じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

平成31年度中学卒業予定者の進路希望調査から

2018-11-30 11:29:16 | Weblog
☆ 京都府教育委員会から「平成31年度3月中学校及び特別支援学校中学部等 卒業予定者の進路希望状況」が公表された。

☆ 11月10日現在の調査結果であり(つまりまだ進路に迷っている生徒が多い)、公表されてからのアナウンス効果もあるので、それを考慮して進路指導をしなければならない。ただ一定の傾向は読み取れる。

☆ 山城通学圏について見てみる。

☆ 昨年コースごとに志望者が偏在したため大幅にコース変更をした京都すばる高校。昨年は定員320名に対して希望者は279名、今年は定員300名に対して284名となった。今年は「情報科学」コースを希望している生徒が増えていることを考えれば、「起業創造」「企画」で定員20名減ったにもかかわらず、希望者も199→173と20名以上減っている。数字だけ見れば、難易度は下がりそうだ。

☆ 昨年定員割れをした東宇治高校、久御山高校は大幅に希望者が増えている。東宇治高校は定員280名に対して、昨年は284名、今年は337名。久御山高校は普通科の定員240名に対して、昨年253名、今年292名になっている。

☆ 菟道高校、田辺高校やや増といったところだろうか。菟道高校は定員280名に対して、昨年242名、今年275名。単純に考えれば定員割れの状態だが、あとで述べる城南菱創高校から「第2順位」で回ってくる生徒がいるから、必ずしも定員割れにはならない。田辺高校は、普通科定員200名に対して、昨年177名、今年190名。こちらも他校からの「第2順位」が回ってくるので必ずしも定員割れにはならない。

☆ 昨年並なのは、城南菱総高校と西城陽高校。城南菱創高校は相変わらず人気が高い。単位制定員160名に対して、昨年は300名、今年は312名。教養学科は定員80名に対して、昨年125名、今年は130名。今年も高倍率になりそうだ。西城陽高校は、普通科定員280名に対して、昨年248名、今年は251名。昨年は辛うじて定員割れを免れたが今年はどうだろうか。

☆ ところで、スポーツ専攻コースをもつ西城陽高校と久御山高校、今年は西城陽高校に人気が高い。西城陽高校、定員40名に対して、昨年は41、今年は57。久御山高校、定員40名に対して、昨年は41、今年は38。西城陽高校の先生がかなりスカウトに動いているようだ。

☆ 城陽高校はやや減少。定員320名に対して、昨年349名、今年は309名。この学校も他校からの「第2順位」で回る生徒が相当数いるので、必ずしも定員割れにはならない。ただ難易度は下がりそうだ。

☆ 八幡高校、木津高校は大幅な定員割れが予想される。八幡高校、定員200名に対して、昨年175名、今年は137名。木津高校は、普通科定員200名に対して、昨年155名、今年は129名。なぜ人気がないのかは察しがつくが、あえて書くまい。魅力ある学校づくりをして欲しいと思う。

☆ 山城通学圏のトップ校だった南陽高校も最近は城南菱創高校に押され気味だ。普通科定員240名に対して、昨年は188名、今年は178名だ。サイエンスリサーチ科定員80名に対して、昨年は111名、今年は92名だ。普通科は前期試験で城南菱創を落ちた生徒が何名か回ってくるが、最近は私学の上位校(上位コース)に進む生徒も多く苦戦している。サイエンスリサーチ科は前期だけなので、広い門になりそうだ。今回の調査結果から、城南菱創や桃山高校の自然科学から何名か回ってくるかも知れない。

☆ さて、私立高校の受験まではあと70日、公立前期試験まであと75日、公立中期までは90日余りだ。頑張れ受験生。

☆ 今年もまたこの季節がやってきた。
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高校期末テスト

2018-11-29 21:02:28 | Weblog
☆ 近隣の中学校はほとんど期末テストが終わった。京都市から通っている生徒と京田辺市に住み生駒市の中学校に通ってる生徒が明日までだ。

☆ 塾は高校生のテスト対策が中心に。中学1年生は「場合の数」「確率」「平面図形」と格闘している。高校の数学は中学に比べて格段難しい。化学は酸化のあたりをやっているようだが、そこは私はわからないから、見て見ぬふりをしている。

☆ 2年生の数学は「指数・対数」。「こんなの一生使わないよ」といいながら、なんとか赤点はとらないように頑張っている。

☆ 3年生は公募制推薦の結果がちらほらでてきた。

☆ 中学生の期末テストの結果はまずまずだったから、高校生にも頑張って欲しいものだ。
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山田詠美「PRECIOUS PRECIOUS」

2018-11-29 16:46:49 | Weblog
☆ 山田詠美さんの「ソウル・ミュージック ラバーズ・オンリー」(角川文庫)から「PRECIOUS PRECIOUS」を読んだ。

☆ 自尊心と自己嫌悪、成長途中にあるシャイな男性の内面が繊細に描かれていた。

☆ 藤村の詩「初恋」が浮かんできた。時代も舞台も違うけれど、「人こひそめしはじめなり」は同じようだ。

☆ 英文を翻訳したような文体。無生物主語が多いせいだろうか。修飾語がとてもオシャレだ。
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江國香織「サマーブランケット」

2018-11-29 09:39:24 | Weblog
☆ 江國香織さんの「泳ぐのに、安全でも適切でもありません」(集英社文庫)から「サマブランケット」を読んだ。

