じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

「ワルキューレ」を観た

2009-08-30 16:57:28 | Weblog
★ 軍事国家は結局虚しく崩壊し、その司令官は悲惨な死を迎える。

★ なぜ、ナチスは政権を奪取できたのか。なぜ、ドイツの人々はヒトラーの独裁を許したのか。第一次大戦敗北による多額の賠償金や政治的混乱による閉塞感があったのだろうが、それだけでは納得できないものがある。

★ ともかく、独裁国家に何らメリットはない。独裁者がナルシシズムを満たし、取り巻き達が立身出世欲と嫉妬の日々を送るだけではないか。

★ 権威者に認めてもらうことの高揚感。人間の心の根柢には不思議な機構があるようだ。それを巧みに利用したのがヒトラーのワザなのだろう。

★ 「ワルキューレ」は、ヒトラー暗殺計画を描いた映画だ。第二次世界大戦末期、連合国によるノルマンジー上陸を許したドイツでは、ヒトラーが政権を握り続けることに危機感をもつ人々いた。

★ 秘密警察などの監視が厳しい中、軍の幹部や有力政治家達のグループがヒトラー暗殺を企て、暗殺の実行とともにクーデターを起こそうとする。

★ 暗殺の失敗は歴史が示す通りだが、その過程は実にスリリングに描かれていた。

★ 奇妙と言えば登場人物が英語を話していることだが、それは「お約束」ということか。

★ 面白かったのは、ヒトラー側と反乱軍側の両方からの命令を受けた将校がどちらにつくかと葛藤する場面だ。勝ち馬に乗りたいのは、どの時代どの国にも当てはまることらしい。彼らにとっては死活問題だから責められはしないが、これから数日間の日本の官僚の姿を思い浮かべてしまった。

★ それにしても軍人の欲望や権力闘争で、国民が辛苦のなめるなどというのはどうしたことか。

★ 日本が再び軍事独裁国家にならないように気をつけなければいけない。
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学力問題は社会問題

2009-08-28 11:27:40 | Weblog
★ 学力テストの結果が論議されている。

★ 成績格差が固定しているとか、成績が良いのは少人数制の効果だとか、大阪府の小学校の成績が向上したとか、百論噴出だ。

★ 高い税金を投入して行った調査だから、しっかり分析して、改善を行ってほしいものだ。

★ ところで、調査自体に疑問をはさめば、平均点で都道府県や市町村、あるいは単位学校を比較することにどれほどの意味があるのだろうか。

★ 私は学力問題は社会問題だと思う。どの地域にも一定の成績優秀な層が存在するが、問題は下位層の割合である。下位層の割合が多ければ、平均点は当然下がる。平均点だけにとらわれず、分布状況を分析することが大切だ。

★ 学力と生活習慣、家庭の所得との相関が明らかとなっている。であるなら、学力の低さは家庭の所得の低さ、あるいは低所得者層の割合、そして低所得に伴う家庭の文化水準の低劣さを表しているのではなかろうか。

★ 教員を鼓舞し、指導方法を工夫しても、こうした社会的な背景を改善しない限り、画期的な成績向上は期待できない。

★ 学力テストの結果は社会の貧困度の目安として活用してこそ意義がある。

★ 低所得者層の生活の改善→家庭の文化的な高揚(生活習慣の改善)→学力向上というのが、根本的な学力問題改善への道筋だろう。
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全国学力テスト

2009-08-27 22:25:26 | Weblog
★ 全国学力テストの結果が出た。各都道府県の教育担当者は、順位が上がった、下がったと大騒ぎだろう。

★ まったくもってナンセンスなから騒ぎだ。都道府県対抗女子駅伝ならわかるが、文部科学省が勝手に定めた「学力」の平均点で競い合っても意味がない。ましてや多額の国費を使って悉皆調査をする意義はどこにあるのか。

