じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

伊勢湾台風レベルか

2018-08-31 22:09:26 | Weblog
☆ 台風が不気味に接近している。今、中心気圧は915ヘクトパスカル。最大風速は「猛烈」なレベルに発達している。

☆ 日本列島に近づくにつれて若干弱まるだろうが、気になるのはルートだ。1959年の伊勢湾台風のルートに似ている。規模では劣るが深刻な被害が心配される。

☆ 今年は台風の当たり年だ。いつもは締めない雨戸をもう2回も閉めた。それに今回の台風はレベルが格段違う。この週末に心して対策を講じなければ大変な被害が出そうな気がする。

☆ 近畿に最接近するのは4日火曜日の午後から深夜にかけて。塾は今年2回目の休校になりそうだ。こんなことは初めてだ。

☆ 「異常」を実感する。
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スポーツ界のパワハラ(「遺留捜査」)

2018-08-30 22:59:49 | Weblog
☆ 「遺留捜査」(第5シーズン第7話)を観た。上川隆也さん演じる糸村刑事は今回もマイペース全開だ。

☆ 「幻の金メダル」と題する今回、水泳コーチのパワハラが注目だ。

☆ 東京オリンピックを前に最近スポーツ界のパワハラ問題が相次いでいる。レスリング、水球、最近は体操界か。体育会系の暴力、暴言は日常茶飯事で、今まで表面化しなかったものが、一気に噴き出したということか。

☆ 映画「セッション」でも指導教官はパワハラそのものだったが、そこまでしないと「壁が破れない」といったことを描いていた。

☆ ここのところは難しい。受け取る側の気持ち次第ということか。

☆ 少なくとも第3者の目を入れること。

☆ そもそも勝利至上主義ってどうなんだろうか。私は文化会系なので体育会のノリにはどうも馴染めない。


☆ ところで「遺留捜査」、毎回楽しみにしているが、作り手はマンネリとの戦い、壮絶だろうなぁ。
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藤野可織「爪と目」

2018-08-30 18:07:06 | Weblog
☆ 藤野可織さんの「爪と目」(新潮文庫)を読んだ。

☆ まず最初の1文でひっかかる。話者はいったい誰なのだろうか。「あなた」とは、「父」とは。読み進めるうちに話者が3歳の少女であることがわかる。

☆ 「父」は不倫をしていた。「妻(母)」が不審な死で亡くなると、「父」は3歳の娘の世話を兼ねて「あなた(不倫相手)」に同居を求め。彼女はそれに応じた。少女の視点は新たな同居人である「あなた」に注がれるが、知りえないこと、3歳では理解できないことまで記されているから何とも奇妙な雰囲気を感じる。

☆ 「爪と目」にはフェティシュな思いがこもっているのかも知れない。私はそこまでは読み取れなかったが。
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北村薫「街の灯」

2018-08-29 13:05:39 | Weblog
☆ 北村薫さんの「街の灯」(文春文庫)を読んだ。

☆ 時代はサイレントムービーがトーキーに変わる頃、不景気な世相でも華族の人々は避暑地で時を過ごしていた。侯爵令嬢に招かれた実業家の娘・花村英子はそこで不審死事件に遭遇する。いや、招かれたのにもわけがあるのかも知れない。英子と花村家に仕える女性運転手・別宮みつ子(ニックネームはベッキー)は真相に挑む。

☆ 「街の灯」はチャップリンの映画から。エンディングでこの映画が映写される。音のない映像の背景でサックスの生演奏が流れる。その光景が印象的だった。
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役所の数字合わせ(障がい者雇用)

2018-08-29 09:53:55 | Weblog
☆ 中央省庁での障がい者雇用率の水増しが問題になっている。

☆ 朝日新聞は従来調査の雇用率と再調査後の雇用率を比較した表を掲載している。法定雇用率は調査当時国の機関は2.3%(今年4月からは2.5%)。省庁合計で2.49%。観光庁を除き、どの省庁もこの基準をきれいに横並びでクリアしている。さすがこのあたりは役所仕事の神髄だ。

☆ ところが今回の再調査の結果は、33機関中27機関が基準に達せず、省庁間の格差も大きい。全体も1.19%という数字だ。

☆ 先の調査は、どう見ても数字合わせだ。

☆ 水増し数最大の国税庁は「解釈の違い」と国税庁らしい言い訳。(脱税を指摘された企業の常套句だ)

☆ 民間企業には厳しいが身内には実に甘い。エリート集団の驕りか。できないならそんな法律をつくらなければ良いのに。達成できない基準など定めなければ良いのに。看板倒れ。できるなら障がい者を雇用したくないというのが本音なんだろうね。
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「まるちゃん南の島へ行く」を見て涙

2018-08-28 11:27:26 | Weblog
☆ アニメ「ちびまる子ちゃん」を始めて観たのは、1990年ごろだったと思う。劇画が全盛の時代に、2次元的な絵柄は逆に新鮮だった。時代設定も「昭和」で、自分の子ども時代を思い出しながら観た。

☆ 1番印象に残っているのは「まるちゃん南の島へ行く」の回(第31話、第32話)だ。改めて観た。やはり泣ける。

☆ 商店街の福引に当たって、まるちゃんが南の島に行くという話だった。そこで出会った女の子との友情。日本に帰るため飛行機から小さくなる島を眺めて号泣するまるちゃん。思わずもらい泣きしてしまった。

☆ おじいちゃんへのお土産には笑った。

☆ エッセイ漫画というジャンル、縦じまの線で悲壮感を表現したり、心の声をナレーションで伝えたり、「ちびまる子ちゃん」は斬新だった。

☆ さくらももこさんのご冥福をお祈りしたい。
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「部活指導員」の量と質

