、結局はM&Aか、廃業か。

★ 一時期は起業ブームだったが、事業とは生易しいことではない。生存競争は厳しいものだ。

★ しかし、苦境の中にこそビジネスチャンスもある。モノの価値と言うものを考える機会として、前向きに考えるとしよう。
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景気判断

2009-11-20 15:01:15 | Weblog
★ 政府がデフレ宣言をした矢先、日銀は景気判断を上方修正した。

★ いったい全体、景気はどう動いているのか。財政と金融がちぐはぐだ。

★ 先日の「子ども手当」をめぐるOECDの報告と言い、政府のデフレ宣言と言い、政府は政策転換の理由を躍起になって探している気がする。

★ あれだけぶち上げたマニフェストだから、詐欺のそしりを受けずに方針転換をするには相当の理由付けが必要と言うことか。

★ 資本主義経済だから景気変動は仕方がない。嵐が去るのを待つようなものだが、体力のない企業や家庭は破綻してしまうのだろうなぁ。これを構造改革、自然淘汰と片づけてよいものか。

★ 近くの酒屋がまた1軒廃業した。高齢が理由のようだが、酒屋と書店の廃業は顕著だ。次は薬品店が飲み込まれてしまうのか。自由化は消費者にとって好都合な面はあるが、弱肉強食はすさまじい。

★ この動向は塾業界とて例外ではない。
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