☆ いろいろあって、今は海のそばの家に住むアラフォーの女性。もはや家族はなく、ゴールデン・レトリバーの「マリウス」と砂に苦しみつつも穏やかな日々を過ごしている。

☆ 孤独な海辺の家にも、いつしか若い友人ができた。そして、何やら新たな物語が起こりそうな雰囲気で小説は終わる。

☆ 江國さんの心地よい文章に癒された気分になる。
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ドラマ「検証捜査」

2018-11-28 23:18:06 | Weblog
☆ ドラマ「検証捜査」(2017年)を観た。堂場瞬一さんの原作で、テレビ東京のドラマ特別企画。

☆ 連続女性暴行殺人事件の犯人として裁判にかけられた男が無罪となった。この冤罪の背景には何があるのか。捜査の検証のため各都道府県から癖のある刑事が集められた。

☆ 彼らは警察の隠蔽体質を暴き、さらには真犯人にもたどり着く。

☆ 主演は仲村トオルさん。熱い演技が印象的だった。仲村さんと組むのは栗山千明さん。婦女暴行のエキスパートそして活躍する。

☆ 力のあるドラマは見ごたえがある。
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コンパスが使えない

2018-11-28 19:48:10 | Weblog
☆ 中学1年生の数学、作図をやっているが、コンパスをうまく使うことのできない生徒が多い。

☆ コンパスの脚をもつために幅が変わってしまう人、針をうまく留められず途中で円が暴走する人、なんとも不器用極まりない。

☆ 日常的に使うことはないとはいえ、もっと練習をしなくては。
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天真爛漫

2018-11-28 15:44:17 | Weblog
☆ ストレスからか胃が痛む。「ガスター」が手放せない。雨が降りそうなどんよりした天気だとなおさらだ。

☆ 洗濯物を干していると、小学1、2年生だろうか、ランドセルを背負った少女が鼻歌を歌いながら、スキップしていた。

☆ 学校帰り、彼女はただ生きているだけで楽しそうだ。

☆ 悟りの境地とは案外あんな童心なのかも知れないと思った。
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入管難民法、拙速な審議

2018-11-28 09:57:14 | Weblog
☆ 外国人労働者の受け入れを拡大する入管難民法の改正案が衆議院を通過した。一部の業種で労働力不足は確かに深刻だが、審議はあまりに拙速だと感じる。与党が数の力で押し切ったという感じだ。

☆ 政府や財界は景気変動に伴う調整弁(あるいは高騰する人件費の抑制)として外国人労働者を活用(悪く言えば、使い捨て、利用)したいと考えているのだろうが、長期的に見れば多くの問題点を含んでいると思う。

☆ 昨日、「ローマ帝国はなぜ滅んだか」という新書を読んだ。栄華が続くことによって、富が偏在し、奢侈と美食が帝国を滅ぼしたと言えなくはない。またゲルマン民族の大移動という世界的な変動があった。しかし、西ローマ帝国が滅亡したとき、すでの政権の要職をゲルマン民族の末裔が占めていたという点は注目に値する。

☆ 長い目で見れば、外国人労働者の受け入れは、景気の調整弁では済まなくなる。そうであるなら、もっと審議を尽くし国民のコンセンサスを得るべきではなかろうか。
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弓削達「ローマはなぜ滅んだか」

2018-11-27 17:59:00 | Weblog
☆ 弓削達さんの「ローマはなぜ滅んだか」(講談社現代新書、1989年)を読んだ。

☆ 有史以来、多くの大国が覇権を争ってきた。古代と言えば、カルタゴに勝利し、地中海世界で覇権を握ったローマ帝国だ。

☆ 本書は、地中海世界の特徴を示すとともに、栄華を誇ったローマ帝国が衰退していく理由を「中心」と「周辺」との逆転から説明している。

☆ 本書はローマ帝国の盛衰を経年的に説明するのではなく、ローマ帝国の衰亡を通して現代の世界をどう見るかという点に重点が置かれている。

☆ 発行が1989年いうのも時代性を感じる。まさに米ソ冷戦が終結し、ヨーロッパでは新たな連合が形成されようとしている時代だ。日本はと言うと昭和から平成へ、バブル景気にも翳りが見えてきた時代だ。

☆ 事実上ソ連が崩壊し、「パクス・アメリカーナ」と呼ばれるようになる時代だ。それから30年を経て、アメリカもまた衰亡の途上にあるようだ。

☆ 「力をもつ少数者が富と繁栄を独占し、平和の維持者として振舞い、貧しい多数者の上昇を平和の名のもとに抑え込む、このような戦後世界の平和の構造がもはや維持できなくなってきているのが、正に今の時なのである」(20頁)

☆ 著者はそこにかつての「地中海世界」との類似点を見る。
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村上春樹「風の歌を聴け」

2018-11-26 19:18:20 | Weblog
☆ 村上春樹さんの「風の歌を聴け」(講談社)を読んだ。いちど学生時代に読んだから、2度目になる。

☆ 奥付に「一九七九年七月二五日 第一刷発行」とあるから、多分そのころ読んだのだろう。そのころ、私は文藝賞、すばる新人賞、群像新人賞など、新人作家の作品を好んで読んでいた。そんな中にこの作品があった。

☆ 東京の大学に通う「僕」が夏休みに帰省したその間の出来事を軽快な会話文で綴っている。ところどころに名句が格言のように登場する。案外どす黒い人間の性(さが)を、軽く通り過ごしているのが印象的だった。

☆ 「あらゆるものは通りすぎる。誰にもそれを捉えることはできない。僕たちはそんな風に生きている。」(190ページ)

☆ 思わずうなってしまう。


☆ ところで、デレク・ハートフィールドを検索した人は私のほかにもたくさんいるようだ。(笑)
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