2018-08-27 09:50:23 | Weblog
☆ 文科省は「教員の多忙」対策の一環として、「部活指導員」の活用を進めている。来年度は公立中学校に1万2千人、2021年度までに約3万人に増やすという。

☆ 「部活指導員」は単に教員を補助し技術指導をするだけではなく、教員の代わりに顧問となり、試合への引率や会計管理、保護者への連絡、指導計画の作成、事故等への対応も行う非常勤の公務員だという。ボランティアではなく1時間1600円、週6時間の勤務が想定されているという。(朝日新聞から)

☆ 文科省が教員のオーバーワークに問題意識をもって、その対策に予算をつけようとするのは妥当だとは思うが、いつもながら数字ばかりが独り歩きをして、あとは各教委に丸投げ的な机上プランが果たしてうまくいくか疑問だ。(役所仕事はそんなものだが)

☆ 問題点として次の点が考えられる。

① そもそも人材が確保できるのか。技術的な指導ができ、部活の顧問もできるような人材が3万人もいるだろうか。技術的なサポートなら大学生でも活用できるが、顧問となるとそうはいくまい。1時間1600円、週6時間というが週給9600円。月給にすればおよそ4万円だ。平日の放課後や休日にこの条件で働ける人が果たしているのか。結局、退職教員の再雇用になるのではなかろうか。(高齢者ばかりが増えてもね)

② 教員の負担軽減が目的だというが、果たして軽減になるのだろうか。スタッフが増えることで、学校が益々肥大化し、「チーム学校」としてのコミュニケーションに時間が必要となるのではないか。教員の負担軽減どころか、場合によっては負担増になるかも知れない。

☆ 中には優れた担当者が確保できるかもしれない。そうした教委や学校はラッキーだ。人財の偏在も課題となろう。

☆ そもそも学校でどこまで「部活動」をするのかを決め、一方で学校外の社会教育や社会スポーツの充実を図らなければ、根本的な解決にはならないのではなかろうか。

☆ 概算要求は13億円というから国家予算に占める割合は軽微だ(国が3分の1を補助するというから地方の負担はこの2倍になる)。しかしこれも税金、上手に使ってほしいものだ。 
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カフカ「家父の心配」

2018-08-26 19:08:41 | Weblog
☆ 室井光弘さんの「おどるでく」(講談社)を読み始めたら、「オドラデク」という言葉が出てきた。カフカの「家父の心配」の中に出てくるというので、早速、青空文庫で読んでみた。青空文庫では、大久保ゆうさんの訳で「家のあるじとして気になること」と題されている。

☆ 「オドラデク」というのは奇妙なモノだ。生き物のようであるが、生き物でないようでもある。星型と棒を両端とする棒らしい。私は小学生のころ、糸巻に鉛筆2本をゴムでくくりつけ奇妙な車のようなものを作って遊んだことがあるが、そのようなものだろうか。(形自体にどれほど意味があるのかは疑問だが)

☆ 「オドラデク」は名前や住所を答えるから、やはり生き物なのだろうか。(住所を聞いても「住所不定」と答えているが)

☆ 家父の心配は、自分の死後も「オドラデク」が生きているではないかというものだ。

☆ カフカは死に際し、友人に草稿やノート類を焼却するように頼んだというから、家父の心配はカフカ自身の心配だったのかも知れない。

☆ 謎だけに読者も真相解明に参加できる。結局答えはカフカ自身しか知りえないが。さて、寄り道をしたが、室井さんの作品を読み進めよう。
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古井由吉「杳子」

2018-08-26 17:59:28 | Weblog
☆ 古井由吉さんの「杳子・妻隠」(新潮文庫)から「杳子」を読んだ。

☆ 主人公が山歩きをしているとき一人の女性と出会う。彼女は杳子と言った。彼女は方向感覚を失い谷底に座っていた。彼女を助けて下山した主人公は街中で偶然彼女と再会する。それから二人は奇妙な交際を始める。

☆ 何が奇妙なのか。杳子はどうやら心を病んでいるようだった。最初はパニック障害かと思ったが、読み進めると強迫神経症のようでもあり「うつ」でもあるように感じられた。

☆ とにかく杳子は主人公には心を開き、主人公もそんな杳子にだんだん魅かれていく。

☆ 杳子の行動の観察とそれに対する主人公の心情に多くのページが割かれている。デテールの描写に言語感覚の豊かさを感じるが、事実だけを求める人には少々具が多すぎる気もする。この辺りは好みだろう。

☆ 主人公と杳子のそれからが気になる。
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大道珠貴「しょっぱいドライブ」

2018-08-25 19:20:27 | Weblog
☆ 大道珠貴さんの「しょっぱいドライブ」(文春文庫)から表題作を読んだ。

☆ 還暦を超えた男性と30代の主人公の女性とのまったりとした「恋愛」関係が描かれていた。物語は主人公の語りで進む。あこがれの男性との性体験を未練たっぷりに語り、でも結局は父親ほど年の離れた男性の安心感にも魅かれてしまう。

☆ 先のことはともかく今を満たす刹那的な生き方。男性との間には金銭が介在し、現実的でもある。そのあたりはとてもリアルだ。

☆ 男性にとってみれば愛情表現の一環なのだろうが、こうした「援助」はエスカレートするから気をつけねば。蜜月がいつまでも続けばよいのだが、そういうわけにはいくまい。

☆ 二枚目俳優なら「不倫は文化」などと言えるのだが、役所勤めで疲れたご老体には、嫉妬と共に同情もする。
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