「国家の品格」は藤原正彦氏の本ですが、私は個人の品格(品性)もある程度
無くしたくないものとして考えたいと思います。
品性は生まれつきの天性もありますが、それでも日常の行いや、教養、
礼儀、言葉、 身だしなみ等生活の中で気をつけたいこともあります。わたし達
は大衆人です から上品に振舞うことは到底出来ないですが、相手に対して失礼
にならない程度は身に付けたいものです。
今日は中でも「言葉」で気になるものとして「俺」という言葉ですが、公衆の面前
やテレビ、女性、目上の人に対してで「俺」のことばを使っているのを見ると、
教養を疑いたくなります。
かつてNHKのアナウンサーをしておられた鈴木健二氏が「俺」と言うことばの
後に続くのは「俺は・・・・やった」「俺は・・・・する」「俺はつよい」となる。それに
対して、わたし(ぼく)には続くことばとして「・・・・しました」「・・・・・です」となる
また「俺」には「お前」と 「わたし」には「あなた(あんた)」と対する言葉も
自然とこのようになると。
わたしの方は田舎ですから男の方の中には「わし」のことばも使われますが
これは何とか優しく響きます。
方言もあまり乱暴な使い方は親しい者同志はよいとしても、公の場や目上
の人に対しては気をつけたいものです。
テレビで若い人が「俺」を無造作に使っているのを見ると、やはり礼儀を知ら
ない者として感じます。
ですから「俺流」と言うどこかの野球監督はわたしは好きではありません。