★ 学力テストを始めた安倍内閣の意図はわかる。イギリスを見習ってバウチャーまで行きたかったのであろう。個々の学校の数値を知るためには悉皆調査が必要だ。

★ ただ、「学力」の全体的な傾向を調べたり、「学力」と生活習慣との相関を調べるなら抽出調査で十分だ。無駄な国費は結局、某企業を肥やすだけではないか。

★ 「学力」調査が目的なら、数年ごとで十分だし、抽出調査で十分だ。大切なのは、結果の分析だ。大阪府のように「学力」テストの結果を教育関係者の意識改革に利用するのも結構だが、そのために50億はもったいない。

★ 教育関係者をぬるま湯につからせておくのも税金の無駄だが、もっと違ったアプローチはないものか。

★ たぶん今年で最後になるであろう悉皆調査。せっかくの調査だから、十分に示唆に富む改善策を提言して欲しいものだ。
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教員養成制度が変わる

2009-08-27 17:23:32 | Weblog
★ 民主党政権の成立により教育制度が大きく変わりそうだ。

★ 中でも教員養成制度が激変する。いよいよ教員養成が6年制となる。学部課程4年、大学院課程2年で、そのうち1年間が現場実習と言うところか。

★ 私が大学生だった30年前、アメリカ・カリフォルニア州の事例をもとに、教員養成5年制について卒論を書いた先輩がいた。

★ その頃はまだ条件がそろっていなかったが、それから兵庫、上越、鳴門と言った新構想の教員養成系の大学が創設され、各地の教育大学に大学院が設置され、ここ数年は教職大学院がつくられてきた。

★ 大学院で教員養成をする時代がやっと来たようだ。これにより教員の専門性が高まるなら良いことだ。

★ これに合わせて免許制度も変わると言う。私は「教員40歳定年制」を構想していたが、それに近い発想が実現しそうだ。

★ 教員は40歳までに教員人生の方向性を決め、「優れた教授」「優れた生徒指導」「優れた学校経営」など、いずれかのより専門的な力量を身に着けて欲しい。それに応じた免許体系や職階、メリットペイがあってもよかろう。

★ 一方で、教員免許更新制は廃止されると言う。こう言うのを朝令暮改と言うのであろう。更新制が決まってから、更新講習の準備など教員養成系大学のスタッフが行った努力は徒労に終わってしまうのだろうか。ただ廃止するのではなくて、発展的な取り組みを考えて欲しいものだ。

★ 民主党が政権をとったからといって、日教組の御機嫌を伺うと言ったことは遠慮したい。あくまで教育的に科学的に対処して欲しいものだ。

★ 四六答申や臨教審答申が出されても、結局は絵に描いた餅だった。あれこれ論議するよりも、政権が変わる方が教育改革は画期的に進みそうだ。混乱は起こるだろうが、面白くなってきた。

★ この際、国家百年の大計をつくりたいものだ。

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日本型社会主義

2009-08-26 11:45:49 | Weblog
★ 時代はふりこのように、およそ20年ごとに揺れているようだ。

★ 中曽根内閣、小泉内閣と自己責任、受益者負担を基調とするアメリカ型の自由主義が志向されたが、最近、「社会で子育て」「社会で介護」といった言葉をよく聞くようになってきた。

★ 自由化、構造改革と蓄積された贅肉をそぎ落としたまでは良かったが、いくら病巣を取り除いても、治療に耐えられないくて命を落としたのでは元も子もない。

★ それなら病巣は温存して、「生活の質」を確保した方が賢明だ。要は価値観の問題だろう。

★ 自由化は格差を拡大した。中間層の没落をもたらした。新たな貧困層を生みだした。一方で巨万の富を得た要領の良い少数の人々がいるのだろう。

★ 少子高齢と言った人口動態はどうしようもない。これから20年以上は、この現状を背負って、国家の財政、経済活動の維持を考えなければならない。

★ 国家の信用を維持するため、財政を健全化する。そのために社会保障費を抑制すると言った小泉内閣の基本方針は間違ってはいない。「国家」を出発点にすれば、こうした発想になるのであろう。国が健全な財政をもち、経済が順調に発展すれば、その恩恵は国民に還元されると言った考えだろう。

