日頃は思い出さんでも仏壇前に座ると思い出すもんね、爺様婆様を。 2016-12-24 07:36:39 | 法話 昔はどこの家にも喧しい老人がいて正月、3月8月9月の精霊月、12月には子や孫を無理やり仏壇前に座らせ合掌を。また「菓子を貰ったらまず仏壇に供えんかい。その中に霊魂がおるおらんは大した問題ではない。それで施すという心が育つ」と。頭を下げる対象物が家にあるかないかでは、大きな違いが。
気の荒い爺様でしたが、婆様に手を挙げることは唯の一度も。(写真は客殿の達磨、爺様似) 2016-12-23 15:40:03 | 法話 大戦中満州で数百人の若衆を束ね土建業親方をしていた気の荒いわが爺様でしたが、婆様の手荷物は如何なる物も常に爺様が。「頭が高いという人間は案外に力量がない。ないから威張った態度で威嚇する。弱い犬ほど良く吠えるもんだ。本当に力のある者は弱い者の下に身を置いて支える」が常に口癖でした。
人間、死ぬ時は死ぬ。神仏に願おうが、験担ぎをしようが。 2016-12-23 06:58:00 | 法話 岡山藩主池田光政公は祖父が蕗畑で戦死した事より一切蕗を口に。家老が「米だったら殿は今頃は餓死を」と。若い漁師に老人が「お前の親父は漁に出て死んだ。何故そんな恐ろしい海に出るか」と。「爺様の親父は布団の上で死んだんだろ。何故毎日その恐ろしい布団で寝るか」と返した。ゲン担ぎも程々に。
夫婦には夫婦にしかわからん絆が。(写真は新潟講演時、市場で買い物する女房殿) 2016-12-22 16:04:15 | 法話 東京大空襲時防空壕の外で爆弾が。奥様を庇った主人の体を爆風と共に飛んできた金属が貫き即死。その金属が奥様の体中にめり込んだ。それから60年。「あの破片は取ったの」と聞く子供達に無言。その母親他界後に日記が「主人のお肉通しの破片は私の宝」と。焼骨後遺骨の中から破片が。夫婦の絆って。
諦めなければ、奇跡が起こる事も。(写真は四国巡拝、今年度秋) 2016-12-22 10:48:33 | 法話 祖母60歳時脳内出血、13ヶ月後左半身不随のまま退院。次の日から本堂の中を這い摺りながら1周1時間掛けて百度参り。回復無理と診断の体を1年後歩けるまでに。周囲の「仏の加護だね」の言葉に子供だった私はカチンと。「あなた方は血を滲ませながら百度した姿を」と。果報は寝て待っても奇跡は。