檀家が「友人の母が他界したら、葬式してもらえませんか」と。「その友人に菩提寺は」「あります」「何故、そこに」「住職が、いい加減で」「先祖の遺骨はどこに」「その菩提寺の納骨堂に」「拙僧が葬式して、その納骨堂に納めるの。そりゃ、失礼でしょ。檀家総代会を開いて、様々思いをご住職にお伝えしたら」と。
【追伸】
また、別の檀家が「この人、友人なんですが、菩提寺の住職が他界されて廃寺に。近くのお寺に移ったのですが、お金の話ばかり持ち出すので嫌になり、そこで私に『あなたのお寺を紹介して』と。で、今日、連れて来たのですが」と。その友人(女性)の方に「移ったお寺さんには、どのくらいお世話になってるの」「1年ほどです」「ご家族のご意見は」「まだ、話し合ってはいません」「お金の話ばかりされるご住職なら、離檀料の請求があるかもよ。離檀料の話が出てから『そんな額、払えません』となって、居残る事になったら、居り辛くなるよ。よくご家族と相談を」と。後日、その女性(檀家の友人)から電話で「移ったお寺に、残る事にしました。今の住職の息子さんが人格者なので『そこに期待しよう』と家族でそういう話になりました」「それがいいでしょうね。拙僧のお寺に移って、もし、次の住職が気に食わない住職だったら、またお寺を移るの、という話ですもんね。本来ならば、何故、檀家さんが逃げようとするのか、住職自身が考えなくちゃならない事なんですが、そんな横暴な住職にした総代さんや、檀家さん達にも、少しは責任があると思いますよ」と。この様な菩提寺の住職に関する相談(不満)は少なからず。
さて、離檀料ですが、この相談も結構にあります。その額も凄いのになったら、300万、800万、1200万など。その相談者達には拙僧「離檀料は、どこぞの地裁が『上限50万円と言いよりました。裁判は鬱陶しいけど、裁判を起こしたら、その額です。それよりも、お寺さん側は恐らく、離檀料が欲しい訳ではなく、檀家に残ってもらいたいんでしょうね。もう1度、ご住職とお話をされては如何ですか」と当人さん達に。因みに、拙僧のお寺は、離檀料はありません。お寺を選ぶ(信仰も同じ。出る、入る)は、本人(檀家側)さんの自由にて。ただ、お寺側の気持ちも分からない訳では。現在、日本の寺院は77000ヶ寺。その内の20000ヶ寺以上は、既に廃寺(住職不在)です。お寺の存続が難しい時代に。お寺以外の分野(職種)でも、同じ傾向にあるようですが。