★ しかし、机上プランの通りいかないのが現実だ。今更ながら与党議員も反省しているが、セ-フティネットが不十分だった。

★ 国家からではなく、「市民」「個人」「生活者」を出発点とした発想もあるのではなかろうか。

★ 「自立」と「共生」というのは、言うは易しいが実行は難しい。

★ 「自立」を強調する政治家がいるが、自立できる環境作りが欠けている。もちろん何でも国に頼るといった「たかり」的な性向は戒めねばならないが、「定額給付金」のような政府の曖昧なバラマキが、こうした「たかり」性向を強めているのではないか。

★ 「共生」は助け合いとも言い換えられる。今の時代、なんでもお金に換算されてしまうが、お金で換算されないものこそ大切なのかも知れないが、人々がそれを肌で実感するには、もっと追い詰められねばならないのかも知れない。辛苦をなめなければならないのかも知れない。

★ 政策や制度は両刃の剣だ。例えば森内閣でさかんに叫ばれた「奉仕義務」も純粋に受け取ればおかしな話ではない。ただ政治家の腹黒さやかつての歴史から政府の強権的なふるまいを信用できないから、受け入れることができないのだ。

★ 「奉仕」や「義務」といった発想は考え直した方が良いが、「共生」のために一人ひとりに何ができるのかといったことは考える必要があろうし、またどんな状況でも生き延びていけるたくましい生活力はこれからますます必要になっていくだろう。

★ 労働人口が増え、経済が急速に発達していく時代にはそれに適した経済体制や社会のあり方があった。少子高齢社会にもそれに適したシステムがあるはずだ。「日本型社会主義」といった言葉が適当かどうかはわからないが、「自立」と「共生」をじょうずにリンクさせた社会がこれから求められるのであろう。 
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ワクチン輸入

2009-08-25 16:30:15 | Weblog
★ 新型インフルエンザ、日本国内のワクチンの需要に生産が追いつかず、輸入が検討されているそうだ。

★ 品質に問題がなければ輸入も結構なのだが、日本ばかりがワクチンを買い占めるとなると国際的な批判を受ける。日本に限らず、カネのある先進国にワクチンが優先されると言うのは理想論から言えばおかしなことだ。

★ 妊婦や乳幼児、重症化するリスクの高い人はアジアやアフリカにあふれている。国内の優先論議は盛んだが、国境を超えると我々は案外冷淡なものだと思う。

★ ワクチンに限らず、食料、エネルギー、水など富の偏在は明らかだ。富の上にあぐらをかいて、あれこれモノ言うのも気が引けるが、心の片隅に何か引っかかるものが残るなぁ。
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国家戦略局

2009-08-23 12:01:00 | Weblog
★ 民主党は官僚支配を排し政治家主導を実現するため首相直属の「国家戦略局」を創設すると言う。

★ 国家の行く末を中・長期的な視点に立って検討、政策化してもらうことは結構なことだが、「戦略」というネーミングが果たして適当か、また何をし、他の機関との権力関係をどう調整するのか課題は多い。

★ かつての軍部のように暴走しないか(まさか統帥権のような発想は出ないだろうが)、枢密院のように政治が閉鎖的になりはしないか、一部の有力者による国家支配が進みはしないか、心配は後を絶たない。

★ 民主党政権が任意に設置する組織なら、官邸の強化程度のものだが、法的に整備するとなると、両刃の剣となりかねない。仕事の内容や権限関係を明確にして欲しいものだ。

★ イケイケドンドンはどの政党であっても危険だと思う。
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ワクチンの優先順位

2009-08-22 17:40:42 | Weblog
★ NHKドラマ「感染爆発」では子どものワクチンを求めて病院に押し掛け、医師たちに暴言を吐く親の姿を描かれていた。

★ 新型インフルエンザワクチン接種の優先順位が決められようとしている。

★ 街中では静かなパニックが進行しているようだ。マスクの品薄が広がってきた。つい先日までは店先にあふれていたマスクが、姿を消しつつある。マスコミ報道の影響力は大きい。

★ そもそもマスクにどれほどの防疫効果があるのかは疑問だ。感染が疑わしい人が装着するのはマナーだろうが、健全な人にとってどれほどの効果があるのだろうか。市販されているレベルのマスクでは花粉は防げても、ウィルスは防げまい。

