☆ 佐々木隆治著「カール・マルクス 『資本主義』と闘った社会思想家」(ちくま新書、2016年)を読んだ。
☆ マルクスの「資本論」は、岩波文庫版(向坂逸郎訳)、青木書店版(長谷部文雄訳)を以前に少し読んでいたが、独特の専門用語に打ちのめされ、結局理解不十分のままになっていた。
☆ 今回、佐々木著の「カール・マルクス」を読んで、そのわかりやすさに感動した。
☆ 難解な用語を見事にわかりやすく説明。マルクスのすごさが実感できた。
☆ マルクスはもはや時代遅れ、過去の遺物のように思われがちだが、なんのなんの、この新しさは何だろう。
☆ マルクスが分析したのは18世紀から19世紀にかけての資本主義経済、資本制社会だから、そういう意味では確かに古い。
☆ しかし、マルクスが暴露した資本主義のからくりは、今もって十分説得力があるし、彼が指摘した課題はまさに現代の課題でもあるように感じた。
☆ 「資本論」は解説なしには難しいかもしれないけれど、読む価値のある書物だと思った。
☆ マルクスといえば、私は「フォイエルバッハに関するテーゼ」が好きだ。
☆ 私は卒論でロバート・オーエンを取り上げたので、第3のテーゼ、「教育者自身が教育されなければならない」「変革的実践」という言葉にシビレたものだ。
☆ 第11テーゼ「哲学者たちは世界をさまざまに解釈したにすぎない。大切なことはしかしそれを変えることである」(松村一人訳、エンゲルス著「フォイエルバッハ論」岩波文庫所収)もいい。ゾクッとくる。
☆ 解釈の哲学から、変革の哲学へ。
☆ 佐々木氏も本著で最後をこう締めくくっている。「この偉大な成果をどのように継承し、発展させていけるかは、もちろん、私たち自身の実践にかかっている。マルクスが言ったように、肝心なのは『解釈』することではなく、『変革』することなのだから」(253ページ)
☆ 肝に銘じたい言葉だ。
☆ マルクスの「資本論」は、岩波文庫版(向坂逸郎訳)、青木書店版(長谷部文雄訳)を以前に少し読んでいたが、独特の専門用語に打ちのめされ、結局理解不十分のままになっていた。
☆ 今回、佐々木著の「カール・マルクス」を読んで、そのわかりやすさに感動した。
☆ 難解な用語を見事にわかりやすく説明。マルクスのすごさが実感できた。
☆ マルクスはもはや時代遅れ、過去の遺物のように思われがちだが、なんのなんの、この新しさは何だろう。
☆ マルクスが分析したのは18世紀から19世紀にかけての資本主義経済、資本制社会だから、そういう意味では確かに古い。
☆ しかし、マルクスが暴露した資本主義のからくりは、今もって十分説得力があるし、彼が指摘した課題はまさに現代の課題でもあるように感じた。
☆ 「資本論」は解説なしには難しいかもしれないけれど、読む価値のある書物だと思った。
☆ マルクスといえば、私は「フォイエルバッハに関するテーゼ」が好きだ。
☆ 私は卒論でロバート・オーエンを取り上げたので、第3のテーゼ、「教育者自身が教育されなければならない」「変革的実践」という言葉にシビレたものだ。
☆ 第11テーゼ「哲学者たちは世界をさまざまに解釈したにすぎない。大切なことはしかしそれを変えることである」(松村一人訳、エンゲルス著「フォイエルバッハ論」岩波文庫所収)もいい。ゾクッとくる。
☆ 解釈の哲学から、変革の哲学へ。
☆ 佐々木氏も本著で最後をこう締めくくっている。「この偉大な成果をどのように継承し、発展させていけるかは、もちろん、私たち自身の実践にかかっている。マルクスが言ったように、肝心なのは『解釈』することではなく、『変革』することなのだから」(253ページ)
☆ 肝に銘じたい言葉だ。