★ 要するに気休めなのだろう。神社のお札のようなものか。

★ ワクチンにしてもよく理解しておかねばならない。ワクチンを接種したからと言って感染しないわけではない。あらかじめ免疫力をつけておくことで、重篤化を防ぐことができるだけだ。副作用も心配だ。

★ であるなら、重篤化しやすい人が優先的に摂取されてしかるべきだが、世の中がパニックになってしまうと、カネやコネを利用して「我先」と奔走する人が出現するだろう。

★ 新型に目を奪われているが、従来からの季節性インフルエンザも決してあなどれない。

★ ところで医療関係者によると、新型はもはや「弱毒」ではないという。死者や重症者が出るに及んで「弱毒」「強毒」の境界が曖昧になってきた。しかし、「強毒」といえばパニックになるので、表現を抑えているとも言う。

★ さてさて、今秋から冬にかけて、ロシアンルーレットのような日々。いや、感染するのは時間の問題だろう。そして運が悪ければ、余命はあと半年かも知れない。できる限り、やり残したことがないように、身辺は身ぎれいにしておきたいものだ。
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アナウンス効果

2009-08-22 09:21:25 | Weblog
★ 総選挙、新聞各紙は民主優勢を報じている。300議席、中には320議席を予想するものもある。

★ 確かに民主党に風が吹いている。浮動票は民主に動いているし、共産党が候補者を立てない選挙区では、反自民票が民主に流れるかもしれない。

★ ただワンサイドゲームになっては選挙そのものの魅力が薄れる。残暑が厳しい中だ。投票率に影響があるかも知れない。

★ 「郵政選挙」で与党が圧倒的な議席を占めた。安倍内閣の閣僚をめぐる不祥事の中で、参議院では反与党が過半数を占めた。国民のバランス感覚が働いたとも言われる。

★ 選挙後のことになるだろうが、民主圧勝の予測がどのようなアナウンス効果を生んだのか、検証が求められる。 
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パニックの心理

2009-08-20 10:20:08 | Weblog
★ 厚労大臣は新型インフルエンザの流行を宣言し、沖縄県では警戒警報が出された。政府は「冷静に」と訴えるが、死者や重症者が増えてくると、不安心理が高まっていく。

★ なぜ沖縄で流行しているのか。一説には高温多湿の沖縄の人々はインフルエンザへの耐性が弱いからだと言う。米軍基地との関係はどうか。沖縄の流行はサクラ前線の如く北上していくのだろうか。

★ 未知なことが多い。ウィルスに聞いてみなければわからないか。

★ 9月になり学校が再開されると集団感染が多発しそうだ。うがい、手洗い、換気、あとは十分な睡眠と栄養で体力づくりか。運動会(体育祭)など行事も詰まっている。今から危機管理体制をしっかり作っておかなければならない。

★ 学校としては学級閉鎖、学年閉鎖さらには学校閉鎖は最良の手段だろうが、台風のように、過ぎ去るのを待つと言うわけにもいかない。いつ流行が終わるのかわからない。閉鎖が繰り返されると、学校が機能停止する。

★ ウィルスが強毒化する恐れもある。豚インフルエンザへの対応に追われている内に、鳥インフルエンザが侵入するかもしれない。杞憂であってほしいものだ。

★ 人々の不安心理はパニックを誘発する。パニックが起これば都市機能がマヒする。人々が銀行に殺到すれば銀行は休業に追い込まれる。もしそうなれば、さらに不安が広がる。人々が病院に一気に押し掛ければ病院機能が停止するばかりか、集団感染の温床となる。

★ 交通機関もマヒするだろうし、インフラのメンテナンスも危うい。

★ パニックを抑えることができるかどうか、最終的には政府を信頼できるかどうかだろう。隠ぺいは禁物だ。一つの嘘が致命傷となる。緊張が高まっていく。

★ 強毒性を想定した行動マニュアルは実態に合わなかった。その反省の上に、今の内に手順をしっかり作っておく必要